あなたはネズミになりたいですか?~マウスは糖質制限で老けるらしい~

ネズミに糖質制限をさせると良くないらしいです

江部康二医師のブログを見ていると、何やら「マウスに低糖質食を食べさせると晩年に老化現象が急速に進む」という実験について紹介されていました。

 

糖質制限は絶対危険!

短期的にはいいが長期間の糖質制限は危険かも…

わ、若いうちはよくても老後はダメなんだからねっ!←今ココ

 

まぁこんなところでしょうか?マウスの実験結果をどう捉えるかは個人の自由ですが、よっしーは「ああそうか、じゃあペットのハムスターには糖質をしっかり食べさせればいいのね♪」としか思いません。だってこの実験はネズミ(マウス)で行ったもので、ヒトで行なったものではないからです。

 

にゃご
アッハッハ…確かにオレたちはネズミとは違うもんな!ネズミで実験した結果はネズミにしか当てはまらないのは当然だよな。

よっしー
ヒトとネズミは明らかに違う生き物だし、食べるものも違っているわよね~。

 

ネズミは穀物を中心に食べています

ネズミという動物は雑食性で、いろいろなものを食べて生活しています。息子たちが通っていた小学校の飼育小屋にも、たびたび野生のネズミが出没してはニワトリやアヒルのエサが盗られていました。

しかし、なんといってもネズミは穀物を特に好むようです。体の大きいドブネズミは肉や魚も好むそうですが、小さいクマネズミやハツカネズミは穀物や植物を好んで食べるようですね。

ちなみに、実験によく使われるマウスはハツカネズミを実験用に改良したものです。体は白色のものが多いですが、それ以外のこともありますね。

 

 

ハツカネズミは体重が10~25gぐらいしかない小さなネズミで、寿命はわずか1~2年ほどです。実験用に改良されたマウスはもう少し長生きするようですが、はかない寿命であることは変わりません。

ネズミは昔からずっと穀物や植物を中心に食べて生活しています。今から800万年ほど前にはフォベロミス・パッテルソニという牛のように巨大なネズミが存在していたそうです。

川辺に生えている草を食べて生活していたんだそうですが、あれだけの巨体を維持するためには相当な量の草を食べなければいけなかったでしょうね。だから絶滅してしまったんでしょうか…

今でもネズミたちは穀物を好んで食べます。ではヒトはどうでしょうか?次はヒトの進化の歴史と食べ物の変化について振り返ってみましょう。

 

人類は肉食によって進化した

人類はオランウータンやゴリラやチンパンジーと共通の祖先から進化しました。しかし、ヒトの脳の容積はチンパンジーの3倍以上あります。なぜヒトの脳だけがこんなに大きくなり知能が高くなったのでしょう?

実は350年前の猿人、直立二足歩行をしていたアウストラロピテクスの脳容積は375ccでチンパンジーと変わりませんでした。ところが、190万年前のホモハビリスは脳容積が750ccにまで大きくなりました。この間、何があったのでしょう??

初期の人類は、他のサルたちと同じように植物性の食べ物をメインに食べていたそうです。ところが250年前に氷河期が始まると、森林が減少しました。

そうなると大きな木はあまり育たず、草原が増えました。ヒトの祖先は次第に動物を食べるようになり、そのことによって脳が巨大に進化したと考えられています。

 

 

オランウータン、ゴリラ、チンパンジーたちは今でも果実や植物の葉や根などの植物性のエサを中心に食べて生活しています。植物中心の雑食動物のようです。

ヒトの脳は、水分の他は大部分はタンパク質や脂質から構成されています。特に人体では合成できないので必ず食物から摂取しなければいけない必須アミノ酸、必須脂肪酸と呼ばれるものは多いです。

偶然の出来事だったのかもしれませんが、オランウータン、ゴリラ、チンパンジーなどの祖先は昔からずっと植物性の食品を中心に食べ続けてきましたがヒトの祖先だけが肉食にチェンジしたことで、高い知能を手に入れることが出来たのです。

 

ヒトはこの先どう進化する?ネズミに戻ることがあるか??

ネズミはヒトとは違い、ずーーっと昔から一貫して植物性のエサを食べてきました。ゴリラやチンパンジーもそれは同じです。彼らに植物を与えず肉だけを食べさせれば、そりゃ病気にもなるでしょうね。

ヒトは雑食性ですが、肉食動物に近い生き物であると思われます。ヒトには必須アミノ酸や必須脂肪酸がありますし、牛や馬のように草だけ食べて生きていくことはできません。

野生動物は感染症にかかることはあるでしょうけど、ヒトのように「生活習慣病」にかかることはまずありません。なぜでしょう?野生動物たちは、自分たちの体にぴったり合ったものを食べているからです。

 

 

他のどの動物よりも「バランスよく食べ」「健康に気を遣っている」ヒトとヒトがエサを与えているペットだけが糖尿病などいろいろな病気にかかります。世間一般で「ヘルシーな食事」だと思われている食事が本当に正しいものであるかどうかは…あなたはどう思いますか?

ヒトはネズミではありません。したがって、ヒトの食事を考えるならヒトで試してみるべきだと思います。

高糖質食に適応しているネズミに低糖質食を与えて晩年に老化現象が急速に進むのであれば、逆に肉食寄りのヒトが肉を食べないと老人になってから急速に体が弱るのかもしれませんね。

体の仕組み、遺伝子は短期間で変化することは残念ながらありません。遠い遠い未来、いずれヒトはまたネズミのような生活に戻り、脳も体も小さなネズミのような生物に進化…いや退化することがあるのかどうか、気になります。

 

にゃご
オレはネズミになりたいとは思わないな、これからもネコとして肉を食べて生きていくぞ!

よっしー
猫もヒトに飼われると糖尿病になることがあるので、食べ物に気をつけないとね!

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