感染性胃腸炎で血糖値爆上がり!?
先日、感染性胃腸炎になりしばらく寝込んでおりました。1週間ほどですっかり治りましたが、その時のことをひとつ書いておこうと思います。
ある朝、嘔吐が始まり「これは胃腸炎だわ」と思ってアクエリアスゼロや麦茶をごく少量ずつ飲んで脱水を防ごうとしたのですが、結局飲んだものをすべて嘔吐してしまいました。
そして血糖値が急に上がり始め、夕方にはなんと200超え!!脱水もひどく、これでは大変だということで近所の内科医院へ行きました。
吐き気がひどく脱水症状もあるということで点滴をすることになったのですが、なんと点滴後の血糖値は一瞬、300を超えたのです!!こんな数値は何年ぶりでしょう。
その後、体調の回復とともに血糖値は通常の数値に戻りました…風邪や胃腸炎など病気の時は糖尿病患者の血糖値が上がるのはある程度仕方がないところもあります。
しかし、ただでさえ高血糖なところに点滴でさらに血糖値が上がるのは正直、気になりますよね…一時的なこととはいえ。
血糖値どころじゃないって分かってても、気になるねぇ。
そうよ!300なんて気にしないほうが無理!!
吐き気がある時の水分補給について
私は前回、胃腸炎で脱水状態になって非常に苦しかったのですが、看護師さんいわく「まだ吐き気がある間は水分補給はだめ、かえって全部吐いちゃって脱水状態になるから」だそうです。
脱水状態になりたくないからと焦って水分補給をしても駄目で、吐き気がおさまるまで半日ぐらい我慢したほうがよいのだとか(※状況にもよると思いますが…)。
そして脱水状態の症状としては、私は脈が速い、ドキドキする、息が苦しい、いつもより目がぱっちりする、トイレの回数がかなり減る…などありました。たぶん体重も減っていたはずです。
また糖尿病で私のようにメトグルコを服用している患者さんはかなり多いと思いますが、「脱水状態が懸念される下痢、嘔吐等の胃腸障害のある患者への投与は禁忌」とあります。
嘔吐や下痢のあるとき、脱水状態かもしれないと思った時はメトグルコの服用は中止したほうが良さそうです(私も中止していました)。
メトグルコはインスリンと違い、一時的に中止したからと言って危険なまでに高血糖になることはあまりなさそうですけど、心配なら医師にアドバイスをもらいましょう。
点滴にはブドウ糖が入っている!
同じ量の糖質を経口摂取するより点滴で取り入れるほうがより血糖値が上がりやすいそうです。
それなら、病気でまったく運動しない糖尿病患者の血糖値を少しでも上げないためには「一切ブドウ糖を含まない点滴」をチョイスすれば良いではないか、とついつい考えてしまいます。
しかし脱水時は、ある程度糖が含まれているほうがただの生理食塩水よりも効率が良いということなのでしょう…糖尿病患者はわざわざ入れなくても十分に高血糖なので必要ない気もするのですが。
今回使用されたのは「ソリターT3号輸液500ml」です。前回胃腸炎になったときは医師にあらかじめ「糖尿病なのでブドウ糖が少ない点滴にしてください」と頼み、ソリターT2号輸液になったのですが。
T3号輸液500mlにはブドウ糖が21.5g含まれています。そのため糖尿病患者には「慎重投与」となっています。ちなみにソリターT2号輸液には16.0gのブドウ糖が含まれ、少し少なめです。
点滴の目的によっては「ブドウ糖の含まれない点滴にして欲しい」と言っても通らない場合もあります。しかし「糖尿病なので、可能ならブドウ糖が少ない点滴にしてもらえないか」と申し出ることは出来ます。
点滴による血糖値上昇は一時的なものとはいえ、できるなら最低限の上昇で済ませたいですからね。自分から申し出ない限り、考慮してもらえないこともありますから。
一応言ってみる価値はあるよね!
良い先生なら、ちゃんと説明してくれるはずよ。