従来の糖尿病治療で糖尿病網膜症が悪化して失明…
※※※今回の記事は糖尿病合併症で片目を失明なさった女性の実体験を元にしています。ご覧になる方によってはかなりショックを受けてしまうかもしれません。あらかじめご了承ください。
みなさんのために勇気をもって体験談を提供してくださったきいちゃんに心から感謝を申し上げます。※※※
きいちゃんは2型糖尿病の女性で、お父様も同じく2型糖尿病でインスリン注射で治療をなさっていて失明、人工透析、脳梗塞で寝たきりの生活だったそうです。
お父様の様子を身近でよく見て知っておられたからこそ、自分も糖尿病と診断された時の恐怖はとても大きいものであったと想像できます。
きいちゃんはいわゆる糖尿病の標準治療…つまり「カロリー計算したバランスの良い食事」を摂取しながらDPP-4阻害剤という糖尿病薬(日本でかなり使われている薬)を飲んでいたそうです。
しかし糖尿病合併症の網膜症はどんどん悪化していき、とうとう手術を受けなければいけないことになってしまいました。
手術を受けたのは総合病院の眼科で、医師は「近隣の眼科の奴らはヤブですぐに(患者を)俺たちに回しやがる」と患者さんの前で愚痴るなど、とても口の悪い方だったそう💦
そして信じられないほど酷い話で、こうやって文章にするだけでも辛いのですが、手術中にその医師は「こんなに酷い患者は自業自得だから失明しても仕方ない」といい、他の医師は笑っていたそうです!!
眼科の手術って全身麻酔ではないから、当然きいちゃんにはすべて聞こえていました。信じられないことです…こんなことが許されるのでしょうか…
きいちゃんは結局、右目を失明してしまいました。医師からは「残念でした」と言われただけだったそうです。
彼女は現在、やはり失明するかもしれないと言われた左目の視力を守るために評判の良い眼科へ転院し、糖尿病内科も糖質制限に理解のある病院に切り替えて糖質制限で頑張っていらっしゃいます。
酷い!患者が聞いていると分かっていてよくそんなことを言えたもんだな!!
いつか自分や大事な家族が同じ目に遭った時に初めて分かるのかしら…とにかく酷い話よ!!
標準治療でどうなっても誰も責任を取ってくれない
糖尿病網膜症は、糖尿病と診断された直後の方にはまず見られないです。発症から時間が経つにつれて徐々に出てきます。
糖尿病にかかってから7〜10年程度で発症するケースが多く、糖尿病発症後20年以上の方では75%の人が糖尿病網膜症を発症しているというデータがあるそう。
よっしーが糖尿病網膜症を発症したのは、長男を妊娠して初めて妊娠糖尿病と診断されてから11年ぐらい経過した頃でした。次男を産んだ頃からすでに糖尿病に移行していたのかもしれません。
きいちゃんが飲んでいたDPP-4阻害剤は、よっしーも糖尿病と診断された当初服用していました。そして診断時には目は正常だったのに半年後に眼底出血の跡が見つかったのでインスリンと一緒にやめました💦
よっしーが飲んでいたグラクティブについて調べると、確率は低いものの副作用として「糖尿病網膜症の悪化」と書かれています。その他心臓や胃腸の異常、回転性めまいなど。
もちろん、このような副作用が生じる人は少数派であり、飲んでも何ともない人の方がずっと多いのは確かです。いたずらに危険を煽っているのではないです。
ただ薬である以上、このような副作用はどうしても一定の割合で起きてしまうと言うこと、そして医師がガイドライン通りに薬を処方して何かあっても責任を取ってくれるわけではないという事です。
「糖質制限ってまだエビデンスが足りないんでしょう?」と言いながら糖尿病内科で出された薬には何の疑いもなく飲んでいる方はとても多いですが、その薬、あと30年飲み続けても絶対に大丈夫と保証された薬ですか?
自分の健康は自分で守らなければいけない
糖尿病と診断されたら、きちんと糖尿病内科や眼科へ通うことはとても大切なことです。しかし真面目に通院して治療していれば絶対に悪化しないということはないのです💦
たまたま現在は何ともない方たちにはあまりピンと来ないかもしれませんが、糖尿病合併症がすでにある方たちならこの気持ちを理解していただけるかな。
きいちゃんを「自業自得だから失明しても仕方がない」と罵った医師は人間として最低だと思いますが、多くの医師たちはそうではなく、患者さんたちのために良かれと思ってやっていると信じたいです。
よっしーの前の主治医は「目が見えなくなったら大変だから、1年に1度と言わず半年後ぐらいに眼科に行った方がいいよ」と言ってくださいました。そのおかげで眼科に行こうと思ったのです。
ただ、良かれと思ってやったことでも結果的にそれがあまり良いことではなかった…ということは残念ながらあるんです。だから主治医任せにしないで自分でよく勉強して選択しなければ。
きいちゃんは右目を失明なさった後、病院の苦情を言う窓口?に事情を話しましたがスルーされてしまったそうです。
この辛い体験を漫画にするにあたって「大丈夫ですか?漫画を見ることで当時の辛さを思い出してしまいませんか?」と心配したのですが、彼女は他の患者さんたちが同じ目に遭わないためにと協力してくださったのです。彼女の勇気に心から感謝申し上げます。
医師に任せておけばOKって病気じゃないんだものな。みんな、これからは自分で自分の健康を守ろう!
私も糖尿病網膜症のある患者、決して他人事ではないわ。みなさんも自分でよく考えましょう!
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