果物を皮ごと食べても血糖値がかなり上がる人もいます!

果物は糖尿病患者の血糖値を上げます

果物なら血糖値が上がらない!?

「果物に含まれる果糖は血糖値を上げにくい」「果物には食物繊維が含まれているのでお菓子や清涼飲料水とは違うんです」などとよく言われますよね。

これまでにも何度も書いていますが、果物に含まれている糖質は「果糖」だけではないうえ、ほとんどの果物に含まれる食物繊維の量はごくわずかです。

たとえばアボカド1個には12.2gの食物繊維が含まれますが、ブドウ中1房に含まれる食物繊維はたったの0.5gだそうです!糖質量はアボカドよりブドウのほうがずーっと多いのにね。

 

【糖尿病マンガ】果物でも血糖値が上がります

 

そして「皮をむいて食べるのが良くない、皮ごと食べられる果物(リンゴなど)は皮ごと食べれば血糖値が上がりにくいはず!」と思われるかもしれません。

ところが非常に残念なことに、頂き物の大きめのリンゴ1/5個を「皮ごと」「昼食後に」食べた私の血糖値は↓急上昇しましたね。

 

リンゴを皮ごと食べても糖尿病患者の血糖値は急上昇した

※この時はフリースタイルリブレの新しいセンサーをつけたところだったので、血糖値は実際より低めに出ていました。

 

この日のリンゴを除いた昼食の糖質量は12gぐらいでした。過去にもリンゴを単独で皮ごと食べて実験したことがありましたが、やはり血糖値はかなり急激に上がりました。

「果物なら大丈夫」「皮ごと食べれば大丈夫」はすべての糖尿病患者に当てはまる話とは言えないのではないでしょうか?

 

まじめん
まじめん

こんな風に実際に上がる患者がいるのにマンガのようにそれを無視する先生がいるって言うのは困りますねぇ。

よっしー
よっしー

果物が好きな方にとっては、なかなか受け入れたくないことかもしれないわ。

果物と果糖ぶどう糖液糖

多くの方が「健康に良くない」「血糖値を急激に上げる」と認識している悪名高い「果糖ぶどう糖液糖」について考えてみましょう。

果糖ぶどう糖液糖は、サツマイモやとうもろこし、ジャガイモなどの「でんぷん」を酵素によって操作し、ブドウ糖の一部を果糖に変化させて濃縮した甘味料です。

果糖ぶどう糖液糖は果糖が50~90%の割合で含まれています。果糖が50%未満のものはぶどう糖果糖液糖と呼ばれます。

果糖は血糖値を上げにくいと言われますが、直接上げなくても肝臓で「糖新生」によって血糖値を上げ、余った分は中性脂肪になります。

 

果物
果物は水分・ビタミン・ミネラル・食物繊維を含みます。野菜と異なる点はブドウ糖や果糖の糖質を多く含むことです。果物を食べすぎると、糖質の過剰摂取により中性脂肪の増大や肥満をきたすおそれがあります。果物に含まれる栄養素と果糖の栄養について解説します。

 

そして果糖を多く摂取すると一時的に尿酸値が高くなり、このことによってインスリンの効きが悪くなり、慢性的にこれを繰り返しているとインスリン抵抗性から高インスリン血症に陥るそうです。

果糖がインスリンの効きを悪くし、ブドウ糖が血糖値を急上昇させる…果糖とブドウ糖の組み合わせはまさに「糖尿病の敵」と言えましょう。

果糖ぶどう糖液糖は人体にとって決して良いものではないのですが、安価でいろいろと都合が良いので清涼飲料水やお菓子だけではなく調味料など多くの市販の食品に使われています。

では果物はどうでしょうか?下の表はかわるPro様のサイトより引用させていただきました。

 

果物の糖組成

 

先ほど「食物繊維量が1房あたりたった0.5gしかない」と紹介したブドウは、果糖(フルクトース)がぶどう糖(グルコース)よりも多く含まれていることが分かります。梨もそうですね。

スクロースは砂糖の主成分で、果糖とぶどう糖が1分子ずつくっついたものです。ほぼ砂糖と思ってください。

表をよく見ると、リンゴはブドウよりもさらに果糖の割合が大きいことが分かります。ある意味、果糖ぶどう糖液糖に近いとも言えます。

 

果物の食べ過ぎは糖尿病に良くないと思う

確かに果物にはビタミンCやカリウムなどが含まれますが(腎機能が低下していてカリウム制限をなさっている方は注意!)厚生労働省のサイトにも「果物は野菜ほどいろんな種類のビタミンやミネラルがとれるわけではありません」「野菜と異なる点はブドウ糖や果糖の糖質を多く含むことです」とあります。

現代の果物は大昔の野生のものとはかなり違い、品種改良されて甘くなっています。さらに甘くおいしくするために、果物や野菜は遺伝子組み換えによって改良されているそうですよ。

 

遺伝子組み換え技術は昔から行われている品種改良技術の1つです|バイテク情報普及会
食品スーパーに行くと、一昔前に比べて野菜や果物の種類が増えたと思いませんか。例えばジャガイモといえば、以前は「男爵」か「メークイン」くらいでしたが、近頃は色や甘み、食感が様々な"個性派"が出回っています。紫色のジャガイモなんて、ちょっと前までは想像できなかったと思います。

 

「砂糖や果糖ぶどう糖液糖は敵だー!!」と言いながら「(品種改良されてめちゃくちゃ甘くなった)果物はいいんですよ」というのは極端すぎて何か違うのではないかと思います。

地元の特産品が果物だったりすると、どうしても果物を贔屓したくなる気持ちはよーくわかるのですが…💦それに果物って美味しいですもんね。

わずかな食物繊維や栄養が含まれるから少しはマシとはいえ、糖に気を付けるなら果物も決して摂りすぎてはいけない事を認識すべきではないでしょうか。

「非常識な量を食べるのが良くないのであって、適量の果物なら問題ない」と思われるかもしれませんが、先日私が食べたリンゴの量が非常識なほど多いとは思いませんし、入院中はバナナ半分でもかなり血糖値が上がりました。

ご主人が糖尿病なのに「子供が果物大好きだから」と好きなだけ食べさせている奥様もかなりいらっしゃると思いますが(私の母もそう!)お子さんの将来のために食べさせ過ぎにはどうか気を付けてくださいませ。

 

まじめん
まじめん

果物はヘルシー!って人間は思いがちだけど、お菓子に近いものだと思って食べ過ぎには気を付けないといけませんね。

よっしー
よっしー

そうね、現代の果物は大昔のそれと決して同じではないんだもの。イメージにとらわれないようにね!

Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.