水野雅登先生が語ってくれた「医師の本音」とは?
糖尿病の食事療法や運動療法にはいろいろありますが、現在「糖尿病の標準治療」と呼ばれる治療を選択している方は主治医とのトラブルは比較的少ないかもしれません。
しかしよくあるのは「私は糖質制限をしたいのに、主治医にダメだと言われる…」なんていうケースです。ここ数年で糖質制限に寛容な医師は増えてきたと感じますが、まだまだですよね?
内科医の水野雅登先生のブログに、とても興味深い記事が載っていました。「なぜ変えないの?糖尿病の標準治療が変わらない理由」という記事です。
糖質制限をしているみなさんは「どうして医師たちは、標準治療で良くならない糖尿病患者さんたちをたくさん診ているはずなのに一向に治療方針を変えようとしないのだろう?」と1度は疑問に思ったことがあるはずです。
その答えが、医師である水野雅登先生の記事にぎっしり詰まっていました!なるほど、先生の記事を読めばなぜ医師たちが糖質制限に踏み切れないのかよーーくわかります💦
ちなみに、よっしーを4年前に最初に診てくれた当時20代の若い医師(まだ若いので糖尿病専門医ではない)は、よっしーが糖質制限しているのを「すごいねぇ、すごい!」と何度も褒めてくれました。
それで「今度、管理栄養士さんとか看護師さんとかも一緒の大きな合同カンファレンスがあるんだけど、よっしーさんのことを紹介してもいいかな?」とおっしゃったんです。その後上の人から叱られたんじゃないかとひそかに心配です💦
うーん、その若い先生が叱られたんじゃなければいいけどなぁ。
とっても素直な良い先生なのよ。しかも若いのに優秀な先生だったらしいの。
医師たちの中には糖質制限の効果を知っている人も多い
医師たちは何も糖質制限の効果を知らないわけではないんです。2014年のアンケート調査で、日本人の医師2263人のうち過半数が糖質制限を支持し、3人にひとりは自ら実践しているという結果が出ましたから。
2018年現在、きっと糖質制限を支持する医師はさらに増えたはずです。よっしーが糖尿病発覚して糖質制限を始めたのは2015年の初めですけど、当時と現在とではまるで状況が変わってきたと感じますもん。
医師たちは糖質制限の「効果」をよく知っておられます。仮に糖質制限が危険なものであるなら、過半数の医師が支持するはずがありません。まして自ら実践するわけがないじゃないですか?
水野先生によれば、医師は医療訴訟を非常に恐れているそうです。もし患者さんの身になにか起きて訴えられた場合「ガイドライン」に沿った治療を行っていたかどうかが重要なポイントになるのだそうです。
ガイドライン通りの治療を行ったのであれば、残念ながら患者さんが失明したり人工透析になったからといって医師が責任を問われることはほとんどないそうです…つまりそういうことです。
よっしーは子供の頃、医師になりたいと思っていました(高校生になって数学と物理がダメで諦めました💦)。仮に医師になっていたとしたら、リスクを背負ってまでガイドラインに反することが果たしてできたでしょうか…?
よっしーの主治医は良き理解者ですが、ときどき「早くエビデンスが蓄積されるといいよねぇ」とおっしゃいます。ガイドラインが正式に変わらない限り、医師たちにはこれ以上何もできないんですよね。
ネットの情報はすべてインチキ!?
また、水野先生によれば、医師たちはさんざん「ネットや一般書に書かれている医学情報はウソばっかり、本当に信用できるのは論文や医学専門誌だけ」と教育されているそうです。
なるほど、確かに中には「〇〇を食べるだけで血糖値が大降下!糖尿病が完治!」などといかにもインチキくさいことが書かれているものもありますけど💦
そしてまた「糖尿病は良くならない、インスリンを10単位以上打っている患者は絶対にインスリン注射をやめることができない」などといったことも教えられているので「まさかインスリン離脱などできるわけがない!」と思ってしまうそうです。
よっしーは2年前に病院で主治医とは別のベテランの糖尿病専門医の先生に会った時に「糖尿病で入院したんですが、こんなに元気になってインスリンをやめられたんです」とあいさつしました。
そうしたら先生「あー、あなたはペットボトル症候群だったから治ったんだね、良かったね」ですって!すでに糖尿病合併症もあったので、単なる一過性のペットボトル症候群ではないことは明らかだったのに…
糖尿病が良くなったのは糖質制限のおかげじゃない!ただペットボトル症候群だったから良くなっただけなんだ!と言いたいのがよく分かりました💦
でもよく考えたら、その先生も今までよっしーのような重症の患者がインスリン離脱した例などほとんどご覧になったことがないのでは?糖質制限「不支持」の先生方はきっとこうでしょう。
今までそんな例見たことがない、だから信じられない…よく考えたら当たり前のことですよね。「良くなるわけがないじゃないか」というこれまでの常識は、きっと今から変わっていくでしょう。
まず私たちが変わらなければ…
水野先生は「ガイドラインが変わらなければ医師は変わらない、だから患者さんたちはさっさと自分で(勉強して)よくなるべき、そのことが世の中を変えて医師を変えることになる」とおっしゃっています。
よっしーが初めて主治医とお会いした時「糖質制限っていうのは長いこと続けても絶対に大丈夫だというエビデンスはまだないだろう?」とおっしゃいました。
もっとも「じゃあ先生が今私に出してくださっているグラクティブはどうですか?あの薬だって30年間飲み続けても絶対に大丈夫という保証はないのは同じですよね?」と返したら「それはそうだねぇ」とおっしゃいましたけど。
「まだエビデンスがないなら、私が自ら実験用モルモットになります。だから先生はこれから先、私のことをどうなるか見守ってください」とお願いしたんですよ。
これまで「常識」とされてきたことが変わるというのは、とても大変なことです。しかし、何もかも新しく変わるまで待っていては、糖尿病の私たちは合併症で死んでしまうかもしれません。
だからこそ、医師たちが変わる前に自分たちで勉強するしかないんです。何かが新しく変わろうとするのは、ある意味ワクワクすることでもあります♪糖尿病だからといって、今後の人生を諦めたりはしませんよ。
自分の体は自分で守る!先生だけに任せていてはいけないんだよな。
そうよ、主治医は伴走者のようなものだとある医師がおっしゃっていたわ。あくまでもメインは自分なのよ。