糖尿病の歴史

昔からあった糖尿病

糖尿病の歴史はとても古く、紀元前1500年ごろ、すでに糖尿病と思われる記録がエジプトでなされました

1~2世紀には中国で糖尿病について詳しい症状が知られ、日本でも藤原道長が糖尿病と思われる症状でやたらとのどが渇いたり、その後視力が低下したこと(糖尿病網膜症と思われます)が記録に残っています。

織田信長やバッハ、夏目漱石も糖尿病だったそうです。

江戸時代、香川修徳は「一本堂行全医言」の中で糖尿病について詳細に記述しています。当時の日本にも糖尿病患者はいたんですね、やっぱり。

 

 

血糖測定の歴史は浅い

しかし、尿糖試験紙が世界で初めて発売されたのは1956年です。自己血糖測定器も、アメリカ人医師バーンスタイン先生が1型糖尿病を発症した1946年当時にはまだなく、1969年にようやく一般向けのものが発売されました。

人々が自分の血糖値や糖尿病であることをはっきりと知ることができるようになったのは、ごく最近だということですね。

糖尿病という病気そのものは大昔から存在したにもかかわらず。

 

 

 

かなり重症になるまで自覚症状はありません

現在の日本では、年に1度会社の健康診断を受けている方が多いので、まったく自覚症状がないうちに血糖値の異常を指摘される人が多いと思います。

よっしーは主婦だったので、何年も健康診断を受けていなくて発見が遅れてしまいましたが…

1型糖尿病の場合は発症から急速に自覚症状が出てくる場合もありますが、2型糖尿病の場合、発症から自覚症状が出るほど悪化するまでは何年もかかるのが普通です。10年ぐらいかかることもあります。

 

 

しかも、何らかの症状が出始めたとしても「あ、これは糖尿病かもしれない」と自分で気が付くことができる人は果たしてどれだけいるでしょうか。

よっしーは最初、夜中にトイレに起きるようになったとき「まだ30代なのに老化現象かなぁ…」ぐらいにしか考えていませんでした。のどが渇くのも、運動するせいだと思っていました。当時、ジムでベンチプレス等をかなり頑張っていたので。

 

 

昔の日本人にも糖尿病患者はある程度いたのでは?

「日本に昔は糖尿病やがん患者はほとんどいなかった」と言われますが、平均寿命の短さを考えればある意味それは当然ですよね。現代でも、こういう病気にかかるのは大部分が中年以降ですから。

しかも、2型糖尿病の場合、自覚症状が出るまでにはかなりの年月がかかります。糖尿病を発症していながら、自分がそうであると知らないまま寿命を迎えた者も少なからずいたのではないかと思いますよ。

 

 

現代は平均寿命が延び、長生きする人が増えました。しかし長生きできるようになったからこそ、糖尿病やがん、認知症などにかかる人もまた増えてきているんです。

ただ長生きするだけで果たして問題はないのか、出来れば、健康に長生きしたいものですね。

Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.