最近なんだか視力が落ちたような気がするのは加齢?糖尿病?それとも…

視力検査

その視力低下は糖尿病のせい?それとも…

糖尿病のみなさんもそうでないみなさんも、「最近なんだか視力が落ちたなぁ…」と感じることはありませんか?

その視力低下の原因が加齢なのか、糖尿病によるものなのか、スマホの使いすぎなのか、それとも何か別の病気なのか?気になりますよね💦

よっしーは4年前、糖尿病性ケトアシドーシスで緊急入院しました。その前からなんとなく視力が落ちたように感じていました。

でも入院4日目に受けた眼底検査の結果は「異常なし」だったんですよね、その後カロリー制限食を食べてインスリン注射を始めてから眼底出血しましたけど…

 

視力検査

 

実は、急激に血糖値が変化すると糖尿病網膜症などではないのに視力が低下したように感じることがあるんだそうです。

これは目の水晶体の内側と外側でブドウ糖とブドウ糖から変換された物質の濃度差に変化が生じることによる一時的な現象だそうです。

糖尿病患者さんが視力の変化を感じると、糖尿病のせいなのかそれとも別の原因なのか気になってしまいますよね。今回は「目の異常」についてのお話です。

 

にゃご
にゃご

目に何かの異常を感じるとびっくりするし、原因が分からないと不安だよな。

よっしー
よっしー

もちろん何か変だと感じたらすぐ眼科へ行くべきだけど、予備知識を持っておくのも大事だと思うわ。

視力検査の結果が悪いけどメガネをかければ見える

メガネをかけた若いお医者さん

 

視力検査でCの向きがよく見えないとしても、その原因は色々考えられます。視力検査の時、検査用のメガネにレンズを入れて「これでどう?良く見えるかしら?」と訊かれることはないですか?

よっしーは右目の視力は1.0ぐらいですが、レンズを入れると「あっよく見える…!」と感じます。1.5ぐらい。乱視なんです💦

「メガネをかけるとよく見える」のは、屈折異常(近視・遠視・乱視)の場合です。屈折異常ではなく目の奥の網膜などに問題があって視力が低下している場合、メガネをかけても矯正できません。

看護師さんに言われたのですが、最近はみんなスマホを使いすぎるので「スマホ近視」と言われる状態になっている人が多いとか。気を付けないといけませんね。

 

ものが歪んで見えたり小さく見えたり暗く見えませんか?

両目で見ていると分かりにくいので、ちょっと手のひらで右目と左目を交互に隠してみてください。パソコンやスマホで何かを見た時、左右で同じように見えますか?

目の奥の網膜の中心に「黄斑」という、見るための細胞が最も密に集まっている重要な部分があります。

何らかの原因でこの黄斑部分に異常が起こると、ものが歪んで見えたり小さく見えたり中心が暗く見えたりします。

よっしーは糖尿病黄斑浮腫で、黄斑部に血管から漏れた水分などがたまっているのが原因で左目でものを見ると歪んで見えていました。

 

変視症の見え方

上の図を見てください。左の2つは正常な見え方で右がよっしーの見え方です。治療するなら手術か眼球への注射しかないと言われていましたが、経過観察しているうちに自然に浮腫がなくなって現在ではかなり普通に見えるようになりました。

糖尿病網膜症は、軽度の段階から黄斑浮腫が起こることがあります。また糖尿病とは無関係の病気で黄斑部に異常が起こり、このように見えることもあります。

網膜の上に膜が張ってしまい、網膜を引っ張ってシワを作ってしまう「黄斑上膜」や、黄斑の色素が枯れてしまったり脆い血管ができてそこから出血や浮腫を起こす「加齢黄斑変性」は糖尿病とは関係のない目の病気です。

 

ゴミのようなものが見える…

飛蚊症

 

視界にゴミや虫のようなものが飛んでいるように見える症状を飛蚊症(ひぶんしょう)と言い、加齢とともに起こりやすくなるようですね。

網膜に穴があいたり(網膜裂孔)、網膜が剥がれてしまう(網膜剥離)と飛蚊症がよく起きるそうです。キラッと閃光のようなものが見えることもあります。

糖尿病や高血圧、ケガなどが原因で硝子体の中に出血することがありますが、出血が軽度の場合は飛蚊症という自覚症状として感じられることがあります。

いずれにしても、これらの場合は放置すると視力が低下する危険があるので変だと思ったらすぐに眼科で診察を受けましょう!

