ある女性薬剤師さんの苦悩とは?
今回は、子育てをしながら薬局で薬剤師として働いているあゆみさん(仮名)のお話を紹介させていただきます。
あゆみさんは糖質制限とメガビタミンを実践しており、薬局を訪れる患者さんたちとそのことについて話をなさる機会も多いそうです。
しかし、なかなか伝えたいことを相手に理解してもらえなかったり、患者さんたちの涙の訴えを聞いて辛い気持ちになってしまうこともあるそうなのです💦
いわゆる「標準治療」の考え方…妊娠糖尿病の妊婦さんであればたとえ低血糖を何度も起こしていてもしっかりご飯を食べてインスリンを打つべきとか、LDLコレステロールが心配だから卵を減らしましょうといった考え方。
漫画で紹介している患者さんたちはこれらを「変だな」とちゃんと気が付いているにも関わらず、医師に叱られるので自分ではどうすることもできないのです。
そしてあゆみさんが良かれと思って患者さんたちに伝えたいことも、先輩薬剤師さんの言葉でかき消されてしまいます…あゆみさん、さぞかし辛い思いをなさっておいででしょう💦
主治医ではなく薬剤師さんという立場では確かにできることは限られるでしょうけど、あまりにも辛いですね💦
きっと看護師さんや管理栄養士さんの中にも同じ思いをなさっている方がたくさんいらっしゃるわ!
若い管理栄養士さんも何か言いたそうでした
2年ぐらい前だったかな?よっしーが通っている病院の糖尿病教室で20代の若い管理栄養士さんが話をしたとき、年配の糖尿病患者さんが質問をなさったのです。
その質問の内容とは「ごはんを食べると血糖値がすごく上がるのに、どうしてわざわざごはんを食べなければいけないのですか?」というものでした。
よっしーはこういう場ではあえて質問をして相手を困らせるようなことはしないでただひたすらメモを取るだけなのです。『さて、どうなるかな?』と見守りました。
すると若い管理栄養士さんはしばらく言葉に詰まってしまった後で「あの…確かにごはんを食べると血糖値は上がりますけど…食べてください…でも主治医が糖質制限してもいいと言ったらしてもいいです…」とのことでした。
そして糖尿病教室の後でちょっとお話したのですが「今はまだ教科書に書いてある通りの事しか言えない、ああいう風に言うしかなかった」とおっしゃいました。
「今はまだ」という部分に、現場で働く若い方の苦悩を見た気がしました。もし彼が心から「ごはんを食べないと健康に悪い」と思っているなら、自信をもって根拠を添えて説明してくれたはずです。
たとえ現在のマニュアルに内心疑問を持っているとしても、勤務先でベテランの糖尿病専門医の先生方の意向に沿わないような指導ができるわけがないじゃないですか💦
よっしーの主治医は糖質制限に対して寛容ではありますが、他の先生もそうというわけではありませんから…
糖質制限の夜明けはきっと間近です
薬剤師のあゆみさんは、医療現場で糖質制限を勧めたくても否定派から潰されるから言えないという現実にジレンマを抱えている医療関係者をたくさん知っているそうです。
これはとても悲しいことですよね…日本の医師を対象としたアンケートでは過半数が糖質制限肯定派だったそうですが、未経験の医師の中には頑なに反対する方もいらっしゃるでしょう。
でもね、反対している方たちの中には「ガイドライン通りにやりたいから」「製薬会社主催の勉強会でそのように学んだから」という真面目な先生方も多いのでは?
現にある医師は何年か前は糖質制限に猛反対でしたが、最近ではずいぶん理解を示されるようになってきました。もうすぐ日本糖尿病学会のガイドラインが少し変わるのではないかと言われていますし。
アメリカ糖尿病学会はもうとっくに糖質制限を糖尿病患者の食事療法のひとつとして正式に認めていますし、あちらでは医療費の問題もあるので「ビタミンを積極的に摂取して病気を防ごう」という方も多いですよね。
今はあゆみさんのように歯がゆい思いをしている方たちも相当多いと思いますが、夜明け前が最も暗いものです。きっともうすぐ、時間が解決してくれますよ♪
今反対している人たちも、ガイドラインが変わればコロッと意見を変えるかもしれませんね。
日本人ってそういうところがあるのは仕方がないわよね。とにかく、もうすぐよ♪