知らないと命取り!?糖尿病患者が今すぐ禁煙するべき4つの理由

喫煙者は2型糖尿病になりやすいです

あなたはタバコを吸いますか?健康に何もいいことがないタバコは、出来ればすべての方がやめたほうがいいと個人的には思っています。

吸っている本人だけが病気になるのであればまだしも、副流煙を吸い込んだ周囲の人たちにまで健康被害が及ぶのであれば、本人だけの問題ではありませんから。

なんでも、日本人全員が禁煙することによって減る税収よりも、節約できる医療費のほうがはるかに大きいのだそうです。大いに結構なことじゃないですか。

 

 

特に喫煙は、2型糖尿病の発症率を高めます。タバコを吸う人は、その他の条件を調整しても1.4倍糖尿病になりやすい上、すでに発症している方もいろいろなリスクが増えます。

タバコは交感神経を刺激して血糖値を上げますし、体内でインスリンの働きを悪くします。そのため糖尿病になりやすく、すでに糖尿病の患者の血糖コントロールも悪くしがちです。

よっしーは自分も家族も誰もタバコは吸わなかったのですが、糖尿病になってしまいました。体質はもちろんあるんですけど、自分の努力で予防できることはやりたいですよね。

 

にゃご
タバコはやっぱり健康にいいことは何もないよな。なぜ人間はそんなものにはまってしまう人がたくさんいるんだろう?

よっしー
そこが依存症の恐ろしいところなのよね。これを読んでいる若い方は大人になっても絶対に吸わないで欲しいわ!

 

喫煙が糖尿病合併症を進行させます

糖尿病患者が喫煙を続けていると、糖尿病腎症や糖尿病網膜症、糖尿病神経障害、脳梗塞、心筋梗塞などのリスクが高くなります。糖尿病ではない方も喫煙が慢性腎臓病(CKD)のリスクを上げるそうです。

ただでさえ糖尿病患者は脳梗塞や心筋梗塞などになる確率が健常者の方よりも高いのに、タバコまで吸っているとさらに事態は悪化します。

2型糖尿病のアメリカ人女性7401人の調査で、1日あたりの喫煙本数15~34本の喫煙糖尿病患者が心筋梗塞により死亡するリスクはタバコを吸わない糖尿病患者の2.6倍だったそうです。

 

 

タバコを吸うことによって血流が悪くなり、心臓付近の血管に「血栓」と呼ばれる血の塊ができて心臓に血液が流れにくくなります。脳内でこのようなことが起こると、脳梗塞となります。

タバコは血糖値を上げやすくインスリンの効きも悪くしますし、喫煙によって味覚障害が起こることがあります。味が分かりにくいので糖質や塩分の多い調味料をドバドバかけてしまいますので、ますます良くありませんよね。

ちなみによく「禁煙すると太る」と言われますが、その原因の一つは喫煙者は味覚障害になりやすいので、禁煙すると食べ物の味が分かるようになって美味しく感じられるからと考えられています。

 

 

またタバコに含まれるニコチンには、満腹中枢に働きかけて食欲を減退される効果があるのだそうです。だから禁煙するとつい食べすぎるのでしょうか。

でも、タバコで食欲を減退させて太らなかったとしてもそれは健康的とは言えませんし、明らかに喫煙者は糖尿病を発症するリスクが高いのです。

禁煙後に体重が増えてしまって少々血糖値が上がったとしても、喫煙時よりインスリン抵抗性は改善し脳梗塞や心筋梗塞のリスクも半減するそうですよ。

ある意味「タバコはデブ以上に糖尿病を悪化させる」ことをよく覚えておきましょう。もちろん、タバコを吸っていて太っていることが非常に有害であることは言うまでもありません。

 

喫煙がインスリン注射の必要量を増やします

喫煙している糖尿病患者でインスリン注射を行っている人の場合、喫煙していない患者と比べて注射の量が多い傾向があるのだそうです。

平均して15~20%、ヘビースモーカーの場合は30%も多くインスリンが必要になるんだとか。もしタバコを吸わない糖尿病患者がインスリン10単位打つとすると、喫煙する患者では体格が同じでも12~13単位ぐらい打たないといけないのですね。

インスリン注射だろうが自己分泌のインスリンだろうが、大量のインスリンが体内を循環することはあまり良いことではありません。

 

 

インスリンは重要なホルモンなので無いと生きていけませんが、少量のインスリンですっと血糖値が下がるのが理想です。そのためにはインスリン抵抗性がないことと、インスリンを大量に必要としない食事内容にすることが大事ですよね。

