僕のようになってはいけないよ…ある糖尿病患者の思い。

病院で言われた通りにしていたのに…

3年前よっしーが糖尿病と診断されて落ち込んでいたころ、ある方から「僕のようになってはいけないよ、本当に気を付けてね」と言葉をかけていただきました。

その方は30代で2型糖尿病を発症し、病院で指導された通り脂っこい肉などはなるべく避けてご飯と野菜を多めに食べるようにしていたものの、糖尿病がじわじわと悪化し、現在は人工透析をなさっている50代の男性です。

 

 

その後も「病院で教えられたとおりにしていたのに人工透析になった」「眼底出血した」という方に何人も出会いました。

中には、真面目な性格のお父様が食事療法(カロリー制限)を守っていたのに人工透析になり、医師から「こっそり何か食べていたんじゃないですか?お菓子とか…」と言われてはらわたが煮えくり返ったという女性もいらっしゃいました。

その気持ち、とてもよく分かります…身に覚えがある方は仕方がないと思うのかもしれませんけど、そうではない場合はひたすら悔しいし、悲しいではないですか!

 

にゃご
治療がうまくいかなかったら患者のせいだって?ひどいな、おい!!

よっしー
確かにこっそりお菓子を食べまくって隠してる人もいるかもしれないけど、そうではない人もたくさんいるのにね…

 

糖質制限にはエビデンスがない?

主治医の許可を得て糖質制限食を開始したよっしーでしたが、糖尿病専門医たちから「糖質制限食はまだ長期的な安全性のエビデンスがないんだよね」と言われたことがありました。

「それはそうかもしれませんが、エビデンスが揃うまで待っていたら私、死んじゃうかもしれません。あと、糖尿病の薬は何十年も飲み続けても大丈夫だと言うエビデンスはあるのですか?」と言ったら「うーん…それは確かに…そうだね…」と。

それ以降、糖質制限にダメ出しされることはなくなりました。なんといっても経過が良いので、反対する理由もありませんからね。

 

 

インスリン注射にも糖尿病薬にも死亡例もありますよね。けっこうな確率で副作用もありますよね。それでも、必要があるから使うんですよね。

現在の指導方法で、みなさん良くなったというエビデンスはどこに行けば見ることができるのでしょうか。ネット上の自己申告はどこまで本当かどうかアテになりませんし…

境界型の方ならともかく、よっしーのようにかなり進行して一生インスリン注射が必要だと言われたほどの糖尿病患者の多くが従来型の糖尿病治療で完治、寛解したという論文など見たことも聞いたこともありませんね。

 

個人差が大きい

それまであまりにも暴飲暴食して、体重が100キロ以上もあった。でも反省してカロリー控えめにしただけで、痩せて血糖値も下がっちゃった。そんな方は結構多いんじゃないでしょうか?

家族に糖尿病患者が誰もいないのに若くして2型糖尿病になる人と言うのは、かなり無理をしてきた人です。そういう方は、ちょっとの努力ですぐ改善します。でも、生まれつきインスリンの分泌能力が低い人は、そういうわけにはいきません。

 

 

病院で出されるような、いわゆる「栄養バランスの取れたカロリー控えめの食事」で、誰もが血糖値が改善するわけではありません。これだけで誰もが良くなるなら、インスリン注射も経口血糖降下薬もいらないでしょう。

嘘だと思うなら、そういう食事を食べて運動しないで食後1時間血糖値を測ってみればいいんです。

もし1時間血糖値が正常範囲内なら、あなたはラッキーです。でも、もし200以上とかめちゃくちゃ高くなるようなら、やっぱりその方法ではだめなんです。

 

運動しているけど、過信していません

うまく運動すればある程度血糖値は下げられます。
だからよっしーも、軽いジョギングやウォーキングや筋トレは継続しています。

ただ、外食時など何かと血糖値は測っていますので、運動だけでは100%何とかなるものではないことも知っています。

空腹時とか食後2時間の血糖値しか測っていない方は、たまに1時間後の血糖値を測るといいですよ。思いのほか上がって、急降下していることもありますので。

食事の糖質を自分の食べられる範囲内で調整して食べること、運動、人によってはインスリン注射や経口血糖降下薬も必要になることがあります。

 

 

どれか一つの方法だけで血糖値をコントロールできる人ばかりではないので、自分に合わせて最適な方法をとらなければなりません。

他の人を見て真似をしても、うまくいかないことがあります。その人とあなたの体質は違うし、病気の重さも違うからです。逆に、自分が試して効果があった方法でも、他の人に同じように効くとは限りません。

あなたが糖尿病と診断されたばかりで、糖質を制限するのが嫌なら病院で指導された通りの食事をまず試してみてください。

その結果、血糖値がどうなるかを見てから、血糖コントロールの方法を自分で模索していくしかありません。

 

こんな悲劇は2度とあってはならないこと

現在、日本では年間3000名が糖尿病から失明し、3000人が糖尿病から足を切断し、16000人が糖尿病腎症から新たに人工透析を開始しています

これらの方々の大部分は、糖質制限食ではなく従来指導されていた食事療法を行っていたはずです。日本で糖質制限食が流行したのは、ここ数年のことですし。

よっしーの主治医も「僕の受け持ち患者で、糖質制限している人はほとんどいない」とおっしゃっていましたよ。年配の患者さんが多いということもあるでしょうね。

 

 

中にはきちんと食事制限を守っていなかった人もいるでしょうけど、全員がそうだとは思えません。ブロガーさんたちの中にも、一生懸命頑張っていたのに…という方たくさんいらっしゃるではないですか。

よっしーは「僕のようになってはいけないよ」というあの男性の言葉をこれからも忘れずにいようと思います。

医師の言うことを守っていたのに人工透析に…なんていう悲劇は、もう2度とあってはならないことだと思います…

 

にゃご
医師の中にも糖尿病合併症になった人がいるんだってね。早くみんな気付いて、前に踏み出す勇気を持ってほしいな。

よっしー
子どもたちの世代には、糖尿病合併症で苦しむ人を出したくないわ。

 

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