子供の糖尿病

タンパク質があまりにも多いと翌朝の血糖値は上がります

メリークリスマス♪
みなさん、いかがお過ごしですか?

よっしーは張り切って低糖質なごちそうをいっぱい作って食べたら、食後血糖値はほとんど上がりませんでしたが、やはり寝た後にジワジワと血糖値が上昇してきて今朝の血糖値は131でした(;^_^A

 

 

クリスマスケーキはおやつの時間に食べて、残りは夕食にしました。糖質ゼロ麺のバジルソース和えが家族に特に好評でした。やってみてね♪

ま、この程度の血糖値上昇は想定内です。よっしーは昼間にステーキ300g食べる程度では血糖値は上がりませんが、今回のようにあまりにも食事量が多いと上がるようです。

低糖質といえども、あまりにも量が多いと翌朝の血糖値は上がりやすくなるので、お気を付けくださいね。

 

子供たちも糖尿病になる

さて、今回は「子供の糖尿病」についてのお話です。
これまでも何度か、子供たちが将来糖尿病にならないために気を付けましょうという話をさせていただきましたよね。

一般的に、子供の糖尿病は1型糖尿病が多いイメージがあるかと思います。1型糖尿病は体型や食習慣などとは無関係に発症するとされ、赤ちゃんでも発症することがあり、発症のピークは10~15歳です。

 

 

やたらのどが渇いたり、頻尿になったり、体がだるくなったりします。学校の尿検査で見つかることもあります。

そして「大人の病気」と思われがちな2型糖尿病は、小学生ぐらいから発症する可能性があります。中学生になると1型よりも2型の子のほうが多いのです。その場合、家族に2型糖尿病の方がいらっしゃる事が多いようですね。

もちろん、高校生、大学生…と年齢が上がるにつれて2型糖尿病の子は増えていきます。

 

子供が糖尿病になると何が大変か?

子供が糖尿病になった場合、大人以上に気を付けなければいけないことがいくつかあります。

まず、子供の時に発症すると、将来糖尿病合併症になる確率が上がるという心配があります。高齢になってから発症した方と比べると、羅病期間が長くなるので血糖コントロールがうまくいっていないと合併症が出やすくなります。

特に糖尿病網膜症は、羅病期間と比例するように出現するとされていますし、若い方の場合は進行も早いと言われています。気を付けてください。

 

 

また、成長期の子供の場合、成長に必要な栄養を摂取しなければいけないので、食事療法が難しくなりやすいです。

普通に主食を摂取する場合、成長期のインスリン注射量は大人の2倍近くになることもあるそうです。注射量が増えれば、注射と食事量がうまくマッチしなかった時に低血糖を起こす確率も上がります。

中学生ぐらいの年齢だと、病気の自分に悩んだり、友達との付き合いでつい、あまり良くないものを食べてしまうなんてこともあるかもしれませんね。

 

糖尿病予備軍の子供はかなり多いのではないか?

はっきりと「糖尿病」と診断される中学生以下の子供はそう多くありません。でも、実は「このままだと将来糖尿病になる」という状態の子供は相当たくさんいると思われます。

香川県では、小学4年生の児童の血液検査をしたところ1割の子のHbA1cが高めであることが判明したそうです(糖尿病と診断される数値だった児童は0.4%)。

「糖尿病予備軍」が「本当の糖尿病」になるまでは何年もかかるのが普通です。以前、小学校で管理栄養士をしている方とお話した時「小学生で糖尿病と言われるお子さんはほとんどいません、だから学校給食は健康にいいんですよ」とおっしゃっていましたが、「ただちに影響はない」もしくは「因果関係が証明できない」だけではありませんか?

 

 

何なら試しに、学校給食の1時間後に子供たちの血糖値を測定してみてはどうでしょうかね。きっと、香川だけではなく、食後高血糖になっている児童は珍しくないと思いますよ。

学校の尿検査は、糖尿病がかなり進行した子供しか見つけることができません。尿糖は、血糖値が約170を超えた時しか出てこないからです。朝の空腹時血糖値が170以上になるというのは、糖尿病患者の中でもかなり重症のほうですよね?

糖尿病の親御さんがふと心配になってわが子の食後血糖値を自己血糖測定器で測ってみたら、5歳児の食後1時間血糖値が172だった例4歳児の食後2時間血糖値が168だった例中学1年の子の空腹時血糖値が高い例などがあります。

この子たちはたまたま自宅に血糖測定器があったので血糖値の異常を発見できましたが、そうでなかったら自覚症状もなく、学校の尿検査にも引っかからず、何も知らないままご飯もスイーツもガンガン食べて成人後に「あなたは糖尿病ですね」と宣告されることになったのでしょうか…

ちなみに、リンク先のお子さんたちは、どの子も肥満児ではありません。

 

子供たちと糖質の付き合い方について考えてみませんか?

まだ糖尿病ではない場合、育ち盛りの子供たちは糖尿病の大人のようにストイックな糖質制限は必要ないと思います。

しかし、だからといって好き放題糖質を食べさせていては「太ってないのに糖尿病」という悲劇をまた子供の世代に繰り返させることになります。「糖質まみれ」でタンパク質のおかずが不足するようなことにならないように気を付けています。

よっしーの母はよっしーが小学生の時に父が糖尿病になったので、私たちの食事にはとても気を使ってくれました。基本的に、肉や脂質少なめの和食が多かったです。でも残念ながら、気を付ける方向が間違っていたために私も弟も糖尿病の発症を防げませんでした

もう、子供たちには同じ思いをして欲しくないです。だから、学校の管理栄養士さんがおっしゃる「バランスのいい食事」について鵜呑みにはしません。

 

 

「糖質制限すると糖尿病になるからご飯をしっかり食べましょう」とおっしゃる先生方はたまたま自分は糖尿病になりにくい体質なのでしょうけれど、バランスの良い学校給食を食べている子供たちの食後血糖値は、果たして正常でしょうか?

「学校給食はヘルシーだ。香川の子供たちの多くがHbA1cが高かったのは家庭でお母さんが不健康な食事を与えているせいだろう」と考える人がいるとしたら、とんでもないことです。それなら5時間目の授業で眠くなる子が多いのは、なぜでしょう。

どのお母さんたちも、ほとんどの方は子供のために良かれと思って一生懸命やっているはずです。ただ「これが健康的な食事だ」と皆が信じていることが、必ずしも正解ではないのが問題なわけで…

香川の子だけが特別運動量が少ないとも思えません。調べてないだけで、他の都道府県の児童だって大差ないことになっているはずです。

 

 

学校の尿検査ははっきりいってザルです。もしあなたか配偶者のどちらかが2型糖尿病であれば特に、お子さんも将来2型糖尿病になる可能性は高いです。

お子さんを持つ糖尿病患者さんなら、きっとこの不安な気持ちは分かっていただけるでしょう。自分の子供って、本当に可愛くて愛しい大事な存在なのですよ。

何も気を付けないでみすみすお子さんにも同じ思いをさせるか、それともちょっと食事に気を付けて何ごともなく健康な大人に成長させるかは、あなたの意識にかかっています。なんといっても、子供は自分で自分の食事を選べないのですから。

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