糖質制限に理解のある医師とそうでない医師がいます
よっしーが通っている病院の糖尿病内科には、何人かの糖尿病専門医がいらっしゃいます。大きい病院なので…
よっしーの主治医も若い糖尿病専門医ですが、私と3年間付き合って検査結果をずっと見てくださっているので、糖質制限食の効果と安全性についてはおおむね認めてくれています。
ただし、すべての医師がそうと言うわけではありません。あるベテラン医師は、どうしても糖質制限のことが気に入らないみたいなのです…
よっしーが改善してインスリン注射をやめることができた件についても「一時的にジュースを飲みすぎて糖尿病状態になったのが治ったんでしょ?良かったね」なんておっしゃいました。
…私は妊娠糖尿病からの2型糖尿病であり、すでに合併症も出ていたので最低でも発症後5年は経過していたのは間違いないんですけどね~。
ま、通常、ここまで悪くなった患者がインスリン注射を中止できた例をご存じないということではないでしょうか?ただのソフトドリンクケトーシスなら治ることもあるらしいので。
糖尿病新薬と胃切除手術は素晴らしい!?
一昨年、病院主催の糖尿病教室で、その医師が糖質制限派の有名な医師のことを名指しで批判なさいました。
糖質制限の効果を取り上げた週刊誌記事の表紙をスライドにして「こんな週刊誌は、とにかく売れればいいと思って適当な記事を載せているんです、騙されてはいけません!」とまでおっしゃってました。
そして「糖質制限食は長期間行っても大丈夫というエビデンスはまだありません」とおっしゃった後に「糖尿病薬のSGLT2阻害剤は(死亡例もあるけど)意外に副作用が少ない素晴らしい薬であることが分かりました」と。
そして「自分の患者さんは胃がんで胃を切除したらモノが食べられなくなって痩せて糖尿病も改善した。日本でもこの手術を自由にもっと行えるようになるといいなぁ」とおっしゃったので、その場の雰囲気が凍り付いたのを覚えています。
…胃がんで胃を切られた患者さんがものを食べられなくなったのは、喜ぶべきことなのでしょうか?病気で食べられなくなってやせ細ったら、血糖値が下がったとしても患者さんはちっとも嬉しくないでしょう。
でもこの先生は昨年の糖尿病教室では「最近では若い太りすぎの患者さんたちには糖質制限を勧めることもある」とおっしゃってました。良かったです♪
もっとも、勧めてもほとんどの患者さんは継続できないともおっしゃっていましたけど…それはそうでしょうね。もともと糖質が大好きだからこそ太ったんでしょうし。
長期的なエビデンスが無いのは薬も糖質制限も一緒
かつて、よっしーの主治医も「糖質制限食にはまだ長期的なエビデンスがないんじゃ…?」とおっしゃったことがありました。
でも「先生、糖尿病の新薬だって何十年飲み続けても大丈夫と言うエビデンスはないし、死亡例もあるでしょう?それはいいんですか?」と訊いたところ「それはそうだよね…」と。
しかし、糖質制限があまりお好きではない医師に後で同じことを質問してみたところ「くぁwせdrftgyふじこlp!!」となってしまったことがありました。一昨年のことです。
別に困らせるつもりはなくて、純粋にそのあたりを糖尿病専門医としてどう考えておられるのか知りたかっただけなんだけどなぁ…
その先生「人間の脳には糖質が必要なんです!」とおっしゃって病院の売店で砂糖入りのコーヒーを買って飲んでいらっしゃるのを見たことがあります。
そして「自分はスポーツクラブに週2回は行くようにしているけど痩せない。運動はあまりアテにはなりませんねぇ」とおっしゃってました。
たぶん、真面目な先生で、本当に心から「糖質をきちんと摂取しないと駄目だ」と思っていらっしゃるのだと思います。だからこそ、痩せないな~と思いつつ一生懸命ジムで運動なさっているのでしょう。
でも昨年はかなり糖質制限に対して寛容になられていたので、糖尿病学会でもだんだん何かが変わってきたのかもしれません。これはちょっと期待できますね?
糖質制限食にだけ「エビデンスがないから」とおっしゃる医師
確かに、糖質制限食を長期間(数十年以上)行っている方はまだものすごく少数なので、サンプルがまだ足りないから…というのは分かります。
アメリカ人の医師バーンスタイン先生が糖質制限歴40年ちょい、日本では江部康二先生が糖質制限歴15年ちょいでしょうか。よっしーはまだ3年です。
しかし、長期的に安全だと言うエビデンスがなくても、たとえ副作用でお亡くなりになった方がいらっしゃっても、糖尿病新薬は今日も日本中でどんどん処方されています。
ここに何かを感じずにはいられないです…アメリカでよく行われている「胃を切除する手術」での死亡例ももちろんありますよ。
どんな薬にも一定の割合で副作用が出て、不幸にしてお亡くなりになる方もいます。それでも、大多数の方にメリットがあるので薬は使用禁止にはならないのですよね。
糖質制限食も、それは同じだと思うのですがね…何十年も継続しても本当に本当に大丈夫だと言う根拠がないのは一緒なのに、この扱いの違いはいったい何なのでしょうか。やはり大人の事情…?
私たちには数十年も待っている時間は無いのです
「糖質制限食は危険かもしれないから、何十年も継続しても大丈夫だと言うエビデンスが出るまで待っておくべきだ」と思う方もいらっしゃるでしょう、その方の自由です。
しかし、よっしーの場合、そんな悠長なことをしている時間はありません。従来の食事療法をしながらインスリン注射をしているうちに、糖尿病合併症はどんどん悪化していずれ力尽きてしまうでしょう。
それに、従来の治療法できちんと治療したら、みなさん糖尿病合併症の進行を完全に止めることができていますか?違いますよね。
従来の方法で何の問題もなく血糖コントロールできて死ぬまで合併症が出ないのならそれでいいんです、問題は、従来の方法でそれが達成できる人は決して多くないということです。糖質制限が合う人は糖質制限を選択できるようになってほしいです…
今までの方法ではあまりうまくいっていない現実を知っているからこそ、自己責任で糖質制限食に賭けてみたい気持ちでよっしーは始めたわけです。
従来の糖尿病治療のガイドラインに沿った治療を受けていた患者がたまたま心臓発作とか脳卒中で年間に5000人や1万人亡くなっても、有名人でない限りニュースにもなりません。しかし、糖質制限食をしていた患者が1人でも亡くなったら、たちまち騒がれることでしょう。
やはり、自分の健康のことは自分の頭で考えて実行して、自分で責任を持たなければいけませんね。不確かな情報に惑わされていてはいけません。
「結論」が出るのは、あと数十年後になるかもしれません。その時、よっしーや他の糖質セイゲニストの皆さんがどうなっているのかは分かりません。
ただ、後悔することのないように、自分で考えて全力を尽くしていきたいと思います。どうかみなさんも、バイアスがかかっているかもしれない情報に惑わされることなく、自分の頭で考えて判断してくださいな。