糖尿病患者はキレやすいって本当?糖尿病患者に多い性格は?

キレる糖尿病患者

糖尿病患者に特有の性格ってあるのかな?

今日は何の記事を書こうかなーっと思ってちょっと調べていると「糖尿病 キレやすい」「糖尿病 性格」というワードが目に入りました。

うーん、糖尿病患者はキレやすい性格なのか??これは大いに気になります。確かにキレやすいというか攻撃的な方はたまに見かけることがありますが、もともとの性格なのかそれとも糖尿病のせいなのか、どっち!?

もし「こういう性格の人は糖尿病になりやすい」という傾向があるのならそこに気を付けることで糖尿病発症予防に役に立ちますね。

 

糖尿病患者がキレやすい件についての漫画

 

また、糖尿病患者ですぐキレる人がいたとしても、それが病気のせいでそうなっているのであれば何か対処する方法が見つかるかもしれません。

そして、糖尿病患者はうつ病になりやすく、うつ病患者はまた糖尿病になりやすいという傾向があるそうなので、糖尿病と心の間には何か密接な関係があると思われます。

今回は「糖尿病患者はキレやすいのか?」「糖尿病と性格」について考えてみようと思います。どうかお付き合いくださいませ♪

 

にゃご
にゃご

糖尿病は血糖値が上がる病気なのに、性格と関係があるってどういうことなんだ?

よっしー
よっしー

そうね、一見何の関係もなさそうに思えるわよね…

糖尿病になりやすい性格の人はこんな人だ!

じつは糖尿病(ここでは2型糖尿病)を発症しやすい性格というものは存在します。それはズバリ「ストレスを感じやすい性格の人」「食べることでストレスを解消しようとする人」です。

人がストレスを感じると、ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」が分泌されます。コルチゾールは明け方から起床後にかけて分泌され、適量であれば朝の目覚めをよくしてくれます。

しかし必要以上にコルチゾールが分泌されると血糖値が上がったり、太りやすくなります。風邪やインフルエンザなどに感染した時に高血糖になるのもこのせいです。

 

 

またコルチゾールは成長ホルモンの分泌を抑制するので、筋肉作りに悪い影響を与えたり代謝をダウンさせてしまいます。

そしてコルチゾールが大量に分泌されることで脳内のセロトニンが減少してしまい、食欲を抑えることができなくなって過食に走りやすくなってしまい、こうなると悪循環にはまってしまいます!

そして慢性的にコルチゾールが大量に分泌され続けることで糖尿病のリスクが高まるだけではなく、腎臓の上にある臓器の「副腎」が疲弊してしまってさまざまな症状が出てきます。

 

副腎疲労になるとどうなるの?

副腎疲労は、慢性的なストレスなどが原因でコルチゾールを分泌し続けた結果、とうとうコルチゾールを十分に分泌できなくなってしまっている状態です。

こうなると必要なだけのコルチゾールを出せませんので、血糖値を上げなければいけない状況でも血糖値を上げられずに低血糖になることがあるんです。

よっしーは4年半前に糖尿病で入院した時にホルモンの検査も受けましたが、コルチゾールを始め各種ホルモンの分泌は正常でしたので副腎疲労ではなかったようです。

しかし中には、副腎疲労と糖尿病の両方を持っている方もいらっしゃるそうです。糖尿病は高血糖になる病気で副腎疲労だと低血糖になりやすいので一見、結びつきにくいと思われるかもしれませんね。

 



 

副腎疲労により、強い疲労感や気分の落ち込み、イライラ、やる気が出ない、朝の寝起きが悪いなどいろいろな症状が出てきます。

副腎疲労の方は甘いものを好む傾向があるそうですが、血糖値の乱高下があると血糖値を安定させるための各種ホルモンも必要以上に分泌されるので副腎疲労を悪化させるそうです。

糖質過剰摂取が副腎疲労を加速させるにも関わらず、すでに副腎疲労の状態になってしまっている方が糖質制限を行うと低血糖になる可能性があるので非常に悩むところです。

糖尿病で副腎疲労のある方が糖質制限を行う場合は必ず糖質制限に詳しい医師に相談して慎重に行わなければいけないと思いますよ。

 

甘いものを大量に食べると一瞬幸せな気分になるが…

ヒトが甘いものを食べると、脳内で神経伝達物質ドーパミンやセロトニンが放出され、脳が心地よさを感じます。しかし次第に同じ量では満足できなくなり、より大量に食べないと気が済まなくなってしまいます

