医師・日比野佐和子先生の一過性脳虚血発作の原因は糖質制限か?

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日比野佐和子医師が糖質制限実践中に一過性脳虚血発作!

日本テレビ系の人気番組『ザ!世界仰天ニュース』は珍しい病気について紹介されることも多く、毎回録画して観ています。思わぬ食物によって食中毒になった話などはとても役に立ちます。

昨日2019年8月27日(火)放送の「炭水化物抜きダイエットで命の危機」は、ときどき糖質制限界隈で話題になる日比野佐和子医師が登場なさると聞き、しっかり観ました。

日比野先生は少女時代からぽっちゃりさんで、「リンゴだけ食べるダイエット」「チョコ菓子だけ食べるダイエット」など不健康な「〇〇だけダイエット」を試してはリバウンド…を繰り返してきたそうです。

学生時代の話とは言え、将来お医者さんになるような方にしては珍しいタイプだなと思いつつ…それで結婚後アメリカに住んで2年間で17キロも太ってしまった日比野先生は糖質制限ダイエットにチャレンジなさったそうです。

 

ザ・世界仰天ニュース「日比野佐和子医師が糖質制限中に一過性脳虚血発作を起こした」エピソードに関する漫画

 

日比野先生は短期間で14キロもやせて喜んでいたものの、ある朝目が覚めると右半身に力が入らず、一過性脳虚血発作(脳の血流が一時的に悪化する、脳梗塞の前兆とも)と診断されました。

この時、中性脂肪値が基準値を超えて高く、あせって糖質制限をやめて「低脂肪・高糖質の食事」に戻したら17キロもリバウンドしてしまったそうです。

現在は3食の量を減らし、その分間食にナッツなどを食べて補うことで空腹状態が長く続かないようにし、血糖値の急上昇と肥満を予防「何事もやりすぎはよくありません」とのことです。

なごみ

なごみ

「糖尿病の人はいいですが健康な人は…」という言い方をなさっていましたよね。
よっしー

よっしー

この放送を見てとても不安になってしまった人がたくさんいるのよ。やはりこれは放っておくわけにはいかないと思ったの。

日比野佐和子医師は以前から「糖質制限は危険」と主張

日比野佐和子先生が一過性脳虚血発作というたいへん重大な病気を経験なさったのは事実ですし、これは軽く見てはいけない問題だと思います。

ただし明らかになっているのは「日比野先生が糖質制限をしている期間中に一過性脳虚血発作が起こった、その時中性脂肪は異常高値であった」ということだけです。

それをもって番組で放送していたように「健常者が糖質制限すると中性脂肪が異常に高くなって一過性脳虚血発作を起こす危険性があるのでやりすぎてはいけない」と結論付けることができるでしょうか?

じつは日比野先生の「糖質制限のせいで一過性脳虚血発作が起こった、だから糖質制限は危険だ」という主張は以前から何度もされており、江部康二医師がすでに記事で反論なさっています。

 

【18/08/27 yanosono 日経ヘルスの記事ですhttps://style.nikkei.com/article/DGXMZO34262100X10C18A8000000/1日5食ダイエット 脳を満足させリバウンド防ぐ記事の内容...

 

「極端な糖質制限により半年で14kgやせたものの、偏った食事をとることで脳のエネルギーである糖質が不足し『一過性脳虚血発作』を発症。体の半身がしびれ、中性脂肪の数値は基準値を超えて脳梗塞の危険すらあった」(NIKKEI STYLEの様の記事より引用)

 

江部先生が解説していらっしゃる通り、健康体であれば糖質制限をしても肝臓などで糖新生が行われるので低血糖にはなりません。したがって脳のエネルギーが不足しようがありません…脳へのブドウ糖供給も血液を通して行われているのですから。

その上、何日も食物が手に入らないなど万が一の危機的状況で血糖値が正常値を下回っても、脳のニューロンはケトン体をエネルギーにすることが出来るのです。

日比野先生の場合、糖質制限中に「中性脂肪が異常高値になった」とは書かれていますが「低血糖になった」という記述はありません。いかがでしょう?

じつは、糖質依存症と言われる状態になったヒトや動物が糖質制限をすると脳でドーパミン(脳機能を活発化させ快感を作り出す神経伝達物質)の分泌が低下して不安やイライラなどの症状が現れるそうです。

糖質制限していると中性脂肪が下がる方がほとんどです

自己流ではなく「正しい糖質制限」行った場合、ほとんどの方の中性脂肪値(検査の紙にはトリグリセライドと書いてあるかも)は正常値になります

中性脂肪値は直前の食事の影響をかなり受けるので、正確な結果を得るためには8時間以上絶食してから…ということになっていますが、よっしーはいつも食後に検査してしまいます。それでも基準値を超えたことは1度もないですね。

正しい糖質制限を行っていて、なおかつ8時間以上絶食しても中性脂肪値が異常高値になるというのはどういうケースが考えられるのでしょうか?

 



 

ドクターシミズこと清水泰行先生によれば、まず考えられるのはアルコールの過剰摂取だそうです。アルコールは肝臓での脂肪合成を促進し、たとえ糖質オフなお酒であってもそれは同じです。

また果糖の過剰摂取も中性脂肪をぐんと増やすとのことです。日比野先生の再現VTRではテーブルの上にビールや甘そうなハンバーグ、タレのどっぷりかかった焼き肉などが見えるので「もしやご本人の認識以上に糖質を摂り過ぎていたのでは?」と最初は思いました。

ちなみに信じられないかもしれませんが、Twitterでフォロワーさんから「お米だけ抜いてメロンソーダを飲みながら、糖質制限しているのに痩せないと文句を言っている友達がいた」と教えてもらいました💦飲み物や調味料はノーカウントという方は意外に多いんでしょうか??

