脳まで支配する!?恐ろしい「糖毒性」

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糖毒性ってどんな意味?

みなさんは「糖毒性」という言葉をご存知ですか?「糖質は毒である!」という意味の言葉じゃないですよ、念のため(;^_^A

本当の意味は、「高血糖が原因でインスリンの分泌が低下したり、インスリン抵抗性が上昇し、さらに高血糖になるという悪循環の状態」を指す言葉です。

下の画像は日本イーライリリー様のサイトからお借りしました。

 

 

ある程度以上の高血糖になると、肝臓や筋肉、脂肪組織がインスリンに対して鈍感になります。この状態を、インスリン抵抗性といいます。

インスリンが効きにくい状態ではますます血糖値が上がり、高血糖をなんとか下げようとして大量のインスリンが分泌され、すい臓のベータ細胞は疲弊してしまいます。

とうとうベータ細胞は十分なインスリンを分泌できなくなり、ますます高血糖になり、こうなると悪循環ですよね。

よっしーは3年前、この「糖毒性」状態に陥ってビックリするほどの高血糖(500近く!)になり、入院する羽目になってしまいました。

今回は、この糖毒性に関するお話です。

 

最初のキッカケは妊娠糖尿病でした

よっしーが初めて耐糖能異常を指摘されたのは、妊娠中でした。HbA1cは完全に正常値だったので、妊娠する前は糖尿病ではなかったと思われます。

特に何もしませんでしたが、出産後は速やかに正常型に戻ったので特に内科でのフォローもありませんでした。

ところが、4年ほど前から、やたらのどが渇いたり夜中にトイレに起きるなどの自覚症状が現れてきました。

まさか糖尿病なのでは?と思いましたが「本格的に筋トレに励んでいる私が糖尿病になるはずはない」と自分に言い聞かせて、気が付かないふり。

 

 

しかし風邪を引きやすくなり、なんとなく免疫力が低下しているように感じるようになりました。

そしてある日、風邪とはいえあまりにも体調が悪いので「このままだと死ぬのではないか」と思って救急外来で診てもらうと、ものすごく血糖値が高いことが分かって緊急入院することになりました。

すでに糖尿病合併症(神経障害、腎症)もあると分かって大ショック!!

糖尿病網膜症はその時点では出ていませんでしたが、インスリン注射を開始してしばらく経ってから出現しました。

 

脳が糖質を欲しがっていた??

初期とはいえ、糖尿病腎症が出ているということは、糖尿病発症から10年近くは経っていたと思われます。

きっと最初は、空腹時血糖値はそれほど高くなく、食後のみ高血糖になっていたのでしょうね。

のどの渇きや夜間頻尿などの自覚症状が出てきた時点になると、空腹時血糖値もかなり高くなっていたと思います。

かなり高血糖にならないと、自覚症状は何もないのが普通だからです。

 

 

今思うと、入院する2か月ぐらい前から奇妙な症状が出ていました。どういうわけか、ヤクルトやみかん、桃の缶詰のシロップ、菓子パンなど、甘いものがやたらと欲しくてたまらないのです。

みかんは元々大好きでしたが、ヤクルトや缶詰の汁なんて、以前は口にすることはなかったのに…まるで脳が、高血糖を維持するために糖質をひたすら求めていたような、そんな感じでした。

どこからか「糖質制限は体に悪い」という情報を集めて来ては「そうだそうだ、だから私はご飯を食べるもんね♪」とうそぶいていたのも、その時期でした。ヤクルトや桃缶を食べる自分を正当化するかのように…

 

ホメオスタシスとは…

ホメオスタシスとは 「生体恒常性」ともいわれ、体を一定の状態に保つはたらきのことです。

体温・血糖値など、体は急激な変化をなるべく起こさず、常に体内のいろいろな状態を一定に保とうとするのです。

高血糖が高血糖を呼び「糖毒性」の悪循環にはまってしまっている状態(=糖毒状態)は本来、体にとって非常に良くない状態であるはず。

 

 

しかし人体は、そんな時ですら、悪いは悪いなりに一定の恒常性を保とうとするのではないでしょうか?!

たとえ健康に良いプラスの変化であっても、急激に血糖値が変化するのは良くないというわけ。

当時のよっしーは、まるで高血糖状態を維持しようとでもするかのように糖質を欲しがりました。

確かに、あれだけの高血糖状態を維持するためには、相当な量の糖質が必要だったでしょうね。HbA1cの値も、正常な人の2倍以上はありましたからね。

 

カタツムリの脳を支配する寄生虫がいる!?

ところで、みなさんはロイコクロリディウムという気持ち悪い寄生虫をご存知ですか?グロいので画像は貼りませんけど、気になる方はググってみてください。

気持ち悪い寄生虫「ロイコクロリディウム」はカタツムリに寄生します。

鳥のフンの中にあるロイコクロリディウムの卵をフンごとカタツムリが食べ、体内で成長したロイコクロディウムはカタツムリの触覚部分に入り込みます。

普通カタツムリは明るい日の当たる場所を好みませんが、この寄生虫にやられると、カタツムリは明るい場所に出ていくようになります。

 

 

まるで、わざわざ敵に「見つけてください」と言わんばかりに…

そのため鳥にかんたんに見つかってしまい、触角をイモムシと間違えた鳥が食べてしまい、鳥の体内でロイコクロリディウムは最終形態(成虫)へと成長するのです。

恐ろしい~~Σ( ̄ロ ̄lll)

何よりも怖いのは、寄生虫がカタツムリの行動すらも支配してしまうということだと思います…

わざわざ敵に見つかって食べられるような行動をするように仕向けられるとは…

 

カタツムリになってはいけません!

よっしーがやたらと糖質を欲しくて欲しくてたまらなかったのは、まるで寄生虫に取りつかれたカタツムリのようでした。

念のため申し上げますと、糖尿病を発症したのはヤクルトや桃缶のせいではありません。何年も前から糖尿病を発症しており、最後の最後にヤクルトや桃缶がトドメをさしただけです。

ちなみに、「ソフトドリンクケトーシス」といって、それまで糖尿病ではなかった若者や軽い糖尿病だった人がジュースのがぶ飲みにより急激に糖毒状態に陥り、重篤な状態になることがあります。

よっしーはこの状態に近かったのかなと思います。

 

 

これはジュースだけが原因と思われがちですが、みかんの食べすぎで発症した例みかん缶詰とアイスクリームの食べ過ぎが原因になった例も報告されており注意が必要です。

糖尿人のみなさん、最近やたらと糖質が欲しくてたまらなかったり、血糖コントロールが悪化してきていませんか?

もしそうだとしたら、カタツムリのようにならないように、糖毒状態を断ち切らなければ!

冬は外で運動しにくいにも関わらず、みかんやごちそうを食べすぎやすい季節なので、特に気を付けましょうね。