すい臓がんを見落とさないで!

悲しい見落とし事件

横浜市立大学付属の市民総合医療センターの医師が 、すい臓がんの疑いを指摘された70歳代の男性患者の診断結果を見落とし、約5か月間適切な治療をしなかった結果、手遅れとなり亡くなるという悲しい事件がありましたね。

 

 

以前にも一度「急に血糖値が上がったら、要注意!」という記事を書きましたが、すい臓がんは早期発見するのが難しく、糖尿病患者ではすい臓がんになる確率が高いので本当に気を付けなければいけないと思います。

日本では、毎年3万人以上がすい臓がんで亡くなっています。スティーブ・ジョブズさんや元横綱・九重親方もこの病気で命を落とされました。

 

 

じつは、うちの子の担任の先生もすい臓がんで亡くなりました…とても信じられない気持ちでした。担任していただいたときは、すでに病気を発症しておられたことになります。

それまで糖尿病ではなかった人が急に糖尿病を発症した場合、すい臓がんが原因のこともあるそうです。だから入院した時、よっしーもすい臓がんの検査を受けました。

 

急に血糖コントロールが悪化したら?

それまで糖尿病ではなかった人が、すい臓がんになって糖尿病を発症することはあります。そして元々糖尿病だった患者の場合は、急に血糖コントロールが悪化することがあるそうです。

風邪や感染症にかかったわけでもないのに急に高血糖になり、腹痛や体重減少などの症状が出てきた場合、すい臓がんの可能性もあるので検査をしなければいけません。

 

 

腹痛の起こる場所は、すい臓がんの場所によって多少異なるそうですが、体重減少は特徴的な症状だそうです。背中の痛みが起こることもあるそうです。

これらの症状が出てきたときにはある程度病気が進行していると思われるので、一刻も早い受診が必要です。

 

食事とがんの関係?

がん細胞は、正常な細胞の3~8倍のブドウ糖を取り込むという特徴があります。「糖質はがんのエサ」と言われる所以です。

PET検査は、その特徴を利用してたくさんブドウ糖を取り込んでいる細胞を探し、がんを発見します。

だから徹底した糖質制限を行うことで、がん細胞を兵糧攻めにしようという治療法が行われ始めているようです。正直、それがどのぐらい効果があることなのか、よっしーには分かりません。

 

 

ただ、あるサイトに「がん細胞に糖質というエサを与えないという意味で糖質制限には確かに効果があるが、糖質制限すると血液が酸性になるのでがんになりやすくなる」ということが書いてありました。

糖質制限しても、血液は酸性にならないと思います…たぶん書いた方は「糖尿病性ケトアシドーシス」と混同されているのでしょうね。

インスリンの作用がある程度保たれていれば、糖質制限でケトーシスになってもアシドーシスにはなりません。呼吸によりうまいこと調整されているからです。

1型糖尿病の方がインスリンを打ち忘れた時などは、そうなる可能性があります。打ち忘れには注意が必要です。

 

 

またそのサイトには「野菜、果物、海藻類、大豆製品などのアルカリ性食品を食べれば血液が酸性になるのを防げます」とも書いてありましたが、食べ物の内容によって血液が酸性になったりアルカリ性になったりするわけがありません。

体のpHは非常に狭い範囲内で微調整されていて、ちょっとのことではその値が正常範囲から外れることはありません。外れると、非常に大変なことになります!!

そういうわけで、情報の解釈には頭を使ってよく考えてみてくださいね。

 

糖尿人は特に気を付けましょう

すい臓がんは、生存率も低く、とても怖い病気です。特に糖尿人ではそのリスクが2倍になるとされています。

すい臓がん以外にも、糖尿病患者では全体的にがんの発症率が高くなっています。

どうか、この病気の兆候を見落とすことのないように気を付けて行きましょうね。

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