三つ子の魂百まで…だから親が出来ること。

わが子を糖尿病にしたくないですよね

三つ子の魂百まで、ということわざがあります。それは、3歳ごろまでに受けた教育によって形成された性質や性格は、100歳になっても大きく変わることは無いという意味です。

なぜこんなことわざの話をするかというと、2型糖尿病は肥満や暴飲暴食だけが原因で発症する方ばかりではなく、その根底には「遺伝による体質」があるからです。

 

 

あなたが糖尿病患者だとして、あなただけの問題で済めばまだいいのです。どんな治療法を選ぶのも、何を食べるのも、自己責任だからです。

でも…食べるものをまだ自分で選択できない小さなお子さん、それもあなたの糖尿病体質を高い確率で受け継いでいるかもしれないお子さんに将来同じ苦しみを繰り返させないために、あなたには何が出来るでしょうか?

 

なごみ
人間のお母さんは、子どもに野菜をしっかり食べるように教えますよね。

よっしー
そうね、よっしーもそう教えられてきたわ。でもその結果、子どもたちの糖尿病発症を防げているかしら?

 

自分は太ってないし食べすぎていなくて発症したのに?

たまに、「それは自業自得と言われても仕方がないかもね…」としか言いようのない糖尿病患者さんも確かにいらっしゃいます。

うんと太っていて、フードファイターのように大量に好きなものを食べまくって糖尿病になったという方たちです。この場合は家族に他に誰も糖尿病患者がいないこともあります。

しかし日本人に比較的多いのは、むしろそうではなく、さほど太っているわけでもなく暴飲暴食もしていないのに遺伝で発症するタイプです。

産婦人科医の宋美玄先生はBMI19とちっともデブではありませんし大食いでもないそうですけど、お祖父様と妹さんに糖尿病歴があり、医学生時代からすでに耐糖能異常があったんですって。

 

 

そして、2度の妊娠糖尿病の後そのまま境界型糖尿病になってしまい治療しているそうです。なんだか他人ごととは思えないなぁ。

よっしーのリアル知人にも同様の方は何人かいます。みなさん、「私別に食べすぎたわけでもないのに~」と言いながら「娘or息子への遺伝が心配」とおっしゃいます。でも、お子さんたちの食事は特に何かしているわけでもなく、ごく普通に糖質を食べさせているそうですよ。

よっしーが子どもだった頃、よっしーの母は野菜をたくさん食べるように言い、ソーセージなどをたくさん食べようとすると「肉ばかりじゃ体に悪い」と叱られました。

また、おやつはサツマイモのふかしたものや果物が多く、スナック菓子などはあまり食べさせてもらった記憶がありません。

結果的によっしーと弟は糖尿病になってしまいましたが、母を恨むことはありません。だって、母は何も知らなかったんですからね。

 

分かっているのに気を付けてあげないのはひどい!

にゃご
自分がごく普通に食べてて糖尿病になったということは、同じ体質の子どもにも全く同じことが起こる可能性が高いってことだよね…

よっしー
そういうこと!わかっている以上、親として何もしてあげないのはあまりにもひどいと思うわ。

 

よっしーの母は、昔の事でしたし何も糖質について知らなかったので仕方がないです。少女だったよっしーも、もちろん何も知りませんでしたから。わざとやったのではないことを責めることは出来ませんよね。

ただ問題だと思うのは、糖質が血糖値を上げることや糖質制限についてちゃんと知っていながら「だって私、糖質大好きだもーん、この子もきっと同じ、食べたいものを自由に食べさせてあげなきゃ可哀想よね~♪」と好きなように食べさせてしまう親。

よっしーなら、もし仮に私が父に似て糖尿病になりやすい体質で糖質が良くないと分かっていながら母がたっぷり糖質を与えていたと分かったら、とても恨むでしょうね!

 

 

 

 

子どもって、たとえ体に良くないものでも好きなものはどんどん食べてしまいますよ。小さい頃に糖質ばかり食べさせて「おいしそうに食べるわね~」と喜び、将来その子が糖尿病になって大好物をやめなければいけなくなったら、可哀想ではありませんか?

