ペットボトル症候群(ソフトドリンクケトーシス)に果糖が大きく関わっている!?

なぜ2型糖尿病患者が糖尿病性ケトアシドーシスに?

よっしーは妊娠中に妊娠糖尿病を発症し、産後は自然に治りましたがいつの間にか2型糖尿病に移行してしまっていました。

そして自分が2型糖尿病を発症していることに気付かないまま、普通に糖質を食べてジムで運動をしているうちに妙にのどが渇くようになり、とうとう風邪で寝込んでしまいました。

「やっぱり風邪の時はお腹に優しいものを…」とヤクルト、みかん、アイス、うどんなど糖質ばかり口にしているうちに数日でどんどん体重が減り、嘔吐、呼吸が苦しいなどの症状が出たのでたまらず救急外来に行きました。

そうしたら「あのね、血糖値が475もあるからすぐ入院して。2~3週間ぐらいかな。今まで糖尿病って言われたことはある?」と医師に言われました💦

あれは糖尿病性ケトアシドーシスという、時に生命の危険すらある危ない状態だったんです。しかし16日間の入院ですっかり元気になることができました。

普通、糖尿病性ケトアシドーシスを起こすのは1型糖尿病の患者さんがインスリンを打ち忘れた時などです。でも2型糖尿病患者も糖尿病性ケトアシドーシスになるんです。

今となってはもう確認する手段がありませんけど、あれは「ペットボトル症候群(ソフトドリンクケトーシス)」だったのかもしれないなぁと思います。

2型糖尿病の場合、多くはペットボトル症候群のようですね。1型糖尿病の方と違い、2型で極端に体内のインスリンが不足する事態はあまり起こりにくいからでしょうか…

にゃご
なるほど、よっしーはケトアシドーシスだったので最初1型糖尿病を疑われたんだな?

よっしー
退院直前に受けた検査の結果も、かなり悪いものだったし…あなたは一生インスリン注射が必要ですって言われたのよ。

なぜソフトドリンクケトーシスは起こる?

ソフトドリンクケトーシスは、清涼飲料水などを大量に飲むことによって高血糖となり、のどが渇くのでまた清涼飲料水を飲み、短期間で著しい高血糖になりとうとうインスリンが全く作用しない状態に陥るものです。

自分が糖尿病だということをまだ知らない患者がしっかり糖質を摂取していて、夏に清涼飲料水をたくさん飲むことによって発症しやすいんだとか。

時には、もともと糖尿病ではない若者が夏などに発症することもあり、その場合は入院治療後に「糖尿病が治った状態」に戻れるようですね。

よっしーの場合はもともと重い2型糖尿病(少なくとも入院の1年前にはすでに自覚症状が出ていました)があったので、もう「治る」ことはありません💦

さて、吸収の早い糖質を大量に摂取することによってソフトドリンクケトーシスは起きるのですが、清涼飲料水だけではなくみかんの食べ過ぎみかんの缶詰とアイスクリームの食べ過ぎで発症した例もあります。

糖質過剰摂取により高血糖になるだけなら他の食品(ごはん、パン、うどん、ラーメンなど)でも起こりそうな気がするんですが、これは何か秘密があるな?

単にごはんは清涼飲料水よりも血糖値が上がるスピードが遅いのかと思ったんですが、糖尿病患者の場合はごはんでもかなり急激に血糖値は上がります。

何か他に理由が…と思っていると、あちこちで「果糖」が大きく関わっているのではないかという記述を見つけました。

果糖の大量摂取がかなりヤバい!!

