納豆騒動で放送打ち切りに!『発掘!あるある大事典』捏造事件を振り返る

伝説の健康番組『発掘!あるある大事典』

みなさんはきっと、かつて一世を風靡したフジテレビ系の大人気健康番組『発掘!あるある大事典』のことを覚えていらっしゃるでしょう。

『あるある』は平成8年から平成16年まで、『あるあるⅡ』は平成16年から平成19年まで毎週日曜日21時から放送されていました。

各回のタイトルは、とても魅力的なものばかり。「今夜必ず若返る!超簡単!脳トレ術!」「たったこれだけ!足裏刺激でヤセる」「ダイエット緊急企画!食べても太らない方法」「世界が大注目!納豆で若返る方法」など。

「全部わかった?!玄米・真の実力」「衝撃!味噌汁でヤセる?!」「ヤセるってホント?コーヒーの秘密」「エッ?!3分でいいの!?有酸素運動の新理論」なんていう回もありました。

基本的に「あの食材を食べるだけで劇的な効果があるよ♪」とか「ものすごく簡単な体操で効果が出ます」など、みんながすぐパッと飛びつきたくなる内容ばかりでした。

恥ずかしい話ですが、おバカなよっしーも当時『あるある』を観て、翌日すぐにその食材を買いに行ったものですwww

ところが平成19年1月7日に放送された「食べてヤセる!!!食材Xの新事実」の放送後に全国で納豆が売り切れる騒動になりました。

この事件を不自然だと思った週刊朝日が取材を行い、「納豆ダイエットは本当に効くの?」という記事を掲載しました。

その後、番組を制作した関西テレビの社内調査により、実際には血液検査を行っていないにもかかわらず虚偽のデータを放送したことが分かり、番組は打ち切りになりました。

にゃご
えっ!実際には血液検査を行なっていないのに??

よっしー
信じられないわよね!あまりにも堂々としているとまさかねつ造だとはなかなか気付かないものなのかもしれないわ。

「食べてヤセる!!!食材Xの新事実」のねつ造内容とは?

実際には血液検査を行っていないのに、あたかも血液検査を行って良好な結果が得られたかのように放送したのは言語道断です。

具体的に言うと、8人の被験者の中で中性脂肪値が高くて悩んでいた2人は完全な正常値に戻ったと紹介しまたが、実際にはコレステロール値、中性脂肪値、血糖値についての検査は行われていませんでした

納豆を朝2パックまとめて食べた場合と朝晩1パックずつに分けて食べた場合の血中イソフラボンの比較実験のデータを放送しましたが、実際には血中イソフラボンの測定は行われていませんでした

副腎皮質から分泌されるDHEAというホルモン物質は20代をピークに減少しているとして、22歳OL、25歳会社員、37歳会社員のDHEAの量を測定し検査結果をテロップ表示で比較したが実際には検査は行っておらず、数字は架空のものでした。

56人の被験者を2つのグループに分け一方のグループにDHEAを投与した実験を紹介した際に、痩せた被験者の例の3枚の比較写真は被験者とは無関係な写真でした。

「イソフラボンの摂取には納豆が効果的である」という昭和女子大学の中津川研一教授の見解を勝手に裏付けとして使用しており、教授は「捏造データの裏付けに自分の話が利用され驚いている」とショックを受けたそうです。

テンプル大学のアーサー・ショーツ教授のコメントを、勝手に番組に都合がいいように元の発言とは違うように日本語訳して放送していました。

こうやって挙げて見ただけでも、本当に呆れてしまいますね💦 大学生の卒業論文だってこんなひどいことをやっている学生は誰もいないと思いますけど!!

納豆の回だけではなかった!『あるある』はデータねつ造だらけ

データねつ造は問題となった納豆ダイエットの回だけではありません。他にも被験者の血糖値が111だったのが2週間「寒天」を摂取することによって97にまで下がったと放送したが実際には被験者の血糖値はもともと97であり、あたかも寒天のおかげで血糖値が下がったかのようにねつ造していました。

またアメリカの教授が「部分痩せは出来ない」と発言したインタビューを「この新理論を応用すればお腹や太もも、二の腕などの部分痩せも可能です」と発言したかのように勝手に都合よく日本語吹き替えして放送しました。内容、真逆じゃないですか💦

パンを食べる前にみかんを食べると血糖値の上昇が抑えられるという趣旨の回では、ある被検者の血糖値のデータをねつ造して、みかんのおかげで血糖値上昇が大幅に抑えられたかのように放送されました。

他にも多数のデータねつ造が指摘されている『あるある』です。そりゃ番組打ち切りになるに決まっていますよね。

でも当時のよっしーを含む多くの視聴者は番組で放送している内容を疑うこともしないで「へぇー、あの食材ってこんなに効果があるのか、すごいなぁ♪」と思ったのでは?

健康番組の「落とし穴」について知っておこう

『あるある』のように明らかにデータをねつ造するのは問題外で、さすがに現在放送されている他の健康番組はそんなことを行っていないと思いたいです。

でも、データをねつ造していなければ信用して大丈夫なのか?と言うと、必ずしもそうではないんですね。

何かの比較実験(たとえばグループAにはある食材を食べさせ、グループBには食べさせないで血糖値やコレステロール値などを比較する)を行うとします。

このとき、十分な人数の被験者を用いて実験を行って明らかな「差」が出れば、それは統計学的に有意な差があると言えます。

しかし被験者の数が極端に少なかった場合、たまたま「誤差」で変な結果が出てしまうこともあります。

コインを放り投げて、表が出る確率と裏が出る確率を比較してみてください。投げる回数が10回ぐらいだと、たまたま8~9回表が出ることはありますよね。でも5000回、10000回…と投げれば、その確率は限りなく50%に近づくはずです。

健康番組で実験に参加している被験者の人数の少なさを考えると、あれではっきりと効果があると言えるのかどうか疑問に思います。

また「Aさんはこの食材で血糖値が下がり、BさんはLDLコレステロール値が下がりました」というような言い方にも注意してください。

もしかするとAさんのLDLコレステロールやBさんの血糖値はその食材を食べても下がらなかったのではありませんか?

『あるある』の問題は決して『あるある』だけのものではありません。健康番組はショーとしては面白いものですけど、そのデータをどう解釈するかは私たちにかかっているのです。

にゃご
テレビの健康番組を見て勉強したつもりになってちゃいけないな!

よっしー
そうよ♪ただ特定の食材がバカ売れするだけ…なんてことも。よく考えましょうね。

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