歯医者さんへ行くのは気が重いですが…
よっしー、子供の頃から歯医者さんはニガテでした。ちゃんと磨いてるはずなのにやたらと虫歯になるので…しかも歯周病でもあります。歯周病が悪化すると、最終的には歯が抜けてしまいますよね!
最近うっかり歯石取りに行くのを忘れていて、気が付くと前回から8か月半も経っていたので慌てて予約を取って歯医者さんに行きました。
結果は、「歯周ポケットはすべて3mm」「歯の動揺なし」でした。虫歯はありませんでした。
糖尿病と診断された当初は歯周ポケット4mmの歯が数本あったのが、1本になり、今回は0本だったので、ちょっとずつ改善しているのかな?
よく「糖質制限していると歯石がつきにくい」と言いますが、あくまでも「つきにくい」だけであって完全につかないわけじゃないです。野菜なども食べてますし、糖質ゼロにはできないので…
糖尿病と歯周病の危ない関係
(上の図は、かめい歯科クリニック様のサイトからお借りしました)
歯周病がインスリン抵抗性を引き起こすというのは、重大な問題ですよね。糖尿病患者は健常者に比べて歯周病にかかっている人が約2倍で、歯周病患者は糖尿病にかかる確率が約2倍で、糖尿病予備軍の人を含めるとさらに多くなるそうです。
歯周病が糖尿病の「6番目の合併症」と呼ばれているのも納得です!だから放置しないできちんと歯周病の治療をするべきですね。
歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる病気です。歯と歯肉の境目がうまく磨けていないと、歯垢(プラーク)がたまり、歯肉が炎症を帯びて赤くなったり、腫れたりします。
進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台の骨が溶けて歯がぐらぐら動くようになり、最後は抜歯をしなければいけなくなってしまいます。
歯磨きがちゃんとできていなかったり、砂糖などを摂取すると口の中に住んでいる細菌がネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつきます。これが歯垢(プラーク)です。プラークの中は細菌だらけです(;´・ω・)
歯垢(プラーク)はすぐに取り除かなければ硬くなり、やがて歯石に変化し歯の表面にガッチリ付着してしまいます。
これはブラッシングだけでは取り除くことができません。この歯石の中や周りに更に細菌が入り込み、歯周病を進行させる毒素を出し続けるとのこと…!
困ったことに、この毒素がインスリンの効きを悪くして血糖値を上げるそうです。歯周病の治療を受けて血糖値が改善した例は多いそうですよ。
1型糖尿病のバーンスタイン医師の本にも、原因が特に分からないのに高血糖が続く場合には口の中に炎症が起きていないか調べてもらうべきだと書いてあります。
多くの日本人が悩まされている病気
日本人の成人の多くが、歯周病にかかっています。30代以降、軽度を含めるとなんと8割もの方が歯周病です。これは何とかしなければいけませんね。
糖尿病で血糖コントロールが良くないと、血管の血流が悪くなったり抵抗力が低下して歯周病が悪化しやすくなります。
そして歯周病があると、TNF-αという物質が増えてインスリンの効きを悪くしてしまいます。糖尿病と歯周病は、お互いに悪い影響を与えあっています…悪循環ですね!
この悪循環から何とかして抜け出すために、血糖値と歯周病を同時にきっちりとコントロールしていかないといけません。
歯周病と糖尿病、どちらかの治療がおろそかになってしまうと、もう片方にも悪影響を与えてしまうからなんです…
言うまでもありませんが、甘い物やご飯、パンなどの糖質が血糖値を上げます。
主食は砂糖じゃないと思うかもしれませんが、体内で分解されて結局はブドウ糖に変わります。そして、糖質はお口の中で歯垢の原因になり、虫歯や歯周病になるんです。
縄文時代、すでに虫歯に苦しむ人がそれまでよりも増え始めました。なぜかというと、ドングリやクルミなどの木の実を食べるようになり、肉と草だけ食べていたころよりも糖質摂取量は増えていたからなんですね。
自然界で虫歯や歯周病によって歯を失うことは、食物をうまく食べられないことにつながるので非常に問題なはずです。
やはり、虫歯や歯周病にかからないような食生活が、本来ヒトにとって健康的な食生活と言えるでしょうね。
歯科へGO!
この記事を読んだ皆さん、とりあえず歯科に予約を取って歯のクリーニングをしてもらいましょう。歯周病の治療を行うと、HbA1cが0.5~1%下がったという報告もあります。
何をしても下がらなかった血糖値が、ちょっぴり下がってくるかもしれませんよ。
歯周病は、軽症なら歯石を取るぐらいで済みますけど、ひどくなると治療も大がかりになりますし、最終的には歯を抜かなければいけなくなってしまいます。
そうならないように、定期的に歯医者さんへ行きましょうね(←自戒を込めて)。糖尿人は、特に気を付けましょう。