大きく分けると2種類のタイプの親御さんがいます
よっしーの周囲には、何らかの耐糖能異常(妊娠糖尿病、境界型糖尿病、ガチ糖尿病)を指摘されたことのある子持ちの女性が結構たくさんいます。
それも驚くなかれ、いわゆるメタボ体型の方は一人もいなくて、みなさん普通体型かむしろスリムな方ばかりなんですよね…つまり遺伝です。
それで大きく分けると、彼女たちは2種類のタイプに分かれます。「できるだけ糖質を控えめにしてる。子供の食事にも気を付けている」という方と「糖質制限?無理無理wwwだって美味しいんだもん」と言う方です。
お母さんがいろいろ気をつけてあげていれば、きっとお子さんも将来自分で糖質についてきちんと考えることができるようになると思います。
でも問題だと思うのは「糖質が良くないことは知ってるけど、美味しいから無理だもーん♪」とか「この子太ってないからいいでしょ?」なんて言うお母さんたちです。
自分が太ってないのに糖尿病になったということは、このまま何も考えずにお子さんに好きなだけ食べさせていれば将来お子さんにも同じことが起きる可能性が高いのですが💦
また同じことが繰り返されるなんて本当にイヤですよね!可愛いわが子なのに…
それに自分が糖尿病じゃなくても、配偶者が糖尿病だと子供はそっちの体質を受け継いでいるかもしれないわ!
本当に怖い思いをしたことが無いから危機感が薄い!?
よっしーの周囲できっちり糖質制限をしているお母さんたちは、よく話を聞いてみるとお父様かお母様のどちらかを糖尿病で早く亡くされたとか、何かしら怖い経験をされているんです。
それから周囲にはいらっしゃいませんが、何らかの糖尿病合併症がすでにあるという方はやはり真剣に取り組んでいる方が多いですね、ネットで見る限り。
同じ糖尿病患者でも、ちょっとばかり血糖値が高いだけで現在は合併症もまだないし全然なんともないという方は危機感が薄いのも仕方がないかもしれません。
よっしーは糖尿病で入院して1日4回の強化インスリン療法を開始した後に糖尿病網膜症になったのです。
だから万が一息子たちが糖尿病を発症しても「あー、インスリンさえ打っときゃ好きなものが食べられるから大丈夫よ♪」なんてとても言えません。
糖尿病合併症のある患者の気持ちは、おそらくそうでない方にはなかなか理解していただけないんじゃないかと思います…
2か月に1度、ものすごくイヤな気持ちで眼科に向かい「あーーとりあえず良かった、あと2か月行かなくてもいい…でもこれが一生続くのか」という気持ち、分かっていただけますか?
こんなことを可愛いわが子には絶対にさせたくありません。だからこそ、「だってぇ甘い物好きなんだもんアハハー」なんて言ってる場合じゃなく、何かできることはないか考えてあげないと…!
子供が欲しがるものを欲しがるだけ与えるのが愛情でしょうか
お子さんが糖尿病体質を受け継いでいるかもしれないから糖質に気をつけましょうと言うと必ず「好きなものを好きなだけ食べられないなんて可哀想」という意見が出ます。
でも本当にそうでしょうか?長男の小学校時代のあるクラスメートは、家にアイスクリームやジュースやお菓子がいつも大量に常備されていて、その子は好きなだけ食べてすごく太ってました。
その子のお母さんから「息子が勉強しなくて困っている、どうしたら言うことを聞くのか」と相談されたことがあるんです。
でも、話を聞くと、お菓子も欲しいだけ与えていてゲームも何時間もやらせていて、カードゲームも欲しがるまま何百枚も買い与えているそうです。そりゃ駄目だわ!!