大昔はお米もパンも清涼飲料水もお菓子もありませんでしたので、たまーに何かの拍子に果物などを見つけて食べることはラッキーなことであり、良いことだったのかもしれません。

そのような貴重なものを求めるように、脳が糖質で快感を覚えるように仕組まれたのかもしれません。しかし現代においては、そのことが中毒を生み病気の原因になってしまいました。

糖質を大量に与えて中毒にしたネズミに糖質を与えるのをやめると、イライラして仲間や実験者にかみつくなどの攻撃的な状態になったそうです。禁断症状というものですね。

 

 

先日「草食動物であるネズミに糖質制限をさせると寿命が短くなったのでヒトも糖質制限をすべきではない」という話が出ましたよね。

そうおっしゃるなら、糖質中毒になったネズミが狂暴になるという実験結果を同じようにヒトにも当てはめないと公平とは言えないでしょう。

血糖値がぐっと上がった後に急激に下がると、感情がコントロールできなくなって泣いたり暴れたり被害妄想などの症状に悩まされる場合があるそうです。

血糖値が急激に乱高下するのは、健康な方が糖質を過剰に摂取しすぎたり、糖尿病患者が薬やインスリンで食後血糖値をうっかり急激に下げ過ぎた時に起こることですね。

 

糖尿病を発症すると性格が変化するのか?

血糖値が乱高下することによって一時的に表れる症状ではなく、糖尿病によってその人の性格そのものに何か変化が生じることはあるのでしょうか?

糖尿病合併症で自律神経が障害されると、自律神経失調症と似たような症状(イライラする、不安、落ち込みやすいなど)が出てくると言われています。

実はよっしーも糖尿病と診断されて治療を始めた直後は自律神経障害があったのですが、当時は確かに精神不安定でした。

夫に「どうせあんたには病気の私の気持ちなんて分からないのよっ!!」と大泣きして当たり散らしたこともあります…ごめんね夫orz

 



 

そして糖尿病になったことで食事制限をしなければいけないことや努力の割にあまり良い結果が出ないこと、合併症への不安などから強いストレスを感じ、ストレスがコルチゾールなどを分泌させてますます血糖コントロールが上手くいかなくて…となってしまいがち。

また高齢になると認知症になる方が増えますが、認知症になると性格が変化したり怒りっぽくなる方がいらっしゃいます。そして糖尿病患者は認知症にもなりやすいのです。

はっきり認知症と言われるほどまでいかなくても、糖尿病や糖尿病予備軍の方は認知機能の低下が早い時期から起こりやすく、また進行のスピードも速いそうです!

糖尿病予備軍の段階からそのような悪影響が出るとは、恐ろしいですね。自分には関係ないと思わずに、どうかお気を付けください。

 

糖尿病患者が心穏やかに過ごすためにできること

糖尿病患者がイライラしたり攻撃的になり、周囲の家族などに当たり出すと困ってしまいますよね。病気にも決して良くありません…ではどうしたらいいのでしょうか?

まず、血糖値の乱高下をなるべくなくすことです。そして、なるべくストレスを減らすために工夫をしなければいけません。

甘いものが大好きな人が糖質制限をするとイライラしてそれがストレスになりそうですが、ガマンしないで食べると血糖値が乱高下し、病院で医師に注意されることがまたストレスになって悪循環から抜け出せなくなります。

ある種のビタミンやミネラル、たんぱく質などの栄養が慢性的に不足していることがメンタル面の不調を生みやすいと考えられますので、糖質の過剰摂取を避け、必要な栄養を優先的に摂取しましょう。

 

 

そして現在何らかのストレスを抱えている方はどうしたらそのストレスを減らせるのかを真剣に考える必要がありますね。

SNSでは気の合う人とだけ付き合う、悩む必要のないことはなるべく考えない…出来る範囲でやれることをやってみましょう。

甘いものが好きな方は、食べても血糖値が上がりにくいスイーツに変えてみてはいかがでしょう?血糖値を良好に保つことと我慢しすぎないことを両立することは可能です。

 

にゃご
にゃご

ストレスをうまく解消することが血糖コントロールにもつながるということだな。

よっしー
よっしー

そういうことになるわね♪ストレスはみなさんが考えていらっしゃる以上に糖尿病に良くないのかもしれないわ。

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