糖尿病のクロちゃん、私たちまだ先の人生は長いんだから頑張るしん!

外国人医師たち(男女)

クロちゃん、糖尿病教育入院で血糖値が劇的改善!

2018年4月23日放送のTBS系「名医のTHE太鼓判!」で、安田大サーカスのクロちゃんが糖尿病教育入院の結果、空腹時血糖値が233→103、HbA1cも11.7→5.5と劇的に改善したことを放送していました。

「僕がやってることは間違っていたとはっきりわかった」とクロちゃん。彼は以前からジムでハードな筋トレを頑張っていましたが、いくら運動してもたくさん食べすぎていたために血糖値が下がらず体重も減らなかったのでしょうね。

 

 

残念ながらよっしーのような患者の場合は、低カロリー食にしてもダメなんです…実際、糖尿病で入院中も病院食をゆっくり野菜から順番によく噛んで食べても血糖値は爆上がりでしたし。

でもクロちゃんの場合は暴飲暴食をやめるだけでもかなり糖尿病が改善されたみたいで本当に良かったです!

ただ…これはクロちゃんだけに限ったことではありませんけど「ちょっとばかり気をつけたらよくなっちゃった」というのは2型糖尿病患者にありがちなことだと思いますが、ここに罠が待ち構えているのではないかと心配です…!

 

にゃご
クロちゃんはよっしーと同年代か…糖尿病教育入院で血糖値がかなり下がってよかったじゃないか!

よっしー
ええ、私のようにひどくなる前に改善されて本当によかったわ、でもちょっと心配なの…

 

焼き肉だけなら大丈夫だと思いますが…

クロちゃんは焼き肉が大好きみたいで、よく焼き肉を食べに行くそうです。そのことがTwitterなどでちょっと叩かれすぎているんじゃないかな~とは正直思います。

よっしーもたまに焼き肉食べ放題やしゃぶしゃぶ食べ放題に行くことはありますけど、何度血糖測定しても肉だけなら血糖値はあまり上がらないんですよね。食後血糖値とカロリーの間には何の関係もないんです。

ただ…クロちゃんの場合はお肉と野菜だけではなく、ライスをお代わりまでしちゃうみたいです。正直、同じ2型糖尿病なのにそれだけ食べてもわりと血糖値が平気だと言うのは羨ましいです。

でも、おそらく昔の食生活より現在食べている量のほうがマシなんだろうとは思いますが(だからこそ血糖値が改善したはず)焼き肉とライスを同時にたくさん食べるのは良くありません。太るでしょうし…

 

 

タレなどの調味料にも気を付けて肉や野菜だけを食べるのならいいのですが、脂が乗った大量の肉と一緒にご飯を食べると、追加インスリンが分泌され、余った糖質と脂質が中性脂肪になります。

そして貯蔵しきれない脂肪は「内臓脂肪」「異所性脂肪」として沈着することに…短期的には大丈夫かもしれませんが、動脈硬化がじわじわと進行していくことにならないか心配です。

かなり太っていらっしゃる2型糖尿病の方は、インスリンを分泌する能力は十分にあるのでむしろ健常者の方以上にインスリンを分泌していることもあるんです。分泌されていてもインスリンの効きが良くないんです。

インスリンを分泌できるのでちょっとばかり食べすぎても血糖値はあまり上がりませんが、油断して糖質と脂質を一緒に大量摂取するのは危険だなと思いますよ。

 

 慢性腎臓病、肝機能障害は大丈夫なの?

クロちゃんは糖尿病はそれほど大したことは無いっぽいですが、慢性腎臓病肝機能障害もあるそうです。

慢性腎臓病(CKD)はいろいろな原因があるので必ずしも糖尿病とは関係ないことも多いのですが、現在日本の成人の8人にひとりがCKDだそうですよ。

CKDの原因としては加齢のほか、肥満・高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙・飲酒・ストレスなどが挙げられます。

腎臓の状態によっては食事に色々と制限がかかってくるので、血糖値が上がらないからと言って油断して食べすぎると良くないですね。

 

 

上の図はノバルティスファーマ株式会社様のサイトからお借りしました。CKDの場合は上の表の程度の運動が良いみたいです。ハードすぎる運動よりも適度な運動ですよね。

運動と食事はどちらも大事ですが、何らかの病気がある場合は運動だけで何とかしようと考えないことが大事だと思います。食事はすごく重要です。

また肝機能障害が起こる原因はいろいろありますが、肝炎ウイルスの感染によるもの・過度の飲酒・糖質の過剰摂取・肥満・糖尿病・薬の副作用などが挙げられます。

 

よっしーは糖尿病で入院した時に腹部CTで脂肪肝と言われましたが、肝炎には感染しておらずわりと早く脂肪肝は治りました。私の場合はやっぱり糖質だったのでしょうか…

糖質にも注意が必要ですが、たとえ糖質が少ないお酒であってもやはりアルコール自体が肝臓に良くないと思います、みなさん気を付けましょうね!

 

簡単に糖尿病が改善した方はつい油断してしまいがちです

以前「糖尿病が『治った』女性の悲劇」という記事を書いたことがあります。アメリカ人の太め体型の女性が糖尿病と診断されてすぐに食事制限と運動を始め、血糖値が正常化しました。

彼女は「糖尿病が治ったんだわ」と思い油断して、最初は週1回だけ糖質の多いケーキなどを食べていたのがだんだん頻繁に食べるようになってしまいました。

そしてある日、夜間頻尿とのどの渇きが気になって久しぶりに血糖値を測ってみるとなんと400も!

「大丈夫、また前みたいに食事をちょっと減らして運動すれば治るんだから」でも残念なことに、今度ばかりはもうその方法では彼女の血糖値は正常値まで下がらず、経口血糖降下薬を飲まなくてはいけなくなりました。

 

 

クロちゃんに限らず、この罠に引っかかってしまいそうな方は相当たくさんいらっしゃると思います…もったいないです。せっかく早期発見して改善するチャンスが与えられたのに。

糖尿病患者のダイエットは「短期間集中で頑張ったら終わり」というものではなく、一生継続していかなければいけないものです。

だからハードすぎても続きませんけど、あまりにも好き放題しすぎるのはもちろん良くないですよね!

クロちゃんはよっしーと同年代。この年齢で余命だの糖尿病合併症だのを考えなければいけないのはあまりにも辛いことです。いろいろ大変でしょうけど、どうか頑張ってほしいものです。

 

にゃご
今からちょっとだけ気をつければ、この先も元気に長生きできるんだよな!

よっしー
クロちゃんや多くの2型糖尿病患者は、よっしーほどストイックにやらなくても大丈夫な方も多いはず。だからゆるめでいいのできちんと続けてほしいわね♪

 

Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.