血糖コントロールがうまく出来ている糖尿人の割合は?

記事が役に立ったらはてブ&SNSで拡散していただけると励みになります♪


治療がうまくいっている人は少ない…

入院していた時に糖尿病教室で聞いた話ですが、なんでも、日本人の糖尿病患者のうち、きちんと定期的に通院して治療を受けている人は約50%。そのうち、血糖コントロールが良好な患者は50%なのだそうです。

通院していない人と言うのは、1度も病院に行っていないか、途中で治療をやめてしまった人ということになりますね。この人たちが血糖コントロール良好である確率は、低いと思われます。

つまり、日本の糖尿病患者1千万人のうち、確実に血糖コントロールがうまくいっていると言えるのは250万人というわけです。さらに約1千万人の「糖尿病予備軍」が存在します。

ここで言う「血糖コントロールがうまくいっている」というのはどのぐらいのレベルを指すのかと思って調べてみたら、ありました。

 

 

上のデータは中部ろうさい病院様からお借りしました。どうやら、HbA1cの値が7%未満を「血糖コントロール良好」と考えた場合、全糖尿人の4人にひとりが該当するようですね。

 

HbA1cが高い原因は何?

上のデータには1型糖尿病でインスリン注射をしている方も含まれているため「あまりHbA1cを下げようとすると低血糖になる危険性がある」というのは理解できます。

しかし日本人の糖尿病の95%は2型糖尿病なので、実際はほとんどの場合、HbA1cが高いのはそのような理由ではないと思われます。

 

 

糖尿人の中には、医師からどれだけ注意されても食べすぎをやめられない方もそりゃいらっしゃるでしょう。でも、通院してる患者の2人にひとりがそうだと思いますか?

よっしーは、そこまで多いとは思わないのですが…

糖尿人の多くのHbA1cが高いのは、「食事療法を守れていないから」という理由の他に「現在、標準的な治療として行われていることが、効果は今ひとつであるから」と考えざるを得ないのではないでしょうか?

 

医師の言うことを聞いているのに血糖値が改善しない?

糖尿病の教育入院中、よっしーはひたすら医師や看護師から指導されたことを真面目に守っていました。

食事は野菜から、よーく噛んで食べて、食後はウォーキングと自体重での筋トレ(やらないよりはマシと思った…)。

医師から指示された量のインスリン注射をきちんと打ち、同室の患者さんたちのために売店にお菓子を買いに行ってあげたりしてなるべく体を動かすようにしてました。

 

 

それでも、血糖値も体重も憎らしいほどまったく下がらなかったんですよね。

じゃあインスリン注射の量を増やせばいいじゃないかと思われそうですが、たくさん注射するとどうしても低血糖のリスクが増すんですよね。

よっしーの父も最初、糖尿病と診断されたときカロリー制限と運動を開始しましたが、ある程度体重が減るまでは血糖値も下がってきましたけど限界があって、それ以上は血糖値は下がらなかった(HbA1c6%台後半)そうですよ。

現在では緩い糖質制限食に切り替えまして、血糖値は良好だそうです。

 

以前と比べれば少しづつ変わりつつありますが…

日本でも以前に比べれば、糖質制限食も有りだと考える医師は少しづつ増えてきていると思います。日本糖尿病学会の中にも、糖質制限食を肯定する先生方がちらほら。

でもまだまだ「糖質制限食は、ずっと継続しても大丈夫かどうかもはっきりしていませんし、ダメですよ~」と言う専門家もいらっしゃいます。

 

 

しかし従来の糖尿病治療では、血糖値が正常化する人はごくごくわずかであり、大半の患者さんは血糖値がイマイチであるという事実があります。

はっきりいってそれほど効果がなく、糖尿病合併症の発生と進行を防ぎきれていない従来型の治療を「唯一の治療法」と言われても困ってしまいます。

自分で食事療法を選択する余地がないんですよね。もっとも、糖質制限できない方もいらっしゃるわけですけど…できる人には、選択肢が示されていいのではないかと思いますよ。

 

長期的な安全性のエビデンスは

日本でも糖質制限食を実践する人たちが増えてきているので、長期的に実施した時にどうか?というデータは、時間とともに蓄積していくと思います。

何十年継続した時に本当に良いのか?という確証がないのは、糖尿病新薬でも同じことです。どんな薬にも必ず副作用があり、死亡例もあります

 

 

少なくとも従来の糖尿病治療法では、数十年にわたって患者の糖尿病合併症をほぼ完全に防げたというデータは存在しません。

だったら、各自、自分の体と相談しながら自己責任で自分が良いと思う方法を続けていくしかないですよね。




ブログランキング・にほんブログ村へ



リブレ・レポートpart3~アルコールと血糖値~

記事が役に立ったらはてブ&SNSで拡散していただけると励みになります♪


アルコールは血糖値を上げるの?下げるの?