果糖は果物の他、「果糖ブドウ糖液糖(とうもろこしのでんぷんを分解してブドウ糖の液にしてそのいくらかを果糖にチェンジさせたもの)」として清涼飲料水や調味料、アイスクリームなどに使われています。

果糖ブドウ糖液糖は、全体の50~90%が果糖で残りがブドウ糖です。ちなみに砂糖は、ほぼ果糖とブドウ糖が半分ずつだと思ってください。果糖とブドウ糖が1個ずつくっついたものです。

果物に含まれる糖質の中で果糖が占める割合は種類によって異なりますが、ぶどう・りんご・梨などでは果糖の割合が糖質全体の半分以上を占めています。バナナも半分に近いです。

果糖自体は2型糖尿病患者さんの血糖値をブドウ糖の39%しか上げないとされていますが、果糖の大量摂取は肝臓のインスリン感受性を低下させたり中性脂肪を増やします

大量の果糖がインスリンの効きを悪くするうえ、果糖と同時に摂取したブドウ糖やでんぷんがしっかりと血糖値を上げてしまうわけです。

これではインスリンをどんなに大量に分泌しても対応できなくなって破たんしてしまうのは当たり前ではないでしょうか💦

ソフトドリンクケトーシスではHbA1cが15%以上になることが多いそうですが(よっしーも15.0だった)、そういう患者さんの血液を調べると果糖がかなりたくさんあるそうです。

果糖は人体にとって有害なものなので、通常は体内にはそのままの形で存在することはほとんどないのですが…

コカ・コーラに含まれる果糖の量はどれぐらい?

「でも、どんな食品にどれぐらい果糖が入っているのかな?」って気になりますよね。糖質量は表示されていても、そのうち果糖が何グラムかは表示されていませんから…

普通のコカ・コーラの原材料は糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)/炭酸、カラメル色素、酸味料、香料、カフェインで、500mlペットボトル1本あたりの糖質は56.5gです。

果糖ぶどう糖液糖と砂糖をそれぞれどれだけ使用しているかは表示されていませんが、食品添加物以外の原材料は原材料に占める重量の割合の多いものから順に記載するという決まりがあります。

つまりコカ・コーラには砂糖よりも果糖ぶどう糖液糖のほうが多く使われているというわけです。仮に砂糖:果糖ぶどう糖液糖の使用割合を4:6とします(もっと後者が多い可能性もある)。

上の表は農畜産業振興機構様のサイトからお借りしました。黒砂糖は多少少ないとはいえ、その他のいわゆる白い砂糖はほぼすべてがショ糖(果糖とブドウ糖が1つずつくっついたもの)ですね。

果糖とブドウ糖1分子あたりの質量は同じです。また果糖ぶどう糖液糖は全体の50~90%が果糖で残りがブドウ糖という定義なので、平均をとって果糖70%・ブドウ糖30%とします。

ここから計算すると、コカ・コーラ500mlに含まれている糖質56.5gのうち果糖は約35gでブドウ糖は約21.5gということになります。

果糖は2型糖尿病患者の血糖値をブドウ糖の39%上げるというデータがあるので、コカ・コーラ500mlを飲めば35×0.39+21.5=35.15gのブドウ糖を飲んだときと同じぐらい血糖値が上がると思われます。

確かに血糖値の上昇は経口ブドウ糖負荷試験に比べればマシかもしれませんけど、果糖を常に大量に摂取することでインスリン抵抗性が生じ、中性脂肪も増加するということを忘れないようにしましょう。

コカ・コーラだけ飲むわけではなく、一緒に大盛りのチャーハンや菓子パンを食べる方も多いと思います。果糖の大量摂取によってインスリンが効きにくくなり、そこに大量の主食やお菓子を投入することでたいへん多くのインスリンが必要となってしまいます💦

またコーラ好きな方は500mlじゃ足りないという方もいらっしゃいます。かなり太めの知人が普通のコカ・コーラをペットボトルで飲み干し「1本じゃ足りない」と言ってその後別の甘い清涼飲料水を買ってきたときは驚きました…

果物に含まれる果糖はどれぐらいでしょうか

では糖尿病患者のみなさんが「血糖値が上がりにくいからヘルシーなんでしょう?病院の管理栄養士さんからも適度に食べるように指導されているし」と思いがちな果物はどうでしょうか?

