痩せの大食いさんは羨ましい??
たまに、どれだけ大食いしてもちっとも太らない体質の人がいますよね?そういう人を羨ましいと感じている方は多いはず。
で、そういう方は2型糖尿病になることはないのか?とふと気になりました。フードファイターの方たちも含めて、なぜ彼ら彼女らは大食いなのに太らず健康そうに見えるのでしょうか。
結論から先に書くと、痩せの大食いの人も2型糖尿病になることは十分にあります。これはいったいどういうことなのでしょうか?痩せているのに。
よっしーは若い頃「食べても食べても太らない人が羨ましいな、私はこんなに食事に気を使ってハードに運動して維持しているのに…」と思ったこともありました。
でも、食べても食べてもお腹が空いてどんどん食べてしまう方って、食費がものすごくかかってしょうがないですよね💦
それに、食べた分だけ太れるのはある意味健康だからじゃないのかな?とある時思うようになりました。ただ単に「痩せの大食いは代謝が良いのだ」と喜んでばかりはいられないかも?
ものすごくたくさん食べても太らない人っていますよね。
太らない人は周囲から羨ましがられるけど、本当に良いことばかりかしら?
食べても太らない人はインスリン分泌能力が低い
どれだけたくさん食べても太らない人といっても、その原因はいろいろあるでしょう。腸で栄養を吸収しにくい体質ということもあるかもしれません。
しかし食べても太らない1つの原因として「もともとインスリンを分泌する能力が低い」ことが考えられるそうです。
アメリカ人で高度肥満の人が多いのは、彼らはインスリンを分泌する能力が高いので、食べたものをどんどん体脂肪に変えて蓄えることができてしまうからです。
インスリンは別名「肥満ホルモン」と呼ばれているぐらいで、使われずに余った糖質をせっせと体脂肪に変えますからね。
よっしーのリアル知り合いにも、左のようにたくさん食べてかなり太っているのに血糖値は完全正常値で何ともない人もいれば、右のように痩せているのにかなりヤバい方もいらっしゃいます。※空腹時血糖値です
ちなみに右の女性は大食いではなく、食べる量は普通です。でもお父様もお兄様も2型糖尿病なので、やはり遺伝の影響は大きいと言うしかありませんね💦
ある意味、すごく太れるのはインスリンをたくさん分泌できるから。もっとも、そう言う方でもさすがに限界を超えると糖尿病になりますが。
日本人に多いのは、インスリンをあまり分泌できないため、それほど太っていないのに糖尿病を発症するタイプです。日本人で2型糖尿病と診断されたとき、半数の患者は標準体重の範囲内にあるのだそうです。
2型糖尿病患者の場合「インスリン抵抗性」と「インスリン分泌不全」の2つの要素が絡み合っていますが個人差があります。
ただ太り過ぎてインスリン抵抗性のみで糖尿病になった方は、痩せるだけで寛解することもあります。
しかしほとんど太っていないのに糖尿病になった方はインスリン抵抗性よりインスリン分泌不全が主なのでそう簡単に改善することはなかなか難しいのです。
もともとインスリン分泌能力が低い方は糖質制限で血糖値が改善しても、普通に糖質を食べればどうしても血糖値は高くなりがちなんです💦
太らないからと言って油断はできない
生活習慣病=肥満が原因というイメージがどうしてもあるので、痩せの大食いタイプの人は「私は食べても太らないから♪」と油断してしまいがちです。
同一人物であれば太っているよりも痩せているほうがインスリンの効きは良くなるので肥満は解消するべきですが、逆に「痩せているから糖尿病の心配はない」とは言えないんですね。
単なるダイエットと糖尿病の予防・改善のための食事療法を混同してはいけないと思うのは、このためです。糖尿病よりも怖い病気もありますし💦
痩せの大食いで糖質を好んで食べる方で糖尿病にも一向にならないという場合、ガンになるリスクが高いのではないかとも言われています。
確かに、芸能人の方などを見ても、この条件にあてはまる方はちらほらいらっしゃる気がしますが…皆さんはどう思われますか?上のグラフは末廣医院様のサイトからお借りしました。
まだ結論ははっきりと分かっていないこともありますが、ひとつだけ現段階で言えることは「痩せているからといって油断してはいけない」ということではないでしょうか。
2型糖尿病などの生活習慣病=メタボのイメージが強いためか「私、痩せてるから大丈夫だも~ん♪」と油断している方が多いのは、心配です。
痩せていても病気になることはあります。太ることが良くないと思われがちなので、逆に「痩せている人は何をどれだけ食べても良い」と思って油断することが悲劇を呼ぶのかもしれません、気を付けましょう!
太りやすいかどうかは体質がかかわっているんですね。
食べた分だけ太る人は健康に気を付けるキッカケがあるともいえるわ、痩せの大食いさんは気を付けましょう!