大量のインスリンが体内を循環する状態が続くと、肥満・認知症・動脈硬化・ガンのリスクが高くなります。このことが各種の糖尿病合併症をも悪化させます。

普通インスリン抵抗性は太った糖尿病患者に生じると思われがちですが、タバコを吸っていると太っていなくても明らかにインスリン抵抗性が生じるということです。

 

自分だけではなく周囲の大事な人にも悪影響を与えます

タバコを吸う人本人だけが病気になるのであればまだ仕方が無いと思います、自己責任ですからね。でも残念なことに、タバコはすぐそばで暮らしている大事な人たちの健康にも悪影響を与えます。

夫が喫煙者の場合、一緒に暮らす妻は自分はタバコを吸っていないのに肺ガンを発症する確率は2倍になります。

気管支喘息、慢性気管支炎、糖尿病、メタボリックシンドローム、うつ病、認知症、化学物質過敏症なども受動喫煙によってリスクが上がるそうです。

夫がタバコを吸うと、妊娠中の妻が受動喫煙によって流産のリスクが約2倍、早産は約1.5倍高くなります。子宮内発育遅延になる確率は約2倍、低出生体重児が産まれる頻度は約1.6 倍高くなってしまいます。

 

 

また受動喫煙によってお子さんの知的発達に悪い影響があるそうです。上のグラフはファイザー製薬様のサイトからお借りしました。

乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクも、お父さんお母さん共にタバコを吸わない子供と比べて両親がタバコを吸う子供では何とリスクは10倍にもなるそうです!

自分だけではなく、大切な家族の一生まで台無しにしてしまうかもしれないタバコ。あなたはそれでもタバコを吸い続けたいですか?

たとえ糖尿病にはならなかったとしても…

このように糖尿病の発症と進行にとても良くないタバコですけど、タバコがもたらす健康への害は決して糖尿病だけではありません。

タバコは、がん、脳卒中や心筋梗塞、動脈硬化、高血圧、糖尿病、メタボリックシンドローム、胃潰瘍、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺炎、喘息、うつ病などさまざまな病気を引き起こす一つの原因になると言われています。

よっしーの夫の父親はヘビースモーカーで、昔から医師に「タバコを止めなさい、禁煙しないと10年ぐらいで死にますよ」とさんざん言われていましたが禁煙できなかったそうです。

夫もお義母さんもタバコは吸わない人で、なんとかお義父さんに禁煙させようとしましたがうまくいかず…家の中では吸わなかったそうですけど、玄関の外なんかで毎日吸っていたみたいです。

 

 

それで何種類か薬を飲んでいらっしゃったのですが、よっしーが糖尿病性ケトアシドーシスを起こして入院したほんの数週間前、ある朝突然血を吐いて帰らぬ人になったのです。大動脈瘤破裂でした。

それは奇妙なことに、医師から「あと10年ぐらいで死にますよ」と言われてからちょうど10年後の出来事だったんです。お義父さんは糖尿病ではありませんでしたが、こんなことになってとても残念です。

落胆する夫を励まし、葬儀や法事のことをあれこれしていた矢先、よっしーまでが病気で緊急入院することになったのです。

「このまま父親と妻を続けて亡くすようなことがあれば、きっとこの人は生きてはいけないだろう。だから私は絶対に生きて元気にならなければいけない」と思ったのです。

 

勇気を出して一歩踏み出しましょう!禁煙しましょう!!

みなさん、健康はとても大事なものです。失ってから始めてその有難みに気付くことになりがちですが、気付いたときにはもう手遅れ…ということもあるんです。

できれば今すぐきっぱりと禁煙してしまいましょう。よっしーはタバコこそ吸ったことはありませんが、依存症の苦しさはタバコも糖質もアルコールもみんな根本は一緒だと思います。

自分ひとりでなかなかできなければ、禁煙外来で医師に助けてもらいましょう。大きい病院には禁煙外来というものがあるはずです。

 

 

「自分が禁煙しちゃうとタバコを作っている人たちが生活に困るから禁煙するべきではない」と考える人はいませんよね?何よりも大切なのは自分と家族の健康です。

タバコを作っている会社に勤めている方たちにも家族がいて、自分や家族の健康について考えなければいけないのは一緒です。それは彼らが仕事とどう折り合いをつけるかを自分で考えなければいけない問題です。あなたが心配することではありません!

糖尿病患者が避けて通れない問題なのは、糖質に関しても一緒だと思います。タバコや糖質に依存してしまっている自分が依存から抜けて健康になるために次に何をしたらいいのか、よく考えてみてくださいね。

 

にゃご
依存症を克服して健康になったら、今まで当たり前だと思っていた色々なことがそうではなかったことに気付けそうだな。

よっしー
そうね、依存症に負けてしまわないように…自分や大切な家族の健康のために一歩踏み出してほしいわね!

 

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