主治医が若い医師だと不安?ベテランの医師の方が良いとは限らない。

眼底出血イメージ

若い医師よりベテランの医師の方がいいの?

以前『林先生が驚く初耳学!』で面白いことを発見しちゃいました。なんと、内科では年配の医師よりも若い医師にかかったほうが患者の死亡率が低いそうです。

林先生によるとその理由は「若い医師は最新の治療法を常に勉強しているが、年配の医師は自分の経験を重視してなかなか新しい治療法を取り入れようとしないから」ですって。

これって他の診療科でも同じことが言えるはずなのに、内科に限ってこういう結果になっているのが非常に面白いと思いませんか!?

もちろん個人差があるのは当たり前で、若くても勉強不足の医師やベテランで最新の治療法を常に取り入れている医師もいらっしゃると思いますが💦

 

若い医師とベテラン医師の漫画

 

糖尿病に関しても、きっとこういう傾向はあると思いますよ。「自分は今までずっとこの治療法で患者たちを指導してきたから」と言っても、その方法がベストとは限らないわけ。

よっしーが糖尿病性ケトアシドーシスで入院した時、眼科のベテラン医師は「異常ないので次は1年後でいいです」とおっしゃいました。

でも29歳だった当時の若い主治医は「えっ、1年後って言われた?ボクは半年以内にもう1度検査したほうがいいと思うなぁ…目が見えなくなったら大変だからね」と。

よっしーの血糖値があまりにも高かったので、若い主治医は心配だったのでしょう、きっと。その言葉が引っかかっていて半年後に近所の眼科に行き、糖尿病網膜症が見つかりました!

 

にゃご
にゃご

うーん…ベテランの医師の見立ての方が常に正しいとは限らないってわけだね!

よっしー
よっしー

そうなのよ…それが大いに問題だわね💦

若い医師は柔軟な考え方が出来る人が多いかもしれない

よっしーは糖質制限で血糖コントロールをしています。それは入院中、病院食を野菜から順番にゆっくり噛んで食べても血糖値が爆上がりする事実を見てしまったからです。

当時の主治医に糖質制限をしたいと申し出たら最初こそ「うーん、ちゃんとご飯を食べなきゃ」とおっしゃったけど、すぐに「じゃあちょっと試してみて、うまくいったらね」と。

そしたらとても血糖値が良くなったので(アピドラ中止、ランタスを打つ量は変えていないのに空腹時血糖値150超→90)「これなら大丈夫だね♪」と喜んでくれました。

退院後の外来でも「偉いね、よく頑張っているね」と褒めてくれて「あなたのことを栄養士さんや看護師さんも一緒のカンファレンスで紹介してもいいかな?」とおっしゃったんです。

 

患者の目を心配してくれる優しい内科医

 

…そのカンファレンスの後、もしかして上の先生たちから叱られたんじゃないかなと正直心配なんですけど💦…どうか、そうではありませんように。転勤先で元気にしていらっしゃるかな。

まぁそれはともかく、あの先生はとても素直な良い先生だったなぁと思います。教科書に書いてある方法と違っても、ちゃんと結果が出たのならそれでいいと認めてくれたのですから。

ちなみに今の主治医はよっしーと同年代のアラフォー世代ですが、やはり「良い結果が出ていれば問題ないよ」という感じで糖質制限のことを認めてくれてます。

4年前は「あなたはこの先も一生インスリンでしょう」「大変だ、尿ケトンが3+も出てるっ!!」という感じでしたが(笑)

 

新しいことを受け入れるには大変な勇気がいります

自分が過去にその方法でそれなりにうまくやっていた方ほど「もっと良い方法があるよ」と言われてもなかなかそのやり方を受け入れられないと思います。

まして、自分のこれまでの考えと真逆のやり方が登場したらどうでしょう?たぶん多くの方にとっては非常に面白くないのではありませんか?

もしあなたが「ご飯を食べないと健康になれません」という内容の本を出版した専門家だとしたら、「糖質制限なんて絶対に認めるもんか!」と思うでしょう?

だってメンツが丸つぶれじゃないですか…内心どう思うかはともかく、引っ込みがつかなくなって「糖質制限すると、に…20年後に悪影響が出ますッッ!」などと言ってしまうのかも。

 



 

糖質制限の第一人者の江部康二医師は2000年に「完全米飯給食が日本を救う」という本を何人かで一緒にお書きになったのですが、2002年に糖尿病が発覚なさいました。

そのため、かつては玄米推しであったけれど実は玄米食では糖尿病発症を防ぐことをできなかったという事実を認められて現在に至るわけです。

これってすごいことじゃないかと思いますよ。ほとんどの方は引っ込みがつかなくなり、過去の自分の主張を訂正するなんて意地でもできませんからね💦

糖質制限を批判していたけれど自分が糖尿病になったので、こっそり糖質制限を実践している医師もいると聞きました。やれやれ…素直に認めたらいいのに。

 

患者にとって大事なのは、結果が出ること!

 

江部先生のように、過去の自分の主張に固執しないで柔軟にやり方を変えていくことのできるベテラン医師もいらっしゃいます。

しかし一般的には、残念ながらそうではない医師のほうが多いようですね…こと糖尿病に関しては、ベテラン医師の方が必ずしも良い結果になるとは限らないみたい。

よっしーたち患者にとって大事なのは「病気が良くなること」です。主治医がベテランだとか有名大学を出ているとか、教科書に書いてある治療法かどうかなんでこの際どうでもいいです。

それよりも「結果がきちんと出ること」が何よりも大事なので…自分のやり方やマニュアル通りの方法に固執するのではなく、少しでも患者が良くなる方法を一緒に考えてくれる医師がいいと思いますね。

 

にゃご
にゃご

患者さんたちにきちんと結果が出る方法じゃないと、何のための治療だかわからないよね。

よっしー
よっしー

今までの治療法で救えない患者がたくさんいるからこそ、他の選択肢も認めて受け入れてほしいものだわ。

Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.