糖質と脂質を一緒に大量摂取すると?

糖質制限は危険!?

みなさんこんにちは、かなり寒くなってきましたが、体調はいかがですか?風邪やインフルエンザには気を付けましょうね。

卵3個でインフルエンザを予防できる可能性があるそうですよ♪

さて。あえて「糖質制限 危険」という検索ワードで検索して見ると、「糖質制限ダイエットは高脂肪食なので糖尿病の原因になる」「昔の日本人に糖尿病はほとんどなかった」「糖尿病の原因は高脂肪食、食の欧米化だ」という記事がわんさかヒットします。

 

 

素人やサプリ屋さんが書く記事なら別にどうでもいいんですけど(私も素人ですけどwww)、中には、有名な大学の先生や医師、管理栄養士さんの記事も…

だからこそ「本当に大丈夫なのかな?」と誰もが1度は不安になることでしょう。特に、肩書に弱いタイプの方はね。

「高脂肪食だから」という以外の理由で「糖質制限は危険かも…」と不安に感じていらっしゃる方は、姉妹ブログのこちらの記事をお読みください。

→糖質制限ダイエットへの不安…

 

昔の日本人の食事は高糖質低脂肪食だった

仏教が伝来して肉食が禁じられてから比較的近年まで、日本の庶民の食事は高糖質低脂肪食でしたよね。

「だから日本人にはその食事が合っているのだ!」と主張する方たちもいらっしゃいますが、残念ながら平均寿命が40歳そこそこだった人たちの食事が本当に糖尿病やガンを予防することができる食事だったかどうかは、分かりません

何しろ、現在でもこれらの病気にかかる人は中年以降の発症がほとんどなのですから。ちなみに、藤原道長には明らかな家族歴もあり、2型糖尿病で糖尿病合併症も出ていたらしいですね。

当時、道長はどんな高脂肪食を食べていたのでしょうか…?

 

 

ついでに言っちゃうと、江戸時代の日本人はもっとも身長が低かったです。なんと縄文時代よりも!

成人男性の平均身長が、たったの155cmだったんですって。12歳の子ども位の体格ですね。

やっぱり、お米と野菜ばかりではあまり大きくならないんでしょうね。戦後、食生活の欧米化により、日本人の平均寿命と平均身長は飛躍的に伸びてきました。

これだけ短期間の身長の伸びは、遺伝子では説明が出来ません。

 

糖尿病患者が高糖質低脂肪食を食べるとどうなる?

よっしーは糖尿病が悪化して入院した時、いわゆる高糖質低脂肪食を食べていました。「これだけ?おかず少ないなぁ…」というのが正直な感想です。特に朝食。

「エネルギー制限食」と書いた小さな紙が添えられていましたけど、カロリー的にはどのぐらいだったのでしょうか。1200~1400kcalぐらい?

それで1日4回、看護師さんに教わって自分でインスリンを打つようになりました。インスリン打ってても、血糖値はかなり高かったですよ。

低血糖になると危険なので、打つ量は少なめに指示されていたのかもしれませんけど。

 

 

脂っこい肉やバターのかけらもないような病院食でも血糖値が爆上がりする現実を見て、とても不安でしたねぇ…しかも体重は全く減りませんでしたし。

ナースステーションの横に体重計と身長計が置いてあって、毎朝お茶をもらいに行くついでに体重を測ってたんです。

看護師さんに「ちっとも減らないんですけど…」と訴えても「そうねぇ…」と言われるだけでした。

 

高糖質高脂肪食では血糖値の上昇はゆるやかになるかもしれないが…

一方、糖質に脂質をプラスするといくらか血糖値の上昇がゆるやかになるのではないかと言われています。

たとえば、ご飯よりも炒飯のほうが血糖値が上がりにくいと言われているみたいですね。測定してみたことはありませんけど。

確かに、高糖質高脂肪食では血糖値の上昇はゆるやかになるかもしれません。しかし、その時体内ではどんなことが起こっているでしょうか?

