『糖尿病かもしれない』と思うこともあったのに…
私は20代半ばで初めて妊娠糖尿病になりました。妊娠が分かるまで仕事のスポーツジムのスタジオレッスンもたくさんしていましたし、妊娠発覚後はレッスンは中止しましたが仕事は7か月末まで続けました。
妊娠したことでお菓子やジュースはいっさい手を出しませんでしたし、その時は「お父さんが糖尿病だからだわ…どうして私がこんな目に遭わなきゃならないのよ💦」と思ったものです。
妊娠すると妊婦健診があるので、妊娠糖尿病を発症していれば気づいてもらいやすいです(なぜか次男のときは医師が気づくのがかなり遅かったです)。
でも、次男を出産してから約2週間後のOGTT(ブドウ糖負荷試験)でぎりぎり正常値が出たため、医師からはその後内科へ定期的に検査に来るようにとの指示は一切なかったです。
小さな子供を2人抱えて専業主婦をしており、年齢的にもまだ自治体の健康診断の案内が届く時期ではなく、何年も血液検査を受ける機会がないままになってしまいました。
会社員の方であれば毎年健康診断があるので、糖尿病を発症しても早期発見できます。もっとも、引っかかっても病院へ行かずに放置している方も少なくないでしょうけど、それは別の話💦
私は5年前に糖尿病ケトアシドーシスで16日間入院しましたが、じつはその1年ぐらい前から糖尿病の自覚症状らしきものはありました。
当時の私は「次男も小学生になったし、そろそろ働かなきゃね」と久しぶりにスポーツジムでパートを始め、勤務時間外に本格的な筋トレなどもして張り切っていました。
「こんなに運動している私が糖尿病なわけないじゃないの」とどこかで信じたい気持ちがあったのかもしれません。でも、スポーツ選手にも糖尿病患者はいるんですよねぇ…
また入院の数か月前に勤務先のインボディという機械で測定した内臓脂肪量も正常範囲内でした。骨ミネラル量もかなり多くて何の問題もないと思ってました。
ただ、運動もしていないのに妙に脈が速いことがあったり、やたらとのどが渇いたり夜中に2回ぐらいお手洗いに起きるようになってしまいました💦
そのときにすぐに病院へ行くべきだったんです。気づかないふりをして病院へ行くのを先延ばしにしていたために糖尿病性ケトアシドーシスで入院することになってしまったのです。
自覚症状が出た時点で病院に行くべきでしたね…
その時点で糖尿病合併症はすでにあったかもしれないけど、ケトアシドーシスは防げたと思うわ💦
私はどうするべきだったのか?
次男を産んだ後にOGTTでぎりぎりとはいえ正常値が出てしまったため、医師からは時々病院へ来るようにとの指示は一切ありませんでした。
まぁ昔のことなので、今はもっと妊娠糖尿病の女性たちのその後のフォローがきちんとなされていると信じたいです💦
産後も玄米食や運動は続けていましたが、1度も血糖値を測定することもなく「これだけやっているんだからまぁ大丈夫でしょ」と油断していたのがまずかったです。。
理想的には自分で自己血糖測定器を購入して「食後血糖値が高いので糖尿病だと思うので詳しい検査をしてください!」と言って糖尿病内科を受診すべきだったでしょうね、症状が出る前に。
でも残念ながら、当時の私はそんな知識も勇気もありませんでした。まだ糖尿病と診断されていない人が自分で自宅で血糖値を測定するという発想もなかったです💦
そして、糖尿病らしき自覚症状が出始めたのになんとなく「糖尿病と診断されてしまったら負け」みたいな感じで怖くて病院へ行かなかったのは自分のせいですね。これに関しては言い訳はできません…
あの頃は「いったん病院で診断されてしまったら一生薬を飲まなきゃいけなくなるけど、今ならまだ筋トレと玄米食で何とかなるんじゃね!?」という願望があったように思います。
でもよく考えたら、私は若い頃からずっと筋トレや玄米食は継続していたんですよね…それなのに妊娠糖尿病になったということはどういうことなのか、もっと真剣に考えるべきでした。
病院は「怖いところ」だった…
糖尿病かもしれないと思ってもなかなか病院へ行く勇気が出なかったのは、なんとなく病院というところが怖かったせいもあります。
特に何かトラウマがあるわけでもなかったのですが、病気になって病院へ通うのは決して「楽しいこと」ではありませんものね。
今は自宅で糖尿病などの病気を検査できるキットも売られていますので、忙しい方やいきなり病院へ行くのに抵抗がある方はまずこれを使ってみるのもいいかも。
病院へ行くのが何となく怖いという方は少なくないと思います…特に糖尿病のような病気は「しばらく通院すれば元通りに治ります」という性質の病気ではないので、1度診断されるとずっと通うことになりますしね。
でも、何もしないで放置していて治ることはないんですよね…残念ながら💦2型糖尿病になりやすい「体質」は遺伝子が決めており、現代の医学では遺伝子そのものを書き換えることはできないですもん。
放置すればするほど事態は悪化します。糖尿病の自覚症状が出るようになってからも病院へ行けなかった愚かな私のようにならないでくださいね💦
過去のことは今更どうしようもできないが、これからは!
糖尿病かもしれないと思ったのにすぐに病院へ行かなかったために、私の糖尿病は悪化して16日間も入院する羽目になりました。
しかも入院して糖尿病と診断されたとき、すでに糖尿病腎症と糖尿病神経障害(自律神経障害)がありました。少し遅れて糖尿病網膜症とそれに伴う黄斑浮腫も出てしまいました。
糖尿病は少しでも早く発見して(できれば発症する前から気を付けるべき)治療を始めるべきですが、過去のことを今更どうこう言ってもどうしようもないですよね💦
過去は変えられませんが、未来は変えることができます。この記事を読んでくださっている方でまだ糖尿病になりたてかも?の方はいますぐ治療を始めてください。
タイプによっては、ちょっと生活習慣を改めるだけで治ったも同然に劇的に改善する方もいらっしゃるそうなのでね、糖尿病合併症が出る前に少しでも早く!
2型糖尿病は生活習慣病と言われていますが、その発症しやすさには個人差がかなりあります。日本人の双子を対象とした調査によれば、一卵性双生児の片方が2型糖尿病のときにもう片方もそうなる確率は83%で、二卵生双生児の場合のそれは40%だったそうです。
つまり同じものを食べて育っても、遺伝子の違いによって2型糖尿病を発症するかどうかはこんなに確率が異なるということです。
世間一般の人と比較してそれほど食べ過ぎていなくても糖尿病になりやすい人たちは確実に存在します。だから身内に糖尿病患者さんがいる場合は特に油断してはいけません。
「玄米を茶碗1杯だけしか食べていないんだから大丈夫だ」などと油断していると、たまたま食後血糖値を測定して大ショックを受けることになるかもしれません。。少しでも早く気づいて対策を!
糖尿病かなと思ったら少しでも早く病院へ行くべきですね。
そうね、すでに糖尿病合併症があるかもしれないので自己判断は危険だし。