【不公平】不摂生しても糖尿病になりにくいDNA!?

糖尿病の発症を防ぐDNAがある?

3年前にNHKで放送された『NHKスペシャル あなたの中の宝物 “トレジャーDNA”』を覚えていらっしゃるでしょうか。

ヒトは染色体を23対46本持っており、ひとつひとつの染色体の中にA(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)の4種類の部品から成るDNAという物質があり、DNAが連なって身体の設計図の役割を持つ部分が遺伝子です。

DNAのうち、遺伝子と呼ばれるものはたったの2%しかなく、昔は残り98%のDNAは何だかよく分からない未知の領域だったようなのです。

 

 

染色体を1冊の本に例えるなら、本の中ではっきりと意味を持つ文章が遺伝子、意味が分からない暗号のような文字たちがDNAといったところでしょうか。

番組によれば、遺伝子ではない残り98%のDNAに「病気にならない、特別なDNA」がいくつも見つかったというのです。

ヘビースモーカーなのに肺がんにもならず100歳を超えて元気に長生きしている人、難病の遺伝子を持つのに発症していない人…そして「糖尿病の発症を防ぐDNAを持つ人」が存在するんですって!

 

なごみ
なごみ

糖尿病になりにくいのは羨ましいですね。

よっしー
よっしー

私は確実にそれ、持っていないわ…!!

大食いして太っても糖尿病にならないマウス

2型糖尿病は体質+生活習慣で発症すると言われますが、好き放題の生活をしていても一向に糖尿病にならない人ってあなたの周囲にもいますよね?

吉備国際大の加納良男教授らの研究によれば、ある突然変異遺伝子を組み込んだマウスは大食いで肥満になっても糖尿病にはならず長生きしたのだそうです。

その突然変異遺伝子は、細胞の老化の原因とされる活性酸素の働きを抑えたり、インスリンの分泌を増やすことで糖尿病の発症を予防する働きをしていることがわかりました。

 



 

これはマウスの話ですが、きっと人間でも同じように「暴飲暴食してかなり太っていても糖尿病にならない人」はいらっしゃいますよね…逆に若いうちに糖尿病になりやすい人もいます。ため息が出ます。

糖尿病の他にも、先ほど書いたように「タバコを吸っても肺がんになりにくい人」の他「HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に曝されてもエイズを発症しない人」などがいるのです。

遺伝と病気といえば「病気になりやすい体質」ばかり思い浮かべがちですが、逆に「(身体に良くないことをしていても)病気になりにくい体質」もあるのです。なんだかずいぶん不公平ですね!

 

糖尿病の発症を防ぐDNAを持たない人はどうすればいい?

糖尿病の発症を防ぐDNAを研究することによって、とても良い糖尿病薬が出来る日が来るかもしれません。

しかし、現在のところ、このようなDNAを持たない人が持つ人のように「何をしても糖尿病にならない」というわけにはいかないでしょう。

糖尿病にならないDNAを持たないなら、そして親から糖尿病になりやすい体質を受け継いでいる可能性があるなら、「糖尿病になりにくい生活」を心がけるしか無いでしょう。


 


何をしても糖尿病になりにくい人から「2型糖尿病は生活習慣病だ」とは言われたくないですが、良い体質ばかり持っている人はそうそういないでしょう。

その人がたとえ糖尿病にならないとしても、他の病気はどうだかわかりません。だからめちゃくちゃな食生活で良いということにはならないでしょう。

これから先、もっといろいろなことが分かってくるでしょう。でもそれまで元気でいるために、今は自分で出来ることをやるしかないのです。

 

なごみ
なごみ

糖尿病になりやすい人も、糖尿病を防ぐような生活をすればいいですね。

よっしー
よっしー

世間で一般的に言われているような方法では不十分な人もいるわ。

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