あなたはドカ食いしたことがある?
この記事を読んでくださっている皆様、あなたは「ドカ食い」をなさったことはありますか!?…おそらく「生まれてから1度もないわ」と言い切れる方は少数でしょう。
私だって大学生の時に友達と回転寿司の食べ放題に行ったりクリスマスイブに山ほどケンタッキーフライドチキンを買って女だけで騒いだりと、まあ「人並み程度」のドカ食いは時々しましたかね。
ただ、それ以上…ちょっとびっくりしちゃうような量の食べ物、特に「糖質が多い食品」を頻繁にドカ食いしてしまう方もいらっしゃるようです。最近SNSで話題になった漫画の「もちづきさん」とかね♪
もちづきさんのようにドカ食いして酩酊状態になる方は少なからずいらっしゃるでしょうが、世間の健康な方々は「太らなければ特に問題はないでしょ」と思いがち!?
確かにドカ食いして太るのは健康上問題ですけど、ドカ食いばかりしているのに太らない場合、もしかしたらすでに糖尿病が進行している可能性もあるかも!!
糖尿病が進行してすでにインスリンがあまり分泌されなくなっている場合、未治療だと食べても太らずに痩せていく場合もあります。痩せていくけど血糖値はめちゃくちゃ高いです。
インスリンは血糖値を下げるホルモンですが、余った血糖を中性脂肪に変えて蓄えるので…ある意味、食べた分だけ太れるうちは健康なのかもしれませんよ?
糖尿病が悪くなると太らないってそういうことかぁ!
喜んでいる場合じゃないのよ!!
脳が糖をむさぼる…砂糖依存症とは!?
甘いものや甘くなくても糖質たっぷり食品が大好きな方にはちょっと耳が痛い話かもしれませんが、メンタルクリニックさんのサイトに「砂糖依存症」についての解説があります。
砂糖は「マイルドドラッグ」とも呼ばれ、薬物やアルコール並の中毒性・依存性があると言われています。
「砂糖は悪いかもしれないけどお米やパンは違うわ!!」と思われるかもしれませんが、多くの方がストレス等からドカ食いに走る時、たいてい菓子パンやおにぎり、お菓子など糖質食品じゃないですか?ステーキをドカ食いってあまり聞いたことがないです。
でんぷんは多糖類ですが、体内で消化を経て最終的にはブドウ糖になりますのでね…(中学理科)。
また多くの軽症ではない糖尿病患者さんは、ゆっくり消化吸収されるはずのお米で食後血糖値が急激に上がった経験をお持ちではないでしょうか?
つまり砂糖そのものではなくても、もちづきさんが言うところの「至る」状態にはなれるわけですね、糖質のドカ食いによって。
砂糖には幸福感を感じさせるドーパミンやセロトニン、ノルアドレナリンなどの「脳内神経伝達物質」の分泌を促す働きがあるそうです。
ただこの作用、長くは続かないので、また快感を求めて糖質をドカ食いしてしまうというわけです…そんな生活を続けているうちに糖尿病になったりうつ病のような症状が出ることもあるそうですよ。
自分が「依存状態」であると認めることから
「あなた、もしかして糖質に依存してない?」なんて言われたらおそらく多くの方はムッとするでしょうし、中には「絶対そんなんじゃないから!!」と怒り出す方もいるでしょう。
しかしアルコール依存症の方の9割は、自分がそうであるという自覚がないそうですよ。糖質も多くの方は「私は依存症ではない!適量を摂取しているのだ」と思っていらっしゃるかもしれませんね。
アルコールやタバコの依存症の治療を開始していきなり完全にやめると「禁断症状」が出るそうですね。もしあなたがドカ食いを我慢したりちょっと糖質を制限して何か不快な症状が出て耐えられないようなら、依存状態にあるのかもしれません。
自分にとって害のない適量でセーブできるなら甘いものは楽しみになるのですが、皆がびっくりするような量をドカ食いしなければ気が済まず、食後高血糖を引き起こすなら、心身の健康のために早くそこから抜け出さないと危険でしょうね。
まず自分がそのような状態にになることを認め、そして専門家に頼りましょう。手持ちの医学書によれば、糖尿病患者には摂食障害などを併発している方も多く(1型でも2型でも!)糖尿病内科だけで対応できない場合は精神科・心療内科の医師の助けが必要になることもあるとか。つまり意志のチカラでは無理なので医師のチカラに頼ろうというわけです。
本来、いくらストレスがたまるからといっても異常なまでに糖質をむさぼり食っては酩酊状態に陥るなど、野生動物がやる行動では有りません。現代の人間が直面している病的な状態と言えましょう。
自分一人ではなかなか解決できないことも多いと思います、どうか医師などの専門家に頼ってください。「ドカ食いしてもあんまり太らないからいいや」とは思わないほうがいいですよ!
「病的なドカ食い」は危険だにゃ!
適量を美味しく味わうのとは違うからね、気をつけないとね!