18歳でも糖尿病になりますか?

18歳でも糖尿病に?

質問サイトを見ていると「18歳でも糖尿病になりますか?」「まだ18歳ですが糖尿病かもしれません」といった質問を見つけることがあります。

結論から言うと、18歳の若者でも糖尿病になることはあります!それも、1型糖尿病だけではなく2型糖尿病、MODY、ミトコンドリア糖尿病などさまざまです。

 

 

日本人の場合、2型糖尿病の小学生は10万人あたり1人弱、中学生では4~7人と大人に比べればかなり少ないです。しかしこの数字には、遺伝による糖尿病(MODYなど)は含まれていないのではないでしょうか?

MODYは体型や生活習慣とは無関係に通常25歳未満で発症します。小学生で発症することだってあるそうですよ。Wolfram症候群という、10歳ぐらいで糖尿病を発症して視神経が委縮して視力が障害されてしまう難病もあります。

しかし、いわゆる生活習慣に原因がある糖尿病は年齢と共に増えます。18歳ぐらいになれば、小中学生よりもかなり多いのではないでしょうか?

 

にゃご
18歳と言えば、進学したり社会に出たりと何かと忙しい年齢だよね。食生活の乱れが心配だなぁ…

よっしー
そうよね。よっしーが18歳の頃はまだ血糖値の異常を指摘されたことは無かったし、考えもしなかったわ!

 

大学生の糖尿病は珍しくない!?

佐々木倫子さんの「動物のお医者さん」というマンガをご存知ですか?これは、獣医を目指す若者たちの物語で、よっしーは全巻持っています。

このマンガが流行して、シベリアンハスキーが大人気になりましたよね♪あと、ニワトリも可愛いなぁ~と思いました。怖いけどwww

主人公と友人たちは大学の獣医学部の学生で(後半は大学院生になっている)、大学生活のあれこれが描かれています。

 

 

そんな「動物のお医者さん」第7話(文庫1巻に収録)では、学生たちが自分たちの血液を検査するという実習のエピソードが描かれています。

その結果、二階堂くんの血糖値が異常に高く、友人たちは「まんじゅうを食べすぎたんだろう」「不摂生がたたったんじゃないか」と騒ぎます。

結局、2日後の大学の健康診断の結果は何事もなく、実習の時の高血糖はクラスメートがイタズラでブドウ糖を入れたせいだったと判明するんですけど(おい!)

ちなみに大学の健康診断まで、二階堂くんは「ゴハンと甘いものを食べないようにした」と語っています。これは正しい対応ですね♪

 

 

よっしーも大学生の時、このような実習をした覚えがあります。確か、血液に何かの試薬を入れて色の変化で糖尿病かどうかを知る…みたいなものだったかと。

で、よっしーはギリギリ正常値の色だったような…たぶん、当時から友人たちよりは少し血糖値が高めだったんじゃないでしょうか。

スリムな産婦人科医の宋美玄先生も、医学生時代から軽度の耐糖能異常があったとおっしゃっています。身内に糖尿病患者がいる場合、若いころから少しずつ悪化していくんでしょうね。普通に糖質を摂取していれば…

最近では、献血をきっかけに糖尿病が発覚する大学生もいらっしゃるそうです。確かに、若い方は献血でもしなければ、普段なかなか検査する機会ってないですよね。

 

若者の糖尿病の自覚症状は?

進行が速いタイプの1型糖尿病の場合、風邪に似た症状が出たり、のどが渇く、しょっちゅうお手洗いに行く、ダイエットもしていないのに痩せるなどの自覚症状が出てきます。

しかし、2型糖尿病ではふつう自覚症状はありません。ソフトドリンクケトーシスのように短期間で急激に高血糖になる場合を除けば、ほとんど痛くもかゆくもないのでなかなか病気であることに気付きません。

 

 

いわゆる糖尿病合併症も、糖尿病を発症してから何年も経過して出てくるものですし、糖尿病腎症や糖尿病網膜症があっても初期段階では自覚症状は何もありません、だから怖いのです。

18歳ぐらいの若者で、これまで学校の尿検査などで1度も引っかかったこともないなら、その時点で糖尿病合併症が進行するほど糖尿病が進行していることはまずないと思います。

しかし、身内に糖尿病患者がいらっしゃる場合は若い時から気を付けて行かないと…と思います。糖尿病と診断されるより10年以上も前から、少しずつすい臓のベータ細胞の機能は低下していくそうです。

 

こんにちは、現役医療従事者のとってぃです。 甘いものやご飯を食べ過ぎてしまって後悔してしまったことってありますよね? 僕もしょっちゅうあります。 「食べ過ぎは健康に良くない」「肥満になると生活習慣病のリスクが上がる」 こんなことはもはや一般常識です。 それにもかかわらず、どうしても食べ過ぎてしまうのか・・・ 僕は思いました。 「どうやら個人の意思や気合ではどうにもならない巨大な力を感じる」 1.人類の歴史を1年間に例えたとすると、ここ30年くらいの暮らしはたったの10分間!? およそ500万年前に、アフリカ大...

 

 

↑いつも読ませていただいている、医療の現場で働くとってぃ様のブログ記事です。18歳ぐらいの若者であれば、スーパーやコンビニで売られているお弁当を買って食べるなんて普通にありますよね?

そして、ついでにお菓子やアイスも…なんていうことはよくあることです。その程度で糖尿病になると考える人は若い人にはほとんどいないと思います。よっしーもそうでした。

みんながごく当たり前に食べているから何とも思わないけれど、糖質たっぷりの食生活にはヒトの遺伝子はまだ対応できていないわけで…人類の長い歴史の中で、1日3度以上もたっぷり糖質を摂取するようになったのは本当にごくごく最近の事なんです。

で、他のヒトよりも特に糖質の処理が苦手な体質のヒトは、若い時から糖尿病を発症してしまうわけです。よっしーのように!

 

まだまだ先の長い人生だから…

中年になると、ぼちぼち糖尿病と診断される方が増え始めます。そして年齢が上がるにつれて糖尿病患者が増えます。

しかし、大学生ぐらいの年齢で糖尿病と診断されている方はまだまだ少ないでしょうし、糖質について気にしている方も少ないのではないでしょうか。

若い頃のよっしーも「太らなければ糖尿病にはならない」と思って、学生食堂でヘルシーなメニュー(ごはん、みそ汁、サンマの塩焼き、ほうれん草のおひたし、サラダとか)を選んで食べたりジムに通ったりしていました。

 

 

周囲が糖尿病のことなんてまったく気にせず、売店で買ってきたお菓子をつまんだりしている環境で糖質や血糖値を気にする生活は非常にやりにくいと想像できます…

でも、「ただちに影響は目に見えて現れてこない」だけで、体内では確実に食生活の影響は進行しています。特に、生まれつき糖質の処理が苦手な体質の方はね。

糖尿病の何が怖いかといえば、糖尿病神経障害・糖尿病網膜症・糖尿病腎症などの合併症です。よっしーはすでに全部持っています(´;ω;`)

これらが進行すると脚の切断・失明・人工透析・心臓突然死などの恐ろしい結末が待っています。若い頃に糖尿病になると、その後の人生はまだまだ長いわけですから、糖尿病合併症を何としても食い止めなければいけません。

 

にゃご
自分は若いからと油断しないで、糖尿病にならないような食生活を心がけないといけないんだね!

よっしー
そうね、太らなければ大丈夫と思い込んでいる人がまだまだ多いし、気を付けないとね♪

 

 

 

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