ちょっと待って!その情報本当に信じていいの!?

その情報は本当に信用できる情報ですか?

ネットには、さまざまな健康情報があふれています。糖尿病に関しても例外ではありません。

精神科医の藤川徳美先生のブログに、とても共感できる記事が載っていました。

 

当たり前のことだけど、「実際に治した症例」を提示できる治療が良い治療ネット上には様々な情報が飛び交っている。○○という治療が良い、いや△△の治療が良い、など。…

 

 

ネット上には様々な情報が飛び交っている。
○○という治療が良い、いや△△の治療が良い、など。
(中略)
論文にどう書いてあったかよりも、実際どうなのかを確認すれば良いだけのこと。

 

本当にその通りだと思います。よっしーのこのブログも含めてですけど、ネットで匿名で情報発信する場合、何とでも書けるんですよね、ある意味

たとえば血糖値を測定していなくても「このサプリを飲めば血糖値は上がりませんよ」と書けますし、「ほら、このサプリを飲んだおかげで血糖値は上がっていませんよ」と書いたとしても、その血糖値は何も食べていない時に測定したものかもしれません。確かめようがないので…(;´・ω・)

 

 

自分で自分のブログに「あなたの記事は本当に素晴らしいですね♪」とコメントを入れることもできますし、「私の友達は〇〇を実践して病気になりました」などとありもしない話をでっちあげることだってできます。

ブログランキングのポイントをお金で買うこともできますし、自分をすごい人に見せようと思えばいくらでもできるそうですよ。

いわば「言うだけなら、なんでも言ったもん勝ち」の世界です。だからこそ、その情報は本当に信用する価値があるかどうか、を自分で判断しなければいけないのですね。

 

その論文にどういう意図があるのでしょうか

また藤川先生は、次のようにも書いていらっしゃいます。

 

 患者の治療そっちのけで、論文から理論展開する医者が言うことは信頼性が乏しい。そもそも論文なんて、バイアスがかかりすぎてインチキな内容がほとんど。論文から理論展開する場合には、その論文がバイアスがかかっておらず、インチキでないことを、まず誰もが納得するような形で証明する必要性がある。

 

実は、医学研究の多くは、製薬会社やその他の企業などが資金を提供しています。そのため、これまでにデータ改ざんが問題になったので、研究資金提供についてのルールが厳しくなりました。

製薬会社が研究資金を出すのに、製薬会社にとって都合の悪い結果になるわけがないですよね(;^_^A

だから単に論文をどこかから引っ張ってきて「この論文にこう書いてあるから〇〇なのである!」と主張しても、それにどれだけの意味があるかはわかりませんよね。たまたま自分には当てはまらないことだってあるわけですし。意味ないじゃん。

1960年代の初め、アメリカで砂糖が心臓に有害だという内容の研究が行われましたが、業界団体「糖類研究財団」がラットで実験したところ、確かに砂糖が動脈硬化・膀胱がん・脂質異常症に関わっていることが確認されましたが、財団が研究の続行資金を打ち切り、研究結果は50年も隠されていたことが発覚しましたよね。

 

 砂糖の取りすぎの有害性について指摘しようとした研究を、米国の砂糖業界が50年前に打ち切り、結果を公表しなかった――。こんな経緯を明かした論文が21日付の米科学誌「プロス・バイオロジー」(電子版)に掲…

 

 

匿名の自己申告よりも堂々と症例報告している医師達を信じる

よっしーも匿名の素人なので、「こんな素人の言うことは信用できない」と思われても仕方がないです。よっしーだけではなく、ネットで匿名で情報発信している方の多くは同じでしょう。

江部康二先生・宗田哲男先生・藤川徳美先生などは「素人の匿名ブロガー」とは違います。医師として実名で、公的な場所で実際に治療した患者たちの実績をきちんと発表していらっしゃいます。

先日は宗田先生が糖尿病妊娠学会で「妊娠糖尿病を経験した女性が2~3年間糖質制限を行ったところ、次回妊娠では妊娠糖尿病にならず、OGTTでも完全に陰性になった、つまり治った」14人の実例を発表なさって話題になりました。

 

 

OGTTを受けて結果が正常であるということは、真に耐糖能が正常であることを意味します。糖尿病の場合はふだん糖質制限していても、OGTTをすると必ず高血糖になりますよね?

「多分〇〇に違いないだろう」「〇〇かもしれない」よりも、実際に効果がはっきりと出た実例を示すことのほうが、はるかに信頼できるとよっしーは思います。

まして、本当かどうかも確かめようがない自己申告だけでは…ね!

 

テレビの情報なら信用できますか?

ネットで匿名の情報発信は当然として、テレビで顔と名前を出している医師などが発言していることであっても、本当のことを言っているとは限りません。

たとえば、健康番組のスポンサーに食品関連の企業が混じっている場合、そのスポンサーが怒るようなことを番組内で言えますか?

テレビでどこかの一流大学のお医者さんが「食前に〇〇を食べると血糖値が上がりにくいです」と発言したとします。すると9割以上の方は「へぇー、そうなんだ、〇〇を買いに行こう」と思うでしょうね。

 

 

実際に〇〇を食べて本当に血糖値が大丈夫かどうか自分で検証してみる人はおそらく1割もいません。自分で確かめていないのに「有名なお医者さんがテレビでこう言ってたから」と信じ込む方が多いでしょう。

よっしーも以前はテレビの健康番組で「〇〇が血糖値の上昇を緩やかにする」と言っていればすぐに買いに行ってました。で、本当に効果があるかどうかを確かめようとしたことはありませんでした。その結果が、今の私!

後日、あなたの血糖値が爆上がりしていたことが分かって健康番組にクレームを入れたとしても、おそらく「効果には個人差がありますので」でおしまいです。なーんにも責任を取ってもらえるわけじゃないですからね(;´・ω・)

 

まとめ:自分の頭で考えましょう

その情報が果たして信用に足りるものであるかどうかは、あなたが自分の頭で考え、自分で検証してみるまでは分かりません。表面しか見ない人は、狡猾なウソにすぐに騙されてしまうのです。

間違った情報発信をしている人は必ずしも悪意があるわけではなく、中には「自分の場合はこうだったので、他の人も自分と同じだろう」と思い込んでいるだけの単なる想像力が足りない方も含まれるでしょう。

大事なことは、自分で考えてみること。そして、どんな情報発信をする人にも必ず何らかの意図があり、中には自分の商売のためにやっている人たちも含まれるのだということを忘れないようにしなければね。

 

 

本当に自分が使ってみて良かったものを他の人にも勧めるのと、単に売りたくてウソを書いているのはまったく違いますからねぇ…読めば大体分かりますよ。「あ、この人本当は違うな」って。

また患者たちの健康を心から願っている人は、患者が積極的に血糖測定を行うことを否定しません。否定しなければならない理由がひとつもないからです。

「実際に治した症例を提示しているか否かを確認して、その治療が良い治療なのか否かを判断すれば良いと思う」とは、藤川先生のお言葉です。

くれぐれも、情報の真偽にはお気をつけて。

 

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