世界糖尿病デーに思うこと

食べて血糖値を測定することは大事ですね

相変わらず、FreeStyleリブレを使った実験が続いております。

言いにくいんだけど、ローソンのブランパンシリーズを買って食べたら糖質表示以上に血糖値が上がったり、逆に「これは意外に血糖値が上がらないんだな」というものもあったり…

 

 

ま、その時の体調もあると思うので、現時点で具体的に「この商品は糖質表示以上に血糖値が上がる」とは書きませんけど、実際に自分で食べて血糖値を測定することはすごく重要だなと改めて思いました。

みなさんも、新商品を食べる時はぜひ血糖値を測ってみてくださいね。

 

実際に血糖値を測ってみようと思う方がどれだけいるか?

昨日は「世界糖尿病デー」でした。あちこちで糖尿病予防のための勉強会などが開かれたようですね。とても良いことだと思います。

ただ…例えば「白米よりも麦ごはんのほうが食後血糖値の上昇を抑えられるんですよ」とか「食後に運動をして血糖値を下げましょう」と言われたところで、実際に「麦ごはんを食べたら食後血糖値はどの程度でおさまるのか測定してみよう」とか「運動の種類によって、血糖値の下がり方にはどのぐらい違いがあるか確かめてみよう」と思って実際にやってみる方はどれほどいらっしゃるでしょうか?

 

 

以前、病院の看護師さんと話したのですが、年配の糖尿病患者さんで自己血糖測定をなさる方はほとんどいらっしゃらないそうです。機械の使い方とか管理とか、難しいからなんですって。

それは仕方がないことかもしれませんね…だから「病院の先生が麦ごはんがいいとおっしゃったから」と主食を麦ごはんにして「あんまり血糖値が良くならないわねぇ」ということになっちゃうのかも。

 

日本の糖尿病医療費は世界第5位です

世界で最も糖尿病患者の多い国は中国で、以下、インド、アメリカが続きます。日本はランキング9位に入ったことがありましたが、現在は上位10位には入っていません。

しかし、日本の糖尿病関連の医療費は3.2兆円で、世界第5位なんだそうですよ。

…糖尿病の治療ってお金がかかりますからね。よっしーがインスリンを打っていた頃、糖尿病内科に毎月通い、その都度1万円以上支払っていた記憶があります。1日1度だけでもこうなので、1日4回だともっとお金がかかるでしょうし、飲み薬を併用している方はさらに高いでしょうね。

日本では、欧米と比較してインスリン治療にお金がかかるようです。

 

糖尿病で生涯にわたる高額なインスリン治療費に苦しんでいる患者が大勢います。そんな折、とても興味のあるテーマ『糖尿病治療と医療費負担の現状…インスリン治療中の2650人の患者調査から…』のプレスセミナーが2013年6月19日に東京で開かれました。インスリンを賢く選択し、通院回数を減らして負担を軽くする工夫をしましょう。

 

糖質制限を継続してインスリンをやめてからは、通院は3か月に1度、診察代も2千円ちょいなので本当にラクになりました。

2型糖尿病の方は飲み薬を飲んでいる方が多いと思いますが、アメリカでは第一選択薬として昔から使われているメトホルミンと、まだ新しいSGLT2阻害剤やDPP-4阻害剤とでは薬価がかなり違います。

高額な飲み薬やインスリン注射の自己負担が大変で、途中で糖尿病の治療をやめてしまう方もいらっしゃるそうです。これは、本当に何とかしなければいけない問題だと思います…

 

2人に1人は自分が糖尿病であることを知らない

世界の糖尿病患者の約半数は、自分が糖尿病であることを自覚していない(診断されていない)のだそうです。

糖尿病を発症しても、自覚症状が出てくるのは相当病気が悪化してからです。よっしーは「最近やたらとのどが渇くなぁ」「夜中にトイレに起きるようになったのは、老化現象かしら」と感じるようになったのが今から約4年前です。

しかし、糖尿病合併症が出たということは、自覚症状が現れる数年前にはすでに糖尿病を発症していたはずです。合併症って、糖尿病を発症してから数年間経過してから初めて出てくるのが普通ですから。

 

 

しかも、昔の私のように、何らかの症状が出ても「老化現象かしら?」で何となく済ませてしまう人もきっと少なくないでしょうね。

気付いたときには、もうすでに手遅れ…ということもあるでしょう。先日、自分が糖尿病であることを知らないまま糖尿病網膜症が進行し、両目を失明してしまった男性の話を取り上げましたが、何も知らないでいることは本当に恐ろしいことです。

 

自分が糖尿病であると知って、その後どう病気と向き合うのか

自分が糖尿病であることを、まずは自覚しなければいけません。糖尿病の初期段階の方は、空腹時血糖値は完全に正常値で食後のみ高血糖になる方も多いため、よほど気を付けていないと分かりません。

そして、自分が糖尿病であることを知ったら、その後、病気とどう向き合っていくかが非常に大事です。

医師から言われた通りにちょっと食事を減らしたりダイエットするだけで容易に病気が改善する「イージーモード」の方ばかりならいいのですが、残念ながら私のようにそうではない方もたくさんいます。

 

 

大切なのは、世間一般的に言われている「糖尿病改善のための食事」にとらわれず、自分の場合は何をどう食べるべきか・どんな運動をどれぐらい行うべきか等、自分で色々試しながらコントロールの方法を身に付けていくことだと思います。

糖尿病は残念ながら、お医者さんが治してくれる病気ではありません。少なくとも、現段階では。

そして、とても怖い病気ですが、普通の人と同じように何ごともなく元気に生きていくことは可能だと思います。

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