妊婦の糖質制限はとても危険?

北風よりも太陽のような人間でありたい

いよいよクリスマスが近づいてきましたね。今年のクリスマスケーキは、宗田マタニティクリニックのコーヒーのムースチョコレートソースケーキを食べます♡楽しみです~!!

さてさて。当ブログでも時々書いていますけど、世の中には本当に健康に関する情報があふれていますよね。「いったい、どれが正しいのさ!?」と言いたくなる時もありますね。

よっしーは「自分だけが正しくて他の連中はみんなバカだ!」的なことを言う方のことはまったく信用しないことにしています。たとえその方の主張が部分的に正しいとしてもね。

 

 

だって、「自分だけが正しい!」で思考停止している方って、色々と重大な問題を抱えている可能性が高いですし、「そうか、そういう考え方もあるんだな、なるほど」と柔軟な考え方のできる人と比べるとすっごく損をしていると思います。真に頭の良い方って、後者のような方だと思いませんか?

それに、人間的に穏やかな方のほうがどうしても皆の尊敬を集めるんですよね。心に余裕がある感じ?度量が大きいんですよね。

北風と太陽」のお話ではありませんが、強引に力づくで言うことを聞かせようとするよりも、黙って皆から尊敬される人のほうがはるかにかっこいいです。よっしーもそっちを目指したいです。

 

妊婦の糖質制限は危険なのでしょうか

さて、本題はここからです。この記事を読んでくださっている方の中には、現在「妊娠糖尿病」にかかっている方もいらっしゃるかもしれません。

メディカルトリビューンを見ていると「妊婦が糖質制限すると生まれた子どもが将来肥満・動脈硬化・高血圧になる」という記事が掲載されていました。

 

 

表面的にさらっとしか読まないと、確かに「へぇー、妊婦の糖質制限はやっぱり危険なんだ、しっかりご飯を食べなきゃ!」と思う書き方になっています。

しかし、よく読むと、これは「糖質制限しているつもりが、結果的に摂取カロリーも減ってしまったためにそうなったのでは?」と思えます。

糖質制限に否定的な方は「糖質制限で痩せるのは、無意識のうちにカロリーも減らしているから痩せるだけじゃないか?」とおっしゃいますよね。だとすると、妊婦さんも「糖質制限しているつもりでカロリーが足りていない」ことは十分にあり得るでしょう?

 

 

妊娠中のネズミに「低カロリー食(低糖質食ではない)」を与えると、生まれた子どもに異常が出やすいことは分かっています。つわりが長く続いたりしてカロリーを十分に摂取できなかった方などは、気を付けないといけませんね!

妊婦さんは通常以上にカロリーが必要です。でも、手っ取り早く糖質からカロリーを摂ろうとすると、もともと糖尿病体質の女性は妊娠糖尿病になってしまいます。

必要なカロリーを、糖質以外から十分に摂取するためにはかなりの知識と努力が必要になってくると思います。

妊娠していない方以上に「自己流の間違ったやり方では危険」と言えるのではないでしょうか。

 

 

実際、宗田マタニティクリニックで医師から正しい糖質制限を指導されている妊婦さんたちは、低体重ではなく健康な赤ちゃんを出産なさっています。上の本を読むと、実際の症例が豊富に紹介されています。

よっしーも弟も若くして2型糖尿病になりましたが、母は糖質制限なんてまったくしていなかったどころか、むしろご飯はよく食べていたらしいです。漬物とか好きなので…

もちろん、よっしーも普通に玄米を食べていて妊娠糖尿病になりました。当時はまだ「お米を食べないといけない」と思っていましたので。

ま、この記事を書いた方は3年前に日本医師会と米穀安定供給確保支援機構主催の「食育健康サミット2014」で「もっとお米を食べましょう、糖質制限は危険です」とおっしゃっていた方なので(;^_^A

 

「自己流の糖質制限が危険」と言うのは正しい!

「もっとお米を食べてほしい」という考えの団体が主催したセミナーで発言する先生が「糖質制限は危険です!」とおっしゃるのは、まぁ自然なことです。

でも「自己流の間違った糖質制限は危険なので気を付けましょう」というのはその通りだと思います♪

 

 

妊婦さんは、十分なカロリーを必要としています。しかしダイエット目的で糖質制限を行う方が多いことからも、赤ちゃんがスクスク育つためには、糖質制限を行う場合は通常の妊婦さん以上にカロリーをたくさん摂取しないといけないんですよね。

十分な知識のない方の場合、これはなかなか難しいことなのではないでしょうか。女医さんなど、一般人よりはるかに知識が豊富のはずの方ですら「間違った糖質制限」で失敗なさる例はちらほらあるらしいですよ。

よっしーの主治医は「ちゃんと分かっている人ならいいけど、認知機能が衰えている方とか、よく分かっていそうにない人には糖質制限を勧めたくないなぁ」とおっしゃったことがあります。すごく分かります!!何かあったら大変ですもんね。

 

落ち着いて考えてみれば分かりそうなことですね

ここでちょっと想像してみてください。農耕が開始される前のヒトは現在で言う糖質制限食に近い食生活を送っていたと思います。

少なくとも、「糖質を1日300g食べる」なんていうことは不可能だったはずです。それで当時は、生まれた子どもたちがみんな動脈硬化・糖尿病・肥満・高血圧に苦しんでいたと思いますか?

ライオンやトラに近い仲間の肉食動物であるネコは野生ではほとんど糖尿病になりませんが、ヒトにペットとして飼われて穀物の混じったエサを与えられていると糖尿病を発症します

野生のライオンやネコのお母さんは妊娠中に糖質をたっぷり摂取することはありませんが、生まれた子どもは糖尿病や動脈硬化、肥満になるでしょうか?

 

 

ヒトは体内でビタミンCを合成できませんが、少なくとも草食動物ではありません。肉食動物に近い雑食動物だと思います。

あらゆる生物の中で現代のヒトだけが例外的に「1日3食ご飯をたっぷり食べなければ胎児が病気になってしまう特殊な生き物である」とは思えません。

よっしーは妊娠糖尿病経験者です。残念ながら「バランスの良い食生活」と運動だけでは血糖コントロールが出来ませんでした。「それならインスリンを打てばいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、本来、野生ではインスリン注射など存在しません。

インスリンを打たないと血糖値を下げられない食生活が、本当に正しいと言えるのでしょうか?製薬会社的には、そうでないと困るのは分かりますが…

 

まだまだ少ない「糖質制限対応の産婦人科」

妊婦さんに正しい糖質制限の仕方を指導してくれる医師は、まだまだ少数だと思います。この記事を書いている2017年12月21日の時点では、以下の通りです。

 

医療法人泰誠会 永井マザーズホスピタル
所在地: 埼玉県三郷市上彦名607-1
TEL: 048-959-1311

宗田マタニティクリニック
所在地: 千葉県市原市根田320-7
TEL: 0436-24-4103

医療法人 今井ウイメンズクリニック
所在地: 神奈川県横須賀市太田和1-1-8-2F
TEL: 046-855-0714

三宅漢方医院(産婦人科あり)
所在地: 福岡市中央区大名2-8-18 天神パークビル2階201号室
TEL: 092-716-9039

 

※データは、日本糖質制限医療推進協会様のサイトに掲載されていたものです。
自己流の「間違った」糖質制限は、特に妊婦さんの場合はエネルギー不足に陥ることがあり危険ですので、医師の指導の元、正しく行うようにしましょうね♪

 

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