欲しがるものを欲しがるだけ与えておいて、あとで何か問題が出てきて手に負えなくなってから禁止したって子供は辛いし言うことを聞くわけがないですよね。
両親がタバコを吸わない家の子は、両親がタバコを吸う家の子と比べて将来喫煙者になる確率が低いそうです。わが家でも誰も吸いません。よっしーも吸いたいと思ったことは1度もないですね。
糖質もこれと同じで、子供の頃からたーっぷり糖質を食べるのが当然という家庭で育てばその子も糖質無しでは生きていけない子になってしまいます。
息子のお友達が来たときにお菓子を勧めても、あるだけ全部欲しがる子と全然欲しがらない子がいますよ。糖尿病のリスクが高い子をわざわざ「糖質大好きっ子」に育てる必要はないんじゃないでしょうか。
糖質を禁止するのではなく、糖質との上手な付き合い方を教えてあげて
すでに1型糖尿病で治療を開始している場合などを除けば、小中学生以下の子でそこまできっちり糖質を制限するのは実際問題難しいと思います。
よっしーの長男は本人の意思で結構頑張って糖質オフにしていますけど、昨年だけで10cmも身長が伸びましたし、運動部なので適度に筋肉がついて腹筋も6つに割れてきました♪
てんかんの治療などに用いられる「ケトン食」はタンパク質摂取量も減らしますので成長障害になることがありますが、しっかり肉を食べていれば何ら問題は無いんですね。
このままのペースだと阿部寛さんぐらい大きくなるのではないかと逆に心配だったりして…まぁ男子なのでいいんですが…でも相当な量を食べるので食費はかかります(泣)
実際に子供たちの食事を何とかしようと思っても幼稚園や保育園、小学校では給食もありますし、何かとイベントでお菓子をもらって食べたりする機会も多いですね。
わが家では「これを食べてはいけません」と何かを禁止しているわけではないですが、息子たちは自分たちでちゃんと考えているみたいですよ。
「学園祭で友達とお菓子食べたから、帰りに友達と公園でサッカーしてきた」とか「町内の子供会でもらったお菓子の中でこれは糖質が多いからスイミングの前に食べよう」とか。
こういうふうに自分で考えるようにしておくと、大人になった時に役立つと思いますよ。普通、安くて美味しければ何でもいいや~って若い健康な方は思いがちですからね。
子供に自分と同じ失敗をみすみす繰り返させないでください!
「私は痩せてるし食べ過ぎてもいないのに遺伝で若い頃から耐糖能異常があって妊娠糖尿病になってしまった」と嘆くお医者さんもいらっしゃいました。
その方は糖質が大好きで、糖質制限を勧められたけどどうしても継続できなかった上、糖質制限というものに嫌悪感さえ持っていらっしゃる様子です。
「食べることに何の楽しみも求めない人たちは糖質制限できるかもしれないけど…」とまでおっしゃったときは、とても悲しい気持ちになりました。
みなさん、食べることに興味がないわけではなく、食べたくても自分やお子さんのために一生懸命頑張っていらっしゃることがお分かりにならないのですね。妊娠糖尿病のお母さんたちが、お腹の赤ちゃんのためにみなさんどんな思いで糖質を我慢しているか想像できますか?
まぁ食事は個人の自由なので別にいいと思うんですけど、心配なのはお子さんたちのことです。「痩せてるし食べ過ぎてもいないのに遺伝で…」ということが、お子さんたちにまた起こる可能性がありますよね。
よっしーなら、自分と同じことを子供たちがまた繰り返すのをただ黙って見ていることなんてできません。また「病気になってから治療すればいいわ」とも思えません。
「適度な運動」「バランスの良い食事」で糖尿病を予防できる方もいますが、遺伝の強い方はおそらくそれだけでは無理だと思ってください。
もしあなたが健康でも、あなたの配偶者が糖尿病ならお子さんもその体質を受け継いでいる可能性があります。ちょっと気をつけてあげてくださいね。
おやつにしても、安売りのワゴンの菓子パンとか買ってきて出すほうがラクだし安いに決まっているんだけど、たまにはちょっと手間を掛けて糖質控えめのおやつを作ってあげてもいいじゃないですか。
糖尿病合併症で苦しむのは、もう私たちの世代でおしまいにしましょう。その責任は、かなりの割合で私たち親にあるのですから…
子供が可愛ければ、病気になって欲しくないと思うのが当たり前ですよね。
美味しくて健康にも良いものをたくさん作ってあげたらいいと思うわ。ちょっと手間はかかるかもしれないけど重要だもの♪