優等生の努力が報われなかった!?
みなさんは「優等生」という言葉にどのような印象を持ちますか?優等生とは、成績や品行が特に優れている生徒を指す言葉ですね。
よっしーも中学時代は、品行はともかく(?)勉強は得意で間違いなく優等生だったと思います。中学生までは…ね💦
しかし基本的に「まじめな優等生気質」はその後もなかなか変わることがありませんでした。高校の家庭科で教材として配られたカロリー計算の本を読み「なんてすばらしい本なんだろう」と感銘を受けたりしました。
当時は、他の女の子たちが家庭科の授業中に数学の問題集をやったりおしゃべりをしているのを見て「先生がせっかく授業をなさっているのに、男子が見ていないからってこの子たちなんなの!?失礼ね!!」と思ってました。
学校で習ったことをまじめに覚える、学校の先生を尊敬する、努力すればかならず報われる…と信じてやまなかった学生時代でした。
大学で栄養学や運動生理学を学び、ジムにも通い、テレビの『発掘!あるある大事典』などで健康に良いと紹介されていた食材を積極的に日々の食卓に取り入れる日々。
「私はこんなに頑張っているんだから、お父さんとは違って糖尿病にはならないわね~」と思っていたのに、20代半ばで妊娠したとたんに妊娠糖尿病になり、いつの間にか2型糖尿病に…何がいけなかったのでしょう?
残念なことに、どうやら「真面目に優等生的に努力すれば、必ずしも健康になれるとは限らない」のが真実のようです。これはいったいどういうことでしょうか💦
真面目に頑張れば報われるとは限らないのかぁニャゴ…
健康に関しては、どうやらそのようね。
病院で指導されたことを守るのは簡単ですが…
世間では「病院で指導されたことをきちんと守らない患者だけが糖尿病が悪化して合併症になるのだ」と思われているかもしれません。
でも実際はそんなことなくて、まじめに医師や管理栄養士の指導を守っていたのにじわじわと悪化して人工透析になった方や眼底出血した方を何人か知っています。
現在、日本では1年間に3000人の糖尿病患者さんが視力を失っているのが現実ですが、あなたは3000人のみなさんがみんな好き放題食べていたと思いますか?
かつてのよっしーのように、病院で言われたことをひたすら守り、病院食をお手本として少しでもあれに近い食事を作ろうと頑張っている方はとてもたくさんいらっしゃいます。
これまで食べすぎていて糖尿病になった方はそれでも効果が出ると思いますが、問題はすべての糖尿病患者がそうではないということです。
よっしーは糖尿病で入院した時、病院食を食べて「私が今までに食べていたものと違うのは、主食が玄米ではなく白米だということぐらいで後は何も変わらないなぁ」と思いました。むしろ野菜が少ないし!
これまで食べていたのと同じ食事で病気が劇的に改善するとは思えませんでした。何しろ、そういう食事を続けていて糖尿病になったんですから💦
糖尿病のお医者さんもけっこういますよ!
じつは、2型糖尿病のお医者さんもけっこういますよ。日本の医師を対象としたアンケートでは、医師2286人のうち151人が糖尿病だそうです。おそらく1型よりも2型の方がずっと多いでしょうね。
その中には糖尿病専門医の先生もいらっしゃいます。よっしーもリアルで知っています。眼科医の深作秀春先生の本に登場する方がもう一人。
誰よりも「糖尿病に関する正しい知識」があり「毎年きちんと健康診断を受けているはず(?)」のお医者さんたちでさえ2型糖尿病になり、残念ながら治らないというのはどういうことでしょうか。
これはつまり、病院に通って糖尿病の治療を真面目に受ければ必ず寛解するとは言えず、必ずしも血糖コントロール「優」でいられるという保証もないのでは?
専門知識のあるお医者さんたちでさえ自分の糖尿病が治らないのに、なぜ真面目に通院して薬を飲んでいれば絶対に大丈夫だと言えるのでしょうか。
糖質制限ドクターの江部康二先生や宗田哲男先生は、自らが2型糖尿病患者でいらっしゃいます。水野雅登先生も糖尿病と高脂血症の家系だと著書に書いていらっしゃいましたね。
ただ真面目に治療しても必ずしも良くならないことを知っていらっしゃるからこそ、医師である先生方は別の方法…いわゆる優等生がやらないであろう別の方法を研究なさったんでしょうね。
自分のこれまでの考えを変えるために勇気が必要だった
よっしーはお米も果物も大好きだったので、「何とかこれらを普通に食べながら糖尿病発症を防ぐ方法はないか?」とずっと考えていたんです。
でも現実は、ジムに通って運動しても発症を防ぐことはできませんでした。食前の酢も、1日1パックのマイタケも、サバの水煮も無糖ヨーグルトも糖尿病発症を防ぐことはできませんでした。
ここまでまじめにいろいろ頑張っても結果がダメだったので、「今までのやり方をガラリと変えてみるしかないんじゃないか」と思ったのが入院中です。
いくら学校で習ったことでも、テレビの健康番組でどこかの大学の偉いお医者さんが話していたことでも、それが自分に良い結果をもたらさなかったのなら自分には意味のないことです。
しかも若い頃は、日本の医学研究の予算の半分が製薬会社などの民間から出ていること、テレビ番組はスポンサーが喜ぶことしか放送してはいけないことなど何も知らなかったんです💦
入院中に当時の若い20代の主治医に糖質制限したいとお願いしたら最初はやっぱり「ううん、ご飯を食べて…」と渋られました。
でも結果が血糖値となってすぐに出たので「すごいねー!」ということになり、正式に糖質制限を主治医に許可されて現在に至ります。
あの主治医は、今は転勤されて他の病院に勤めていらっしゃいます。年齢的にそろそろ糖尿病専門医になる頃かしら。良い医師になっていらっしゃるといいなぁ。
優等生は「マニュアルにないこと」がなかなかできない
どうやら、いわゆる「優等生」と呼ばれる者たちは大幅に道を踏み外すことはあまりない代わりに社会で大成功したり何かを大きく変えるような大活躍をするのは難しいようですね。
子供の頃の自分を思い出してみてもそれは分かる気がします。優等生は教えられたことをひたすらまじめに暗記するのは得意ですが、それが間違っているのではないかと疑うことなどめったにないでしょう。
仮に疑問を持ったとしても、そのことを表に出せば面倒なことになるので、そのまま心の奥に疑問を押し込めてしまうこともあるんじゃないでしょうか。
マニュアル(教科書)通りにやっていればある程度は結果が出ますけど、マニュアル以上の成果は得ることができないということを知っているかがどうかがポイントですね。
マニュアル通りにやらないというのは、好きなだけ好きなものを食べまくるとか勝手に治療を放棄するという意味ではありません。
ただ、病院で言われたことに何の疑問も持たず「先生の言うことを信じれば必ず良くなる!」と思い込むのではなく、疑問に思ったことは遠慮なく先生と話し合うべきなのです。
こちらが何も言わなければ、医師たちもマニュアルに載っていないことは何も教えてはくれませんよ。病院の指導を守らないのではなく、その指導に納得がいかないならそこらへんをきちんと考えてクリアにすべきなのです。
主治医も「この人はちゃんと分かってる人だな」と思えば、マニュアルにはないことを教えてくれることもあるんですよ♪それ、知らないともったいないではありませんか。
お医者さんで糖質制限している人も多いってこと、まじめな患者さんは知らないのかもね、もったいないなぁ。
一歩踏み出して「ただの優等生」を卒業することができれば新しい世界が見えてくるかもしれないわ♪