糖尿病だけど病院へは行かない!?

診察室で話をする主治医と女性患者

病院へ行くのは怖い…

今日と明日はいよいよ大学入試センター試験ですね。地域によっては雪が多く、試験開始時刻までに会場に着けるかどうか心配というところも…どうか時間に余裕を持って出かけてください、みなさんが全力を発揮できますように。

さて「糖尿病でも病院に行かない、行きたくない」という方たちがいらっしゃるそうです。何となくその気持ちは分かります…

よっしーは糖尿病と診断される前「私はもう糖尿病を発症しているのでは?」と感じたことが何度かありましたが、病院へ行くのは怖かったのです。

 

 

うまく表現できませんが「糖尿病と診断されたら負け」的な? また、合併症などがあると分かったら怖いという気持ちもあったのかもしれません。

でも、現実を見ないふりをしても何もいいことはなかったのにね。

薄々気が付いていながら放置した結果は、最悪なものでした。3年前、もうどうしようもなく体調が悪化して救急外来に行ったときには、よっしーの血糖値は500近くにもなっていました。

 

あえて病院へ行かない?

病院へ行くのが怖いということではなく、あえて行かない方もいらっしゃると思います。

下手に病院へ行けば「インスリン注射をしましょう」「経口血糖降下薬を飲みましょう」と言われるので、医師とケンカするぐらいなら自分で糖質制限だけで…という。

境界型糖尿病の段階なら、おそらくそれでも大きな問題はないかと思います。まだ糖尿病合併症はないでしょうし(ある程度動脈硬化の進行は始まっている可能性があるのでチェックするに越したことはありません)、糖質制限で速やかに血糖値は正常化するでしょうから。

 

 

でも、明らかに糖尿病と診断される状態だったリ、羅病期間が長かったり、すでに何らかの自覚症状がある場合は必ず定期通院しなければいけないと思います。

ある程度病気が進行していると、そこからいくら食事や運動を頑張っても血糖値が完全に正常化するのは難しいこともありますし、何より、知らないまま合併症が進行している可能性が高いからです。

必要な場合は、薬なども適切に使っていかなければいけません。

 

自己血糖測定器は必ず購入しましょう

よっしーの個人的な意見としては、たとえ境界型糖尿病であってもできれば病院へ通ったほうがいいと思います。

薬やインスリンを使わなければ、3か月に1度2000円程度の診察代だけで済みますし、血液検査と尿検査をしてくれるので他の病気の発見にもつながります。

ただ、主治医と信頼関係を築くことは大事だと思います。怖くて何も質問できない感じの主治医では困ってしまいますよね。

よっしーの主治医は、30代後半の糖尿病専門医です。栄養学にも関心がかなりあるっぽいです。たまに、面白い論文を教えてくれたりします。そんな主治医なので、よっしーも安心して何でも相談できます。

 

 

まだ境界型糖尿病の場合、ほとんどの方は病院へは通っていないと思います。何もしないでいつも通りの生活を送るのと、病院へ行かなくても自分で血糖値を測定して管理するのでは、その後がまったく違ってきます。

当たり前ですが、前者はだんだん病気が進行していくでしょうね。

そうなってしまわないためにも、自己血糖測定器は必ず必要です。食後血糖値を測りもしないで「この食材なら血糖値は上がらないだろう」「食前にこれを食べれば血糖値が上がらないとテレビで言ってた」「サプリを飲めば大丈夫だろう」「運動すれば何を食べても平気だろう」などと思い込むのは非常に危険です。

自分では「努力しているつもり」でも、努力の仕方が間違っていることはよくあるんですから…

 

 

 

血糖値はどれぐらいが普通なのでしょうか

耐糖能が完全に正常な方の場合、空腹時血糖値は70~110(100以上は正常値ですが高め)、食後は何を食べても150以上になることはほとんどないとされています。

だから、この数値を目安にするといいでしょう。子どもの血糖値も、基本的には大人と同じか、やや低めかもしれません。ただ、同じ量の糖質を摂取した場合、体が小さな子どものほうが血糖値が上がりやすい可能性はあります。

大人でも、同じ糖質量を食べてもガタイのいい男性のほうが、小柄で細い女性より血糖値は上がりにくいそうです。

 

 

現在太っている方は、標準体重まで痩せるだけでかなり血糖値が改善することもあるので、頑張ってみましょう。

まずはあなたが普通に食べている食事を食べて血糖値を測ってみてください。食後血糖値が高いようなら、150未満におさまる程度に糖質摂取量を調整してみましょう。その糖質摂取量には個人差があります。

運動すればある程度血糖値は下げられますが、必ずしも目標値まで下げられるとは限りません、必ず1度は測定が必要です。

また、食事のたびに運動できるほど時間が自由になる方は少ないはず。運動しない時にも運動時と同じだけ糖質を摂取するのはいけません。

 

気になることがあれば早めに受診しましょう

本当は定期的に診察してもらったほうが理想的ですが、まあそうもいかないでしょう、まだ境界型の場合はね。

でも、何かおかしい!?と感じたら必ず受診してくださいね。たとえば、腹痛・吐き気・呼吸が苦しいなどの症状とともに高血糖が続くとか、急に空腹時血糖値が上がってきて何をしても下がらない状態がずっと続くとか…

 

 

眼科も、年に1度ぐらいは受診しておいたほうがいいでしょう。歯周病の進行を防ぐためにも、時々歯科で歯石除去をしてもらったほうがいいですね。

よっしーは血糖値を測ることもしないで「運動していれば大丈夫だろう」「太らなければ大丈夫だろう」「白米ではなくGIが低い玄米なら大丈夫だろう」と思っていて2型糖尿病がどんどん進行してしまいました。

ちょっとばかり血糖値が高くても、自覚症状って出ないんですよね。何らかの自覚症状が出てきた時には、時すでに遅し…です。そうならないように、どうか自己管理を。

 

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