 

 

高糖質食なわけですから、たっぷりと追加インスリンは出ますし、インスリンが足りない分は血糖値が上がりますよね。血管内皮が傷つき、コレステロールがもぐりこむでしょうね。

追加インスリンが分泌されたとき、食べたものは中性脂肪に変わりやすくなります。糖質をたくさん摂取して、その上たっぷりの脂肪があると、その大部分は肝臓に蓄えきれずに余って中性脂肪になります

糖質だけを食べた時以上に、糖質と脂質を一緒に摂取すると太りやすくなり、中性脂肪が増えるわけですよね。

そして、あり余った脂肪はどこへもいくアテがないので、「異所性脂肪沈着」を起こします。これは筋肉内など、本来は脂肪ではない部分に脂肪が沈着した状態です。霜降り肉ですよね。

 

この記事では、反糖質制限派の主張する「糖質制限を続けると死亡率が上昇するから危険...

 

この異所性脂肪沈着が糖尿病の発症などに関わっているのではないかというわけです。

皮下脂肪よりも内臓脂肪や異所性脂肪沈着のほうがかなり悪質みたいですね~。ポイントは、ただ単純に「脂肪を食べるから脂肪が増えるわけではない」ということを本当に理解しているかどうか、だと思いますね。

脂肪を食べて脂肪になるのなら、糖質制限ダイエットで痩せる人は存在しないはずですね。ただ、糖質と一緒に脂肪を大量摂取すると、間違いなく太りますし糖尿病にもなるかもしれません。これについては後で書きます。

 

 

では低糖質高脂肪食の場合はどうか?

残念ながら、江部康二先生のスーパー糖質制限や釜池豊秋先生の糖質ゼロ食(実際には5g以下)レベルで糖質を制限した場合はどうか?という研究はまだありません。

ただ、よっしーや多くの方の場合、ストイックな糖質制限を行っている方は中性脂肪が正常値の中でも低めの方が多いですよね?

糖質をきっちり制限している状態では、高脂肪食を摂取しても「余りまくって異所性脂肪沈着を起こす」ほど体内で脂肪が余る状態になることはほとんどないのではないかと思われます。

 

 

通常の人の場合、脂肪ばかリ大量に食べようとしても途中で気持ち悪くなりますよね…(´・ω・`)

それに、野生のトラやライオンが獲物を食べる場合、わざわざ「脂肪の多い部分はカラダに悪いから」と考えて残すでしょうかね?

彼らは糖尿病にはならないと思います。ヒトに飼われている猫は2型糖尿病になりますけども。

糖尿病を発症した猫に糖質制限のエサを食べさせるように飼い主さんに指導している獣医さんもいらっしゃるそうです。

 

「ゆるやかな糖質制限(?)」は危険かもしれません

カツカレーやドーナツ、フライドポテトなどの「糖質×脂質」メニューの大食いが糖尿病に良くないのは間違いありません。

そういう意味では「高脂肪食が糖尿病増加の原因だ」という先生方の意見にも一理あると思います。ほとんどの日本人は糖質制限はしていませんが、脂肪の摂取量が増えて糖尿病も増えましたから。

ただ盲点なのが、一見「無理しないでカラダに優しくダイエットしてるの♪」と思いがちな「ゆるやかな糖質制限」ではないでしょうか?

つまり、さほど糖質を制限しているわけではないのでしっかりとインスリンは分泌されていて、ロクに運動もしなければ糖質は余り、同時に摂取した脂質も当然のことながら余ってしまい、体のあちこちに異所性脂肪が…

 

 

いくつかの研究では「糖質摂取比率が60~70%よりも、30~40%のほうがより危険かもしれない」とのことです。

1日あたり1800kcal摂取する男性だと、糖質摂取比率が30~40%というのは糖質を135~180gも摂取する食事です。山田悟先生が提唱する「ロカボ」の範疇からも外れていますよね。

よっしーの食事は、1日あたり糖質30g未満のことがほとんどです。まったく違いすぎて、いろいろ困ってしまいますよね。

…というわけで糖尿人の皆さん、「糖質摂取比率30~40%」の食事はカロリー制限食よりもかえって危険かもしれないので、くれぐれも気を付けましょうね。

よっしーは脂肪やカロリーを気にせずにステーキもトロも食べたいので、これからも糖質制限食で頑張ります♪

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