お米って糖尿病予防効果があるの?玄米は?
以前、病院の糖尿病教室で若い女性の管理栄養士さんが「お米は丸い粒なので血糖値が上がりにくいです」とおっしゃったので正直びっくりしてしまいました。
いくらなんでもこれはおかしい、どこかに元ネタがあるに違いない…と思って探してみると、公益社団法人米穀安定供給確保支援機構のHPに河盛隆造先生の文章がありました!以下は引用です。
ごはんは、粒なので、ゆっくりと消化・吸収される。さらに食物繊維が含まれており、食後の血糖値を急激に上げない。(中略)ごはんを中心とした食事は肥満や糖尿病を防ぐ力があると思います。
さ…さすが2016年に16もの製薬会社から17,500,213円もの謝礼金を支払われたほど大人気の河盛先生のおっしゃることはスケールが大きいですねwww
同じ糖尿病患者でも血糖値の上がり方には確かに個人差があります。もしかしたら「清涼飲料水で血糖値が爆上がりするけどお米ならセーフ!」という軽度の方もいらっしゃるのかもしれません。
しかし玄米食を15年ほど継続してきたよっしーと、同じく玄米食を18年ほど継続されてきた江部康二医師はそろって運動もしていたのに結局遺伝には勝てず2型糖尿病になってしまったという事実があります。Twitterのフォロワーさんにもいらっしゃいますよ。
玄米ってすごく噛み応えがあって大好きだったんですけど、玄米茶わん1杯(150g)食べても食物繊維は2.1gしかないですからね…それで食後高血糖を完璧に抑えられるなら誰も苦労しませんって💦
食物繊維たったの2.1g!ローソンの小さなブランパンの半分もないとは驚きだな💦
そうよ、玄米にも果物にもたいして食物繊維が含まれていないのに「食物繊維が含まれているので…」と言われたらみんなすぐ納得しちゃうのね、調べもしないで。
お米を中心とした食生活で糖尿病を防ごうと言われても
糖尿病ネットワーク様のサイトを見ていると「米が中心の日本型食生活で糖尿病を改善 食育健康サミット2017」という見出しが目に入りました。
なんでも、現在の日本で肥満が急増しているのは米の摂取量が減少して脂肪の摂取量が増加したせいだ、そのため糖尿病患者も増えているのだ、もっと米を食べよう!とこういうことみたいです。
そもそも日本人の2型糖尿病患者はもともと痩せている人も多いのに何を言っているの?と思いますが…インスリン分泌能力が低い人は欧米人のようには太れないんですが💦
↓リアルママ友でこういう方たちがいるんですけど、本当に不公平だな~と思いますよ。数字は空腹時血糖値です。右のスリムな女性は、お父様とお兄様が糖尿病です。。
また、やせ型の女性が妊娠したり妊娠中の体重増加を抑制したりすると、赤ちゃんは小さく産まれる傾向があり、将来的には肥満や糖尿病など多くの生活習慣病を発症するリスクが高くなるということです。
確かその研究は、妊娠中に「摂取カロリー」を減らすと良くないというデータだったはずですが、いつの間にか「糖質の摂取量が少ないと良くない」ということになっていました(;^_^A
よっしーと弟は2型糖尿病ですが、母は妊娠中、まったく糖質制限なんてしていなかったそうですよ?母は教師だったので学校の「バランスの良い」給食を食べていましたからね💦
2型糖尿病のみなさん、いかがですか?発症前の食事は和食ではなくパンやパスタばっかりでしたかね?
糖尿病患者の血糖値は病院食でコントロールできますか?
ご飯を中心とした脂肪分の少ない和食が糖尿病の予防になるのであれば、その食事は糖尿病患者の血糖コントロールにも当然効果が高いと考えられます。
でも残念ながら、よっしーが糖尿病で16日間入院していたとき、病院の食事を食べていて血糖値は爆上がりでした。野菜を先に食べて、ゆっくりよく噛んで食べていたんですけどね…
ちなみに朝食は週1回だけパンで、残り6日は白米でした。でも、パンだろうが白米だろうが血糖値は爆上がりしてましたよ。
インスリン打ってましたが。もしインスリン(アピドラ)を打たなかったら、血糖値はさらにさらに爆上がりしていたんだと思うと怖いです!