 

糖尿病だと白内障や緑内障にかかりやすい

白内障や緑内障は、糖尿病ではない方も加齢とともにかかりやすくなる目の病気です。白内障は濁ってしまった目のレンズを手術で人工のものと取り換えればまたよく見えるようになりますが、緑内障は後天的な失明の大きな原因となっています。

糖尿病患者は白内障や緑内障にもそうでない人と比較してかかりやすいことが分かっており、気を付けなければいけません。

白内障になると、ものがかすんで見えたりまぶしかったりします。糖尿病が原因の白内障は30~40代の若さでかかることがあるそうです💦

緑内障にかかると、長い年月を経て少しずつ目の神経が圧迫されて押しつぶされていき、最終的には失明してしまうこともあります。

 

緑内障の見え方

 

上の図はメシル様のサイトからお借りしました。見える範囲が少しずつ狭くなっていきますが、最初はなかなか気付きにくいようです。

糖尿病と関係があるかどうかは分かりませんけど、よっしーは糖尿病と診断された後に眼科で網膜症と一緒に高眼圧が見つかりました。

眼圧が高い=緑内障というわけではないらしいですが、これは良くないことなので目薬を1日1回点眼して眼圧を下げています。

ドクターシミズこと清水泰行先生によれば、緑内障の予防と進行阻止のために糖質制限が有効なのではないかということです。バーンスタイン先生の患者さんにも糖質制限で緑内障が改善した方がいらっしゃいます。

 

キラキラ・ピカピカ光るものが見える…

閃輝暗点

 

「キラキラしたものが見える」「ピカピカして光るものが見える」「イナズマが走る」など光が見える症状(光視症)が出たけど消えてしまった…という経験はありませんか?

これは目に原因がある場合と、脳に原因がある場合が考えられるそうです。目の場合は、網膜が硝子体を引っぱって暗い所でピカピカキラキラ光る症状が飛蚊症とともに見られます。

脳の血管が収縮するとこのような症状が出て、その後頭痛が起こる場合があるようです。特に若い人で、片頭痛が起こる前兆として閃輝暗点(せんきあんてん)と言う独特の視覚異常が一時的に生じます。

光のギザギザのようなものが見えて、それが広がっていくようです。見えにくい部分と光のギザギザの部分が混在して、非常に鬱陶しい症状のようですね💦

ものが二重に見えたり眼振が…

タレントのグレート義太夫さんは糖尿病患者ですが、ある時ものが二重に見えることに気が付いたそうです。

これは糖尿病神経障害が原因で、バーンスタイン先生によれば「非常によくある症状だが、患者が自覚できるほど重い症状であることはめったにない」そうです💦

そして、糖尿病神経障害で目を動かす神経が障害されると「片方の目が動かせない!」といったことも起こります。とてもびっくりしますが、これは永久にそのままということではなく回復するそうですが…

 

助けて!と叫ぶ人の目

 

よっしーは糖尿病で入院している時、病室に掛けられた鏡を見ていてふと右目が勝手にゆらゆら動いている(眼振)ことに気付きました。現在は症状はまったくありません。

ただ、このような目の異常は糖尿病以外の原因によって起こる場合があります。たとえば脳動脈瘤が大きくなると神経を圧迫して目をうまく動かせなくなることがあります。

脳動脈瘤は、先天的にできやすい人がいることが分かっています。多発性嚢胞腎という遺伝する病気や身内に脳動脈瘤の方がいらっしゃる場合は特に注意してください。

 

いつまでもよく見える目をキープしましょう

糖尿病患者がもっとも気を付けなければいけない目の病気は糖尿病網膜症です。糖尿病網膜症はある程度進行してしまうと網膜の血管が閉塞してしまうため改善は見込めません

ただし納豆には目の血管の血栓を溶かす作用があるという事で、患者さんに毎日納豆を食べることを勧めている医療機関もあります。よっしーも毎晩食べています。

これが本当の「神食材」かもしれませんね。でもせっかくの納豆をご飯と一緒に食べると血糖値が上がるので網膜症を悪化させますから、納豆だけを食べるといいです。

目の異常には、糖尿病とはまったく関係がないものもあります。また糖尿病の方がよりかかりやすい目の病気もあります。目の症状なのに実は原因は目ではないということもあります。

 

目に良いサプリ

 

ヒトにとって視覚はかなり重要なものです。いつまでもよく見える目を保つことは、とても大切なことですよね。

ただでさえ目を酷使してしまいがちな上、目にとって良いと言われる栄養を十分に摂取できていない人も多いと思われます。

良い視力をキープするためにできることを心がけ、何かおかしいと思ったらすぐに眼科で診察を受けるようにしましょうね。

 

にゃご
にゃご

目はとても大事だから、いたわってほしいんだぞ。

よっしー
よっしー

糖尿病の方もそうでない方も目を大事にしましょうね。

Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.