もちろん、子どもたちはお友達との付き合いや学校生活もあります。糖質の多い食品を避けて通ることなんて無理に決まってます。うちの息子たちも食べることはあります。小学校は学校給食もありましたし。

ただ、幼い頃に食べ物の好みはある程度決まってしまうんですよね…よっしーは家族のだれもタバコを吸わない家庭で育ったせいか、タバコを吸いたいと思ったことは1度もありません。間違いなく健康に有害ですし。

それと同じで、最初から糖質の塊のようなものをあまり食べていなければ、大人になってもそればかり欲しがることは無いと思うんですけどね。

 

糖質との付き合い方を教えてあげてください

大人の糖尿病患者が糖質制限をするのか、それともインスリン注射や経口血糖降下薬で治療することを選ぶのか、それは自分で決めるべき問題だと思います。

でも、何の罪もない子どもたちにはせめて選択権を与えてあげてほしいなと思います。特に「私は太ってないし食べすぎていないのに糖尿病になった!」と嘆いている人。

何も気にしなければ、高い確率であなたのお子さんにも同じことが将来起きますよ。世間では「適量」だと思われている主食に含まれる糖質が、あなたやお子さんにとっては多すぎるのではないですか?

 

なごみ
糖質の処理が苦手な体質だと分かっているなら、糖質との付き合い方を教えてあげてほしいですね。

よっしー
何も糖質を完全に禁止するのではなく、糖質とほどよいお付き合いをするにはどうしたらいいのかの基礎を教えてあげてほしいわね。

 

まずお肉や魚などをしっかり食べさせるように心がけていれば、自然とお子さんの食べ物の好みは良い方向に行くのではないかと思います。

ブロガー仲間のsoyoさんは、昔は糖尿病内科で働いておられた看護師さんですが、ご自身がやせ形にも関わらず耐糖能異常になって糖質制限を始められたそうです。soyoさんのお嬢さんの食事、とても素晴らしいと思います。

 

「糖質制限」と「糖尿病」についてのブログです。体験談もありますので、少しでもこのワードに興味があればのぞいてみて下さい♡

 

 

また「成長期の子どもは糖質をたっぷり摂取しなければ背が伸びないんじゃないか」と心配な方もきっといらっしゃるでしょうね。

まだ成長途中なので結論が出るには時間がかかりますけど、うちの成長期真っ最中の長男はここんとこ、毎月1cm身長が伸びていますよ♪むしろ大きくなりすぎるのではないかと心配なぐらいです…とっくによっしーの身長を抜かしちゃいました。

その代わり、ものすごーーーーーくたくさん食べますので食費はかかりますけど…糖質に頼らないで中学生男子の食欲を満たそうとすると、大変です。。

糖質控えめにしているせいか、どれだけ食べても体重は標準体重で太りませんね。部活も運動部で頑張ってますよ♪

 

まとめ:親がわが子のためにしてあげられることは…

自分が暴飲暴食で糖尿病を発症した場合は、子どもに暴飲暴食をさせなければ大丈夫でしょう。また、親のどちらかがが高度肥満で糖尿病を発症した場合、お子さんたちは太らせなければセーフかもしれません。

しかし、太っておらず食べすぎたわけでもないのに糖尿病になった親を持つ子どもは、そのまま何も気を付けてあげなければ将来同じ目に遭う可能性が高いです。

2型糖尿病の場合、食後高血糖がまず始まり、とうとう空腹時血糖値まで上がってきて検査に引っかかるようになるまでは長い年月がかかります。ほとんどの子どもたちが学校の検尿でパスするのは当然のことです。

 

 

親がわが子のためにしてあげられることは、「食べたいものを我慢するなんて可哀想だから」と食べたいだけ糖質を食べさせてやることでも、逆にちょっとでも糖質が含まれる食品をすべて取り上げて食べさせないようにすることでもありません。

※何らかの病気があって小さな時から食事制限をしなければいけないお子さんもいます、その場合は医師の指示に従ってくださいね。

大切なのは、子どもが将来自分で上手に糖質と付き合っていけるように、糖質との付き合い方を教えてあげることではないでしょうか…息子たちは「これはちょっとヤバいから運動する前に食べよう」などと自分たちで考えて食べていますよ。

パパやママが糖質ばかり食べていればお子さんたちもそうなります。そして将来同じように糖尿病になり「遺伝だから仕方が無かったの??」と思うでしょうね。

 

なごみ
可愛いわが子には、同じ病気を体験させたくないのが親ですよね!

よっしー
本当よね。病気の連鎖は断ち切りたいわ。ちょっと気を付けていれば、ずっと元気に暮らせるんだから。

 

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