糖尿病患者がガンになるリスクが高い理由をショウジョウバエの実験で解明

糖尿病患者がガンになりやすい理由を解明

糖尿病患者はなぜガンになりやすいの?

糖尿病患者はそうでない方と比較してガンになりやすいと言われていますよね。私も糖尿病と診断されて治療を始めた頃に主治医からそう言われましたが、なぜなのか理由の説明はなかったです。

京都大学の研究グループが、糖尿病によってガンの発症リスクが高まる仕組みの一端をショウジョウバエを使った実験で明らかにしたそうですよ。

 

Yahoo!ニュース
Yahoo!ニュースは、新聞・通信社が配信するニュースのほか、映像、雑誌や個人の書き手が執筆する記事など多種多様なニュースを掲載しています。

 

ガンの初期段階では、ガンのもとになる異常な細胞が周りの正常な細胞によって排除される「細胞競合」と呼ばれる現象が起きているそうです。

ところが、高インスリン血症(自分の体から分泌されるインスリンだろうと注射のインスリンだろうと、大量のインスリンが体内にある状態)ではこの「細胞競合」がうまく働かないんですって。

正常な細胞がガン細胞を排除できないのでガン細胞が増えていくというわけ!実験では、糖尿病薬メトホルミンを投与すると細胞競合が復活して腫瘍化しなくなることが確認されました。

先日「一部のロットのメトグルコを1日2250mgを70年間服用し続けた場合に10万人に1人に発がんするリスクが増える」ということで騒がれましたが、やはり飲むほうがリスクが下がりそうですね!

※メトグルコは、メトホルミンの日本での商品名です。

 

にゃご
にゃご

へぇー!そうなのかニャア…

よっしー
よっしー

いろいろな原因があると思うけど、そのうちのひとつって事ね。

糖尿病と高インスリン血症

生まれつきインスリンが大量に分泌されすぎる病気もありますが、普通は高インスリン血症が起きるのは「インスリンをたくさん分泌させるような食生活をしている」とか「インスリン抵抗性がある」場合です。

インスリン抵抗性があると、血糖値を下げるホルモンのインスリンが分泌されていても効きにくいので、インスリンを分泌する能力がまだ保たれている2型糖尿病患者ではかなり大量に分泌されてしまいます。

空腹時血糖値が高くなって糖尿病と診断される10年ぐらい前からインスリン抵抗性が高まってたくさんインスリンが分泌されている方が少なくないことも分かっているそうですよ。

「私はご飯も甘いものも大好きで太めだけど血糖値は高くないし健康だから」と思っていても、じつは高インスリン血症になっている可能性がありますよね…血糖値からは分からないので💦

 

お願いするチャーコさん

 

インスリン抵抗性の原因は「肥満・運動不足・遺伝・喫煙・妊娠・他の病気・薬の副作用・ストレス」などです。

インスリン分泌能力が低いことは遺伝との関連が知られていますが、インスリン抵抗性を引き起こす遺伝子も色々あるということです💦

「肥満だけ」「喫煙だけ」など、自分で容易に原因を取り除ける場合は糖尿病が改善しやすいのですが、遺伝や他の病気の影響がある場合は医師と相談して薬を飲まないといけないかも。

 

インスリンをたくさん分泌させるような食事って?

「糖質を摂取すると血糖値を下げるためにインスリンがたくさん分泌される」ということはみなさん先刻御承知だと思います。

しかし「糖尿病患者ではタンパク質(特にホエイ)でもかなりインスリンが大量に分泌される」ことはまだご存じない方もいらっしゃるのではありませんか?

今回は難しいメカニズムについては割愛しますが、糖尿病患者は(血糖値がさほど上がらないとしても)タンパク質によってもインスリンが分泌されるということは覚えておいてください。

そして、糖質とタンパク質を同時に大量に摂取した時にもっともインスリンが大量に分泌されることは昔からフィットネスの世界では良く知られております。

 



私は糖尿病を発症しやすい体質を父から受け継いだにも関わらず「筋肉をたくさんつければ糖尿病を発症しないだろう」と思い込み、筋肉のために良かれと思って筋トレ後にホエイプロテインを飲み、玄米おにぎりを食べたりしていました。

しかも、そういうトレーニング後の食事を含めて1日6回ぐらいちょこちょこと少量ずつの食事をしていました💦

20年ぐらい前は「食事を回数を多くして分けて食べれば太らない」と言われていましたが、最近「食事の回数が多いといずれインスリン抵抗性が生じる」と知って愕然としました。

「1日2食は太る!だってお相撲さんはみんなあんなに太っているじゃないか!」と言われそうですけど、彼らは1日あたり約7000~8000kcalの食事、それも糖質制限ではない食事を摂取していることを忘れてはいけませんね。

 

高インスリン状態を避ければきっと大丈夫!



同じものを食べても糖尿病患者は健康な方と比べて高インスリン状態になりやすいものです。だからその状態を避けることが、ガンのリスクを下げることにつながるのでは?

もちろん糖尿病ではない方もガンになるので「100%予防する」ことはできないでしょうけど、ガンのリスクを非糖尿病者と変わらない程度まで下げる事は可能なのではないかと。

私が血糖値には大して効果を感じていないメトグルコを飲み続けている理由のメインがこれだったりします。ガンは怖いですし、メトグルコは安価な薬なのでお財布にも優しい!

軽度の2型糖尿病、あるいは糖尿病予備軍の方で「私はそれほど血糖値が高いわけじゃないから…」と糖質と大量のタンパク質を同時に食べていると、もしかしたら想像以上にインスリンが分泌されているかも!?

インスリンが分泌されるからと言ってタンパク質を食べないわけにはいかないので、どうしたらいいのかよく考えてみてくださいね。

 

にゃご
にゃご

同時に食べることが良くないのか、それじゃ…

よっしー
よっしー

そういうことね!あとは自分でよく考えましょう。

Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.