糖質制限していて中性脂肪が異常高値になる原因とは?

ただ日比野先生の場合、糖質制限して体臭に悩まされたそうですから糖質制限はきちんとできていたのかな?と思います。

糖質制限を開始すると初期は呼気にアセトンが多く出ていくためニオイが気になる方もいらっしゃいますが、体内でケトン体をうまく使えるようになるとアセトンはあまり出なくなります。

糖尿病ではない健康な方が糖質制限をして血中ケトン体が増加するということは、糖質制限自体はきちんとできていたと思われます。では、なぜ?

生まれつきの遺伝子の異常が原因で中性脂肪が異常に高くなる病気の患者さんもいらっしゃいますが、生まれつきではなく他の病気や飲み薬、生活習慣(アルコール等)が原因で後天的に中性脂肪が高くなることのほうがかなり多いようです。

脂質異常症と言ってもLDLコレステロール値が高くなる場合と中性脂肪値が高くなる場合がありますが、正しく糖質制限していて中性脂肪が低くHDLコレステロールが正常値の場合はLDLコレステロールが高くても問題がないと言われていますよね。

 

 

LDLコレステロールだけが高くなる現象は糖質制限をしているとよくあることですが、中性脂肪値が高くなることはあまりありません。

日本人の場合は特に、中性脂肪値が高くなると血栓ができやすくなり、心臓に栄養を送る冠動脈が詰まりやすいそうです。気を付けたいですね。

もしかすると日比野先生は、高脂肪食を摂取すると中性脂肪が異常に増加しやすい体質をお持ちなのかもしれません。

単品ダイエットの後ケーキなどを食べてリバウンドしたり、糖質制限前にアメリカで高脂肪高糖質食で17キロ太ったそうですから、すでに血管がよくない状態になっていた可能性もありますよね。

血管がボロボロな人が糖質制限をすると血管が詰まる!?

内科医の水野雅登先生のブログ記事でとても気になるものがありました。それはなんと「これまでの悪い食生活で血管がボロボロな人が正しい糖質制限をすると一気に血管が詰まることがある」という衝撃の内容です!

何かと悪者扱いされがちなコレステロールには、血管のキズを修復する働きがあります。糖質や人工のトランス脂肪酸の過剰摂取で血管がボロボロになっている人がいます。

そのような方が糖質制限を始めていきなり高脂肪食にすると、これまで放置されていた多数のキズを一気に修復しようとするかのようにコレステロールがカサブタのように血管にくっつき、あちこちで詰まるんだそうです💦

栄養不足かつ傷いっぱい、から「正しい糖質制限」をした場合、ヤバい事になる。 血管の傷を治そうとコレステロールがめっちゃ血管にくっつく。  それはもうくっつきま…

こういう方たちの「血管のキズ」はCT、MRI、頸動脈エコー、ABIなどの検査では分からないんですって。

日比野先生の場合は糖質制限前の血管の状態がどうだったのか分かりませんが、正しい糖質制限をしても脳や心臓の血管が詰まるかもしれない…というのは非常に恐ろしいですね。よっしーはもう4年半になりますけど大丈夫かしら。

「ヤバい!私もそうかもしれない」という方、特にこれまで脂質制限をしていて一気に糖質制限に切り替えた方などは水野先生の記事をお読みになってくださいね。必要に応じて検査を。

糖尿病患者と健常者は「別種の人間」ではありませんよね

コーナーの最後は「糖尿病の人は健康の為に糖質制限しないといけないかもしれないが、 健康な方は過度な糖質制限は危険です」「何ごともやり過ぎは良くない」と〆られていました。

日比野先生にはたいへん申し訳ないのですが、正直がっかりしてしまいました…「私のように糖質制限が合わない体質の人もいるので気を付けましょうね」とおっしゃってくだされば、良い注意喚起になったのに。

カルピンチョこと吉田尚弘先生は「普通に糖質を摂取していれば問題が表面化しないが、糖質制限すると生まれつきの代謝障害が表面化して体調が悪化する人が91人にひとりぐらいいるかもしれない」と考えておられます。

91人にひとりぐらいいらっしゃるかもしれない方を「少数派だから」と切り捨てることがあってはなりません。しかし逆に「私以外の90人も糖質制限をすべきではない」と言うこともできないでしょう?

 



 

今回の「糖質制限は危険である」と言う番組の主張の根拠は「糖質制限をすると中性脂肪が異常に高値になる」というところにあったようです。

だから糖質制限しても中性脂肪が正常値の方はとりあえず心配する必要はないのではありませんかね?お酒も飲んでいないのにいつも中性脂肪が高いと言う方は、何らかの病気の可能性もあるので医師に相談することをお勧めします。

糖尿病患者も、人生のある時点までは「健常者」として普通に糖質を人並みに食べて生活していました。

「糖尿病患者にとって良い物」が「健常者の健康に悪い」とは考えにくいのですが、いかがでしょうか?後はみなさん自身でよく考えてみてくださいね。

なごみ
なごみ
日比野先生が元気になられて良かったです!ほとんどの方には糖質制限が危険なわけではないことも知ってほしいですね。
よっしー

よっしー

そうね、いろいろな患者がいるんだものね。
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あなたの血糖値、大丈夫?~妊娠糖尿病→2型糖尿病患者の糖質制限漫画ブログ~
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