糖尿病と診断された時HbA1cや血糖値が高い人ほど重症の糖尿病なの?

HbA1cが普通の人の3倍、血糖値は5倍!?

糖尿病患者のみなさん、初めて糖尿病と診断されたときのHbA1cや血糖値はどれぐらいの値だったか覚えていますか?

よっしーは長男を妊娠中に初めて「空腹時血糖値が110ありますね」と指摘された時のHbA1cは4.8(JDS値…現在の基準に換算すると5.2ぐらい)だったんです。

でも次男を妊娠中、妊娠後期に血糖値は忘れましたがHbA1cはJDS値で6.8(現在の基準で7.2ぐらい)とさらに悪くなっていました!

産後の経口ブドウ糖負荷試験ではギリギリ正常値になっていたのでその後内科でのフォローもありませんでしたが(今ならあり得ないんじゃない??)…

その後8年間ぐらい専業主婦で血液検査を受ける機会がなく、夜間頻尿やのどの渇きなどの自覚症状を自覚するようになってから1年後、ただならぬ体調の悪化で救急外来に行きました。

するとHbA1c15.0で空腹時血糖値475で即入院に!HbA1c15.0って普通の人の3倍の値ですよね…空腹時血糖値も、健常者の方の約5倍の値ではないですか。

そんなに悪い人って他にいないのではないかと思いましたが、大きな病院ではたまにいらっしゃるそうです。中にはHbA1c16とか17なんていう方も!

では、糖尿病と診断されたときの数値が高い人ほど糖尿病が重症なのでしょうか?今回はこのことについて考えてみようと思います。

にゃご
えぇぇーー!そんなに悪かったのか…よく生きていたなぁ!

よっしー
主治医いわく、少なくとも入院の2か月ぐらい前から食後血糖値は500~600ぐらいまで上がっていたはずだよって!

血糖値が高かったのはいつからですか?

今年の会社の健康診断でHbA1cが10%だった人が3人(AさんとBさんとCさん)いたとします。Aさんは昨年の健康診断ではHbA1c4.6の正常値、BさんはHbA1c7%でCさんはHbA1c10%だったとします。

この場合、現在のHbA1cがまったく一緒の値でも、3人の状態はかなり異なると考えられます。Aさんは1型糖尿病を突然発症したか、あるいは後述のペットボトル症候群の可能性があります。

Bさんは昨年すでに糖尿病を発症しており、治療をしていないので血糖値が悪化したと思われ、Cさんはすぐに治療を開始しなければいけない状態なのに1年間放置したと思われます。

この3人の中ですっきり糖尿病が「治る」可能性があるのはAさんだけで、Bさんはまあ普通(?)の糖尿病、Cさんはすでに糖尿病合併症を発症してる可能性もある重症の糖尿病…といったところでしょうかね。

言うまでもなく、よっしーはCさんタイプです(泣)糖尿病合併症がひととおり出そろっていたことからも、発症からかなりの年月が経過していたものと考えられます。

すい臓がインスリンを分泌する能力は誰でも加齢と共に少しづつ衰えていきますが、糖尿病患者ではそのスピードが速く、血糖コントロールが悪いとさらにその力は急速に低下します。

よっしーのように何年も高血糖に気付かずに放置した患者がようやく糖尿病と診断された時、すでにすい臓の機能はかなり落ちています。すい臓のベータ細胞の数自体がかなり減ってしまっているので、普通はインスリン注射をするしか方法は無いです…

Aさんはなぜ糖尿病が治る可能性があるのですか?

上で説明したAさんがもし1型糖尿病ではなくペットボトル症候群(ソフトドリンクケトーシス)だった場合、運が良ければ「治る」可能性もあるんですよ。

一昨年の糖尿病教室でベテランの糖尿病専門医が「ガチの糖尿病で完治した人はいませんが、妊娠糖尿病とソフトドリンクケトーシスなら治る人もいます」とおっしゃっていました。

では、ペットボトル症候群とはどんな病気なのでしょうか。普通の糖尿病とは何が違うのでしょうか?

ペットボトル症候群は、それまで糖尿病と診断されたことがないor診断されていてもさほど重症ではなかった糖尿病患者が、ジュースを大量に飲んだりミカンやアイスクリームなどの糖質を食べすぎることで短期間で急速に血糖値が高くなって発症します。

以前は20~30代の若者に多かったのですが、最近は40~50代の方にも増えているそうです。吸収の早いジュースなどを大量に飲む→高血糖→またのどが渇いて飲む→高血糖→高血糖のためインスリン分泌が低下→ますます高血糖…という悪循環にはまります。

たまたま会社の健康診断の少し前にこの状態に入った場合、昨年の健康診断ではまったく異常がなかったのに今年はびっくりするほど血糖値やHbA1cが高い!ということはあり得るんですよね~。

この状態をそのまま放置すると、よっしーのようにとうとうインスリンが全く作用しない状態になり「糖尿病性ケトアシドーシス」となり大変なことになるでしょう。その前にたまたま見つかった人はラッキーです。

ペットボトル症候群は短期間で急速に血糖値が高くなりますので、言い換えるとまだすい臓のベータ細胞はそれほど死んでいないと言えます、発症してからの期間が短いので。

もともと糖尿病だった方がペットボトル症候群になった場合は治療しても糖尿病は治らないですけど、糖尿病ではなかった方がペットボトル症候群になった場合は治療後は「治る」こともあるんですね。

ただ…1度でも糖尿病になったということは、やはり油断すればまた悪化する体質であることに変わりありません。暴飲暴食をやめたとしても、くれぐれも油断なさいませぬように。

なるべく早く糖尿病を発見して治療を開始しましょう

普通、2型糖尿病はほとんど自覚症状がないままゆっくりゆっくり進行します。とてもゆっくり進行するので、はっきりと「あなたは糖尿病なので今すぐ治療を始めなければいけません」と言われたときにはすでにすい臓にはかなりのダメージが…

でもペットボトル症候群で急速に糖尿病が進行した場合、その時点でたまたま運よく見つけて治療を開始することが出来たら、すんなり治ることもあるんですね~♪

Aさん・Bさん・Cさんの今年の健康診断のHbA1cの値や血糖値だけ見れば一緒でも、3人の糖尿病の重症度は必ずしも同じとは言えません。

たまに健康雑誌などで「私はこんなに血糖値が高かったのに〇〇で劇的に改善しました」なんて体験談が紹介されていたりしますけど、その方がいつから血糖値が高かったのか、治療を始めたのは糖尿病を発症してからどれぐらい時間が経ってからのことだったのかが分からないと何とも言えません。

ただひとつ間違いなく言えることは、糖尿病は発症してから長い年月が経ってしまうとどんな手段を用いても絶対に発症前の状態に戻すことは不可能なので、出来る限り早く発見して治療を開始することが大事です、よっしーのようにならないように…ね!

にゃご
糖尿病を発症してから放置すればするほど事態は悪化するってことだな、みんな気をつけような!

よっしー
よっしーみたいになっちゃうとホント大変だからね。糖尿病を甘く見てはいけないわよ。

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