あなたの体はコゲている!糖尿病患者だけじゃない「糖化」の問題とは!?

たっぷりいちごジャムを塗ったトースト

パンをトーストすると美味しそうな色になるのはなぜ?

食パンをトーストすると、こんがりと美味しそうな焼き目が付きますね。また、肉を焼いたり、玉ねぎを炒めるとあめ色になります。これをメイラード反応と言います。

食品に含まれるタンパク質と糖質が熱によって結びつき、変性します。問題は、この反応が体内でも体温で起こっており、さまざまな悪影響を及ぼすということです。

タンパク質と糖質が熱により結合することを「糖化」と言い、メイラード反応は糖化のひとつです。フライドポテトやパンを美味しそうな色にするために砂糖が使われているんですよ。

 

 

この糖化によって、AGEs(終末糖化産物)という物質が出来るのですが、AGEsが糖尿病患者だけではなくヒトの体にさまざまな悪影響を及ぼします。

AGEsには食品に含まれるものと体内で作られるものとがあり、その両方に気を付けることが大事なんですね。

体内で糖化がさかんに起こると、トーストのようにあなたの体も「コゲて」しまいます。今回はそんなAGEsについてのお話です。

 

にゃご
うわわ大変だ、体の中もコゲてしまうのか!

よっしー
目に見えないだけに深く考えない人が多いと思うけど、重大な問題よ。

 

AGEsは体にどんな悪影響を与えるの?

・骨粗しょう症…AGEsが骨に蓄積すると、骨がもろくなって骨折しやすくなってしまいます(骨粗しょう症)。

骨粗しょう症により骨がもろくなると、つまづいたりくしゃみをしたなどのわずかな衝撃で骨折してしまうことがあります。普通はそう簡単に骨折することはないのですが…

特に年配の方が骨折すると、それをきっかけに寝たきりになってしまい一気に認知症が進むこともあります。気を付けたいですね。

 

・肌の老化…AGEsは肌を老化させ、くすみ・ハリや弾力性の低下・シミなどの原因となります。まぁ平ったく言えば「おばさん肌」になるわけです💦

よっしーが糖尿病の治療を開始する前の写真を見ると、今より若いはずなのになんだか今よりも老けて見えます…肌がくすんでいた感じです。

後で書きますけど、「肌に良さそうだから」と思って果物をたくさん食べていると、かえってAGEsにより老け込んでしまうかも…それよりもタンパク質をしっかり食べないとね。

 

 

・認知症…AGEsが脳の神経細胞にダメージを与える事が分かっています。またAGEsは動脈硬化を進行させますが、これが脳の血管でも起こります。

大人だけではなく子供の場合も、糖質過剰摂取の食生活では食後に眠くなりがち。5時間目は眠くてしょうがないお子さん、多いのでは?こうなると勉強に集中できない子も出てきます。

 

・白内障…目の中でカメラのレンズのような働きをする透明な「水晶体」が白く濁ってよく見えなくなるのがが白内障です。

通常は加齢によって起こりますが、糖尿病患者では30~40代でも発症することがあるそうです!!幸いよっしーはまだ白内障ではありませんが、とても怖いです。

目にAGEsが蓄積すると白内障を起こすので、糖尿病患者さんやAGEsがたまりやすい生活を送っている方は気を付けなければいけません。初期なら目薬で進行を遅らせることができますが、進行すると目のレンズを取り換える手術が必要になります。

 

 

・慢性腎臓病…AGEsにより腎臓の糸球体の毛細血管が動脈硬化を起こし、しだいに腎臓のろ過機能が低下し、慢性腎臓病へと移行していきます。

糖尿病腎症だけではなく、慢性腎臓病全体の最大の原因がAGEsではないかと言われているぐらいです。

確かに糖尿病だけではなく慢性腎臓病の方はものすごく多いですよね。成人の8人にひとりが慢性腎臓病で、糖尿病ではない方もたくさんいらっしゃいます。

 

・糖尿病合併症…糖尿病の3大合併症と言えば網膜症・腎症・神経障害ですが、これらの原因の一つはAGEsだと考えられます。

ベンフォチアミン(ビタミンB1の誘導体で、天然のビタミンB1より体内で利用されやすいようにしたもの)はAGEsの新たな蓄積を防いで糖尿病合併症の進行を予防できるのではないかとされており、よっしーも昨年ぐらいから1日1カプセル飲んでいます。

ベンフォチアミンはガン予防効果も期待できるそうなので、過信はしませんがとりあえずこのまま継続していこうと思っています。

 

どうしたらAGEsを避けることができる?

外因性のAGEsは、タンパク質と糖質を両方含んだものを加熱調理したもの(トースト、ホットケーキ、カリカリベーコン、から揚げなど)に多いです。

フライドポテト、ポテトチップス、タバコなどにも非常に多くのAGEsが含まれています。まぁ体に良くなさそうなものばかりですね💦

ただ外因性のAGEsはすべてが体内に取り込まれるわけではないようで、健常者の場合は約10%、腎症のある方で約30%だそうです。

また清涼飲料水や果物に多く含まれる果糖は、ブドウ糖とは別の経路で代謝されます。果糖が人体にとって危険な物質であるが故のことです。

 

 

果糖はブドウ糖よりもずっとAGEsを作りやすく、しかも果糖の代謝途中で作られるAGEsはかなり毒性が強いものだそうです!

痩せているのに高脂血症や糖尿病になったり糖尿病合併症が進行する原因は果糖の摂り過ぎが原因とさえ言われており、果物が大好きで毎日食べていたよっしーは耳が痛いです💦

…ヘルシーだと信じて毎朝果物とトーストを食べている糖尿病患者さんはいらっしゃいませんか?「太らないために」と言ってタバコを吸うなど、もってのほかです!

コゲた食品や揚げ物を避けるなど「外因性のAGEs」と避けようとする方は多いのですが、実はそれ以上に「内因性のAGEs」が危険なんですよね。

 

 

特に糖尿病患者や腎臓病の方たちは、AGEsの害が心配されます。おいしそうな焼き目のついたもの、特に糖質を含んだものが危ないです。それから果物も…!

大昔の、季節限定品であんまり甘くなかった果物と違って、現代の品種改良された甘い1年じゅう手に入る果物は果糖の過剰摂取が心配ですよね。

よっしーは子供の頃から果物が大好きだったのでこの事実を認めたくなかったのですが、現実はきちんと受け入れないと💦

焼き色のついたトーストは美味しいですが、あなたの体の中もパンのようにコゲてしまっては大変です。AGEsに気を付けて、糖尿病合併症やその他の健康被害を防ぎましょう♪

 

にゃご
果糖はインスリン抵抗性の原因になるし、ヘルシーっぽいイメージにとらわれないようにしないとな。

よっしー
好物だとなかなかそういうことを考えたくないと思うけど、冷静に考えてみましょうね!

 

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