糖尿人の中には、お酒が好きな方も多いでしょう。

アルコールは肝臓内のグリコーゲンをブドウ糖へと分解する作用を促進する働きを持っているため、一時的に血糖値が上昇する」とも言われますし、糖質をかなりたくさん含むお酒もありますよね。

↓↓こういう、女子が好きそうなお酒とか…

 

 

しかし、アルコールは肝臓での糖新生をブロックすると言われています。

アルコールは体にとっては毒なので、肝臓はまずアルコールの分解に一生懸命になり、その間、糖新生など他の仕事が十分に出来なくなるというわけです。

だとすると、糖質を大量に摂取している一般人なら問題なくても、糖質セイゲニストがアルコールを摂取すると低血糖になるのでは?と思い、FreeStyleリブレを装着して確かめてみることにしました。

 

糖質が少ないお酒を糖質セイゲニストが飲むとどうなった?

 

サントリーの「ストロングゼロ」は、100mlあたりの糖質が0.1~0.7g程度と低糖質なお酒です。これを350ml飲んでみました。けっこうアルコールがキツいです。

これを飲んだだけでは、特に血糖値には変化はなかったですね。

ただ、飲んだ後にごく軽い運動(ウォーキング程度)をするだけでも、血糖値はどんどん下がりました。簡単に80ぐらいになり、うっかりすると70台になりました。

糖質をほとんど摂取していない状態で運動すると、糖新生が十分にできない状態では低血糖になってしまうようですね、やはり。

それも、激しい運動ではなく、ごく軽い運動でもです。

 

アルコールによる糖新生ブロック作用を利用できる?

このことを利用して、寝る前に飲酒して翌朝の暁現象による血糖値の上昇を抑えられるのではないか?と考える方たちもいらっしゃいます。

よっしーも仲間内で試してみたことがあるのですが、私の場合はまったく効果がありませんでした。

もしかして、寝る前に飲酒しても翌朝までに肝臓でアルコールの処理が終了してしまい、したがって糖新生ブロック効果も切れるのでは?

ケメ子のウェブログ様のサイトに、その答えがありました。下の表もお借りしました。

 

お酒が体から抜けるまでの時間を知ってますか?「お酒の雑学」 | ケメ子のウェブログ
「ビールを何本飲もうが、5〜6時間経てば体からアルコールは抜ける」と勘違いされている方は多いのではないでしょうか?飲酒によって体内に摂取したアルコールが消化さ...

 

 

上の計算式に当てはめると、よっしーがサントリーのストロングゼロ1缶を飲んだ場合、4時間半ぐらいで肝臓でのアルコール分解処理が終了するという計算になります。

よっしーは22時半頃に寝るのですが、寝る前に飲酒したとしても、明け方に血糖値が上昇してくる時間帯になる頃には、もう糖新生ブロック効果は切れてしまっていますよね。

もちろん、アルコール分解能力にはかなりの個人差があります。もしかすると、アルコール分解能力が低い人の場合は、朝まで効果が長く続くのかもしれません

 

たとえ血糖値を下げられるとしても…

アルコールをうまく利用すれば、血糖値上昇を抑えることはできます。しかし、血糖値を測定しながらではないと、逆に下げすぎて低血糖になる恐れもあります。

そもそも、アルコールは飲みすぎれば体にとって良くないのは明らかです。血糖値だけ下げられても、他の病気になるようではまったく意味はありませんよね。

 

 

糖新生は、獲物が獲れない時でもヒトが低血糖にならずに生き延びるためにとても重要な役割を果たしてきました。

その重要なシステムがブロックされてしまうぐらい、アルコールの処理というのは体にとって重大事なわけです…

どうかくれぐれも、お酒の飲みすぎには気を付けてくださいね。




ブログランキング・にほんブログ村へ



胃を切ってしまえば糖尿病が治る!?

記事が役に立ったらはてブ&SNSで拡散していただけると励みになります♪


胃を切ってしまえば糖尿病が治るのですか?

先日、ある糖尿病専門医の先生とお話する機会がありました。糖質制限押しの医師ではなく、いわゆる普通の糖尿病専門医の先生です(主治医ではありません)。

その先生は数年前は糖質制限食には反対!という感じでしたが、「糖尿病合併症が進行していない人にはいいんじゃないの?」といつの間にか柔軟な考えに変わっていたので驚きました。

糖尿病学会の方針も、だんだん変わってきたのでしょうね。先日は山田悟先生が「健康カプセル!ゲンキの時間」という番組で糖質制限について解説なさっておられましたしね。

 

 

さて。その先生いわく「僕も最近は患者さんに糖質制限を勧めることがあるんだけど、みんな続かないんだよ。半年以内に半分以上の人は挫折しちゃう。残りも、1年以内にほとんどやめちゃう。日本人だからお米が食べたいし、食費が高くつくから続けられないんだって」と。

うむ、これはなかなか難しい問題ですよね。よっしーの場合、まだまだ先の人生が長いので、お米が食べたいと言ってる場合じゃなかったわけですが。

で、先生「胃を切っちゃう手術が日本でも保険で出来るようになって、これがかなり痩せる効果があって、3割の人は糖尿病が治っちゃうんだよ」

えっ、本当ですか!?

