糖質を「毒」とは思っていません…

糖毒教じゃないよ残念だったね

2型糖尿病になってしまった…

私は若い頃フィットネスジムで働いていたので、たまにお客様から「夕食の主食を抜くのはどうでしょうか」と訊かれて「とんでもない!糖質を抜くと筋肉も減るし脳にも悪影響が出ます。白米を玄米に替えましょう」と答えていました。

なぜなら当時はどのフィットネスの本や雑誌にもそう書いてあったからです。「糖質は絶対に必要」「白い糖質は良くないが茶色い糖質は重要だ」「栄養バランスが大事」「魚以外のアブラは悪」そんな感じでした。

そして父が糖尿病にもかかわらず自分は糖尿病にならないのは、健康的な食生活と運動をしているおかげだと信じていたんです。

 

糖質を毒と思っているわけではないという内容の漫画

 

でも20代で妊娠したとたんに妊娠糖尿病になり「赤ちゃんの分しか体重も増えてないのに、おかしいな」と思ったんですよね。

決定的だったのは、5年前半前に糖尿病性ケトアシドーシスで緊急入院したことでした。「玄米なら大丈夫だと思ったのに、どうしてダメだったの?」と正直納得がいかない気持ちになりました。

とにかく自分には玄米であろうと大量の糖質は無理なのだということを、その時やっと認めざるを得なくなったんです…お米が大好きな私にとって、これはとても辛い現実でした。

 

にゃご
にゃご

玄米なら血糖値が上がりにくいですって言っている人はたくさんいるじゃないか?それなのにどうしてニャ…

よっしー
よっしー

玄米で何とかなる人も確かにいると思うの。問題は、そうではない人もたくさんいるってことなのよ!

糖質を毒のように避けるのはケシカラン?

糖質制限をしているというと、中には「糖質を毛嫌いするなんて、ケシカラン!!」とお怒りになる方もいらっしゃいます。でも、私は糖質を毒だと思っているわけじゃないんですよ。

糖質が毒と思っているなら、野菜だって食べられませんよね…野菜にもある程度の糖質は含まれています。私は豆や野菜は普通に食べています。

ただ、ある程度以上の量の糖質を摂取すると、糖尿病患者である私の血糖値は上がります。これは感情を挟む余地のない事実です、血糖値はウソをつきませんから。

だからこそ「適度な量」に糖質をセーブする必要がありますし、血糖値を上げないための「適度な糖質量」は、世間の方たちが思っている量よりもずっと少ないのもまた事実なんです。

 

 

1回の食事で糖質を200g摂取しても大丈夫な人がいます。100gなら大丈夫な人も多いでしょう。50gぐらいなら正常血糖値を保てる人もいます…でも私は15g以下にしなければ。

生まれ持った糖質処理能力には個人差がありますし、長年「これぐらいは普通だよね」と思って食べ続けてきた食事が、もともと他の人よりも弱いすい臓のβ細胞たちを過労死させてしまったのですから。

野菜や豆、コーヒーにさえ含まれている糖質は「毒」ではありません。しかし、糖質を大量に食べることはたまたますい臓が強い体質に生まれた方たちには問題なくても、私たちにはとても良くないことなのです。

あなたはピーナッツやソバアレルギーの方に「美味しいピーナッツやソバを食べないとはけしからん!」と言えますか?彼らは嫌いだから食べないわけではなく、食べられないんです。

 



 

右の漫画で女の子が「糖質を毒扱いするのは良くないと思う!」と言っています。確かにそう思いますが、「脂質を毒扱いする人はいいの?」などと大人げない屁理屈は言いません。

脂質制限をなさっている方もたまには外食をしたりケーキやお菓子を購入して召し上がることもあるでしょう。私たちもたまに少量の糖質の多い食品を食べる事だってあるので(全く召し上がらない方いらしたらごめんなさい)同じですね♪

本当に毒だと思っていたら、少量でも口にはしないはずです。糖質も脂質も「毒」じゃないって私は思うんですよね。

ただその言葉を「だからどんな人も糖質を人並みに食べないといけない!」というニュアンスで使う方には疑問を持ちますけれど…

 

ちょっぴり食べるのはかえって辛いことも…

ご飯だってパンだって、ほんのちょっぴりの量ならたぶん食べても大丈夫だと思います。でも、もっとたくさん欲しくなるに決まっているので、最初から食べないほうがかえってラクなんです、私の場合はね。

「糖質が嫌いだから食べない」のではなく「糖質で血糖値が上がるから、上がらない範囲でしか食べない」のです。むしろ「糖質が好きで好きでたまらなかったので糖尿病になってしまった」と言うべきか。

ちょっと食べ過ぎたときは運動して、血糖値の上昇を防いでいます。運動で血糖値を下げられる量には限界があり、下げきれない量の糖質は食べません。

 

 

野菜や豆にも含まれているうえ、体内でも必要な分だけ作られている糖質は決して「毒」だとは思いませんが、節度のある付き合い方は必要だと思っています。

そして、どの程度外部から糖質を摂取しても大丈夫かはかなり個人差があると思います。一滴もお酒を飲めない方がいらっしゃるように。

正常に糖新生を行える体であれば、外部からの糖質の摂取は絶対に必要なわけではなく「嗜好品」と捉えています。嗜好品であれば、各自、自分でこれぐらいなら良いと思う範囲内で楽しめばいいのでは?

 

「血糖値が上がるならインスリンを打てばいいじゃない?」



左の漫画で「インスリン注射や飲み薬を使えば糖質を食べても大丈夫なんでしょ」というようなセリフがありますが、医師でもない赤の他人からそんなことを言われたらたまりません。

特にインスリン注射はかなり高額ですし、注射や飲み薬には副作用が出る可能性もゼロではありません。これらを何もかも背負うのは他でもない、患者自身なのです。

きちんと糖尿病内科の主治医に相談して許可を得ているのなら、どんな食事療法を選択するかは他人にとやかく言われる筋合いはありませんよね。

私は糖質を「毒」とは思わないのでブラックコーヒーも飲むし野菜や豆も食べますが、大量の糖質は私には良くないのは事実なので摂取量をかなりセーブして食後に運動をしています。ただそれだけです。

 

にゃご
にゃご

毒とは思わないけど、上手に適度に付き合うことが大事なんだニャ!

よっしー
よっしー

みんなそれぞれ自分の健康状態に合わせてやっているので、他人が口出しするのも変よね。自分のことに集中しましょう!

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