下の表はかわるpro様のサイトからお借りしました。いろいろな果物に含まれている糖質の割合を示したものです。

フルクトース=果糖、グルコース=ブドウ糖、スクロース=ショ糖(砂糖、ほぼ果糖+ブドウ糖)です。

ぶどう100gには果糖7.3gとブドウ糖6.7gが含まれており、バナナ100gには果糖6.2gとブドウ糖6.7gが含まれているということになります。※バナナ1本は約140gなので、上記量の1.4倍です。

同じ100gあたりで比較すると、いちごはかなり糖質が少ないのでたまにちょっと食べても大丈夫そうですね。グレープフルーツもいい感じです。

りんごはよっしーも子供の頃から大好きなんですけど、残念ながらかなり糖質が多い上に果糖の割合が非常に多いですね…食べるならごく少量にしましょう。

「でも果物には食物繊維もあるからそんなに急激に吸収されないから!」と思うかもしれませんが、そこまで食物繊維は多く含まれていません。

下の表は大塚製薬様のサイトからお借りしました。干しがきや干しいちじくはギュッと凝縮されているので食物繊維が多いですが、その代わり糖質もかなり多いです💦

その他の果物で食物繊維が比較的多い物と言えば、糖質が少なくて糖質制限ダイエット中でも食べてOKとされるアボカドぐらいのものじゃないですか?

ぶどう100gに含まれる食物繊維はたったの0.5gです…まぁ白米ごはん150gに含まれる食物繊維もたったの0.45gなのであまり変わらないですけど。この量で消化吸収はそんなにゆるやかになりますかね?

そしてさらに問題なのは、多くの方は食事で果物「だけ」単独で食べるのではなく、しっかり主食を食べた後でデザートとして食べるという事です。

果物に含まれる果糖がインスリン抵抗性を上げ、主食に含まれるデンプンが体内でブドウ糖に変わって血糖値がしっかり上がり、大量のインスリンを必要とします。

そして余った糖質は全て中性脂肪に…痩せ型の方は効率よく太るために果物をせっせと摂取しがちで、江部康二医師も昔は痩せすぎの糖尿病患者さんに果物を勧めていらっしゃいました。

しかし最近では、果糖の害を考えて江部先生も果物をあまりお勧めしていないようですね。健康的に太るだけならいいんですけど、果糖が作るAGEsが糖尿病患者の合併症を進行させてはシャレにならないですから💦

果物ならたくさん食べてもいいというわけではない

糖質全体の過剰摂取が血糖値を上げるので良くないのは間違いありませんが、ペットボトル症候群のような急激に進行する糖尿病はやはり「果糖」の関与があるみたいですね。

おにぎりだけ食べて2型糖尿病になる人はいても、いきなりケトアシドーシスにまで至ることはまずないかと…

よっしーの場合、しっかりお米を食べていてまず2型糖尿病になり、その状態で風邪で寝込んでインスリン抵抗性UP+風邪だから胃に優しいものをと糖質ばかり食べたせいで最悪の状態に陥ったのでしょう💦

お菓子や清涼飲料水を控えるだけではダメで、果物の食べすぎにも気を付ける必要があります。果物を食べたい方は食後のデザートではなくおやつに少量にしたほうがいいですね。

そして現代の果物は品種改良されてめちゃくちゃ甘くなったもので、大昔のご先祖様が季節限定で食べていた野生の果物と同じに考えてはいけないということも忘れないでください。

「昔の日本の食生活は良かった」と言いながら、昔の人よりもはるかに運動しない生活で、品種改良されたすごく甘い果物を毎日食べていてはいけませんよね。

にゃご
果物はヘルシーだと思って毎日食べている人も多いからちょっと気を付けようね!

よっしー
私は子供の頃から果物が大好きで1日2回ぐらい食べていたけど、今はたまーにちょっとつまむ程度にしているわ。

Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.