 

大食漢がモノを食べられなくなって痩せるからでは?

その話を聞いたとき「えっ…それって、大食漢でインスリンの効きが悪くなって糖尿病になった人が胃を切ってモノを食べられなくなって糖尿病が劇的に改善しただけの話じゃないの?」と思いました。

糖尿病になる原因は「インスリンの分泌不足」「インスリン抵抗性」ですよね。

 

 

このうち、インスリンの分泌不足は加齢や生まれつきの体質(遺伝)が深く関わっていますが、インスリン抵抗性は肥満・暴飲暴食・運動不足などによって起こります。

だから、家族に誰も糖尿病患者がいない若い糖尿病患者で太っている場合は、単にダイエットするだけでものすごく改善することも珍しくないんだそうですよ。

…イージーモードで、何とも羨ましい話です(;´・ω・) よっしーは遺伝なので。

 

インクレチン分泌がインスリン分泌を促すのか

肥満の糖尿病患者の胃を切除して糖尿病が改善するのは、どうやら、モノが食べられなくなることや痩せることだけではないと考えられているようです。

日本では2014年からスリーブ状胃切除術が保険適用されています。これは、下の図(HEALCLINICS様のサイトからお借りしました)のように、胃を切り取って小さくしてしまう手術です。

この手術は大きく開腹しなくても腹腔鏡で行うことが出来るのだそうです。

 

 

この手術で糖尿病が改善する理由として、インクレチンの関与があるのではないかとされています。

インクレチンとは、食事の摂取により消化管から分泌され、すい臓のインスリン分泌を促進するホルモンです。

術後は、まだ十分に消化されていない食物が小腸に流れ込みます。小腸にはインクレチンを分泌する細胞がたくさん存在しており、インクレチンが分泌されてインスリン分泌が刺激されて糖尿病が改善するというのです。

胃がんなどで胃を切除した患者さんも、術後にインクレチンの分泌が増加して糖尿病が改善することがあるそうです。

 

糖尿病治療のために胃を切りたいですか?

胃を切除することで糖尿病が改善するらしいことは何となく分かりました。でも、みなさんだったら糖尿病改善のためにこの手術を受けたいですか?

よっしーは、受けたいとは思いません。

 

 

もともとそこまで大食漢でもなく、体重も標準範囲内ですから、手術しても効果はさほど期待できないという点がまず挙げられます。この手術は、BMI35以上の高度肥満の患者さんを対象に行うことがほとんどのようです。

そして、確率は低いとはいえ、手術なので死亡例や術後に不都合が生じる場合もあるんですよ。

 

肥満減量手術の合併症
現在世界で行われている肥満減量手術について一線の減量外科医が解説します。

 

食事療法であれば、ちょっとやってみて自分には合わないと思えばすぐにやめればいいです。

しかし、胃を切除する手術を受けてしまって、術後に何か困ったことが起きても、切ってしまった胃を元に戻すことはできませんよね?

やはり、内臓を切除してしまうような方法は、もう他にどんなことをしてもどうやっても解決できない場合のみ、最後の手段として行うべきだと私は思うのですが…

 

結局はインスリンを分泌させることになる

また、この手術でインクレチンの分泌が増加してインスリン分泌を促すということは、なるべくインスリンを分泌させまいとする「低インスリン療法」とは真逆のことをしていることになります。

グラクティブ、ジャヌビアなど「DPP-4阻害薬」や注射薬のビクトーザなどGLP-1受容体作動薬はインクレチンの働きに注目した薬です。

DPP-4阻害薬はインクレチンが分解されるのを防ぎ、GLP-1受容体作動薬はインクレチンに似た働きをします。

いずれも、食後血糖値が上がった時にインスリンの分泌を促します。

 

DPP4阻害薬など
今回はDPP4阻害薬などの、 高インスリン血症を起こす薬剤 について、少し。 DPP4阻害薬について DPP4阻害薬は色々な作用がある薬です。 基本的には 間接的に...

 

だから血糖値は上がらないかもしれませんが、そもそも糖質をたくさん食べてインスリンが大量に分泌されること自体が動脈硬化や糖尿病合併症の原因のひとつになっているのではないかとされています。

これらの薬や注射は、まだ新しいものです。数十年続けた時に本当に何も心配ないのかどうかは分からないと思います。

「糖質制限は長期間やっても大丈夫かどうか分からない」と言いながら、医師達はこれらの薬はどんどん処方しています。

…血糖値さえ下げればそれで良いのか、よく考えてみなければいけませんよね。

 




ブログランキング・にほんブログ村へ