朝食と昼食はデザートに果物がついていたせいか、夕食後以上に血糖値が跳ね上がっていました。誰ですか?みかんやバナナでは血糖値が上がらないなんて言ってるのは。
もともとご飯をどんぶりで食べていて太って糖尿病発症した方は、茶わん1杯だけにすれば痩せて血糖値も改善するかもしれません。でも、もともとそれほど食べていなかった患者は、たぶん無理でしょう。
病院食をきちんと食べて血糖値をコントロールできない患者は「じゃあ血糖値が下がるだけの量のインスリンを打っとけばいいでしょう!」と言われるしかないのでしょうか。2型糖尿病であっても…
なぜそこまでお米をプッシュするんだろう…と思ったら、「米が中心の日本型食生活で糖尿病を改善 食育健康サミット2017」の主催者は日本医師会と、前出の米穀安定供給確保支援機構でした!納得…💦
玄米には「ガンマオリザノール」が含まれています、が。
以前に当ブログでも記事にしましたけど、じつは玄米の胚芽に含まれる「ガンマオリザノール」がすい臓のβ細胞の細胞死を抑制して少し増やすかもしれない、とのことです。
でもこれだけ聞いて「ヒャッホー!玄米は神食材!」と飛びつくのはちょっと待ってくださいよ。じゃあよっしーや江部先生はなぜ糖尿病になったのでしょう?
たとえ玄米にガンマオリザノールという素晴らしい成分がちょっとばかり含まれていても、それ以上に糖質がすい臓のβ細胞にダメージを与えるとしたら、どうでしょう?
そう考えると「玄米は白米よりはいくらかマシかもしれないが、トータルで糖尿病には良くない可能性がある」と言えませんかね?
またフィチン酸によるミネラル吸収阻害も心配です、それで糖尿病と深いかかわりがあるとされる各種ミネラルの欠乏になる可能性もあるではないですか。
というわけで現在よっしーはガンマオリザノールのサプリメントを試しています。劇的な効果は期待できないにしても、長期間継続することで少しでも効果が出ればいいのですが…
「米を食べさせたい」国の事情はよく分かるけれど…
日本ではお米以外満足に自給できないという事情があるので、なるべくなら小麦や肉よりも米を多く食べてほしいと言う国の意向は理解できます。
そのために米穀安定供給確保支援機構がセミナーを開いて「糖質制限は体に悪いです!」と医師たちに発表してもらうのも、まぁそうなるだろうなと思います。
でも、申し訳ないけど自分の健康>>>(超えられない壁)>>>国の事情です。みなさんだって、そうではありませんか?
自分が糖尿病だと診断される前は、テレビの健康番組や健康雑誌に載っていることや健康関連のサイトに書かれていることが間違っていると思ったことはありませんでした。「血液サラサラ神食材大事典」みたいな本も何冊か持ってましたw
なぜなら、それらの情報の裏にある「意図」が何であるかを考えてみたことが無かったからです。健康番組は、国民のために正しい情報を提供してくれているものだとばかり思ってました💦
もちろん、体質の差もあるでしょう。普通にご飯を食べていても死ぬまで糖尿病を発症しない幸運な方(ただし糖質由来の他の病気になる可能性はある)もたくさんいらっしゃるのは事実です。
ご飯を食べようが、筋トレなんて1度もしたことがなかろうが、糖尿病になる方はなりますし、ならない方は一生ならないです。仕方がないですよね。
ただ、よっしーの場合はやっぱり「お米をしっかり食べる生活」にはどうしたって戻れないんです。「日本人だからお国のために糖質制限なんてやめてインスリンを打とう!合併症が進行しても我慢する!」なんてとても思えません💦
糖尿病と診断される前は食後血糖値を測定したことがなかったので分からなかっただけで、実際にはかなり食後高血糖になっていたはずです。常時「フリースタイルリブレ」を装着されているやまむらそう先生のTwitterをフォローしてみるといいですよ。
みなさんも、テレビや周囲の方が何を言おうと、自分の健康を最優先に考えてください。まず自分が健康でなければ、国のことを心配しても仕方がないのですから…
そして、国民の健康を守りつつ日本という国が生き残っていくために、食糧生産のあり方について大きく変えていかなければいけない時が来ているのかもしれません。
みんなは、自分や家族の健康を第一に考えていいんだよ。
そうよ!国の事情に関しては、国民の健康とどう両立していくかは偉い方たちがその賢い頭で考えていくべき問題だと思うわ。