座りっぱなしで脳卒中と血糖値上昇のリスク!
以前から言われていたことですが、長時間座りっぱなしなどでじっとしていると脳卒中のリスクが上がったりインスリンが効きにくくなって血糖値が上がりやすくなることが分かったそうです。
具体的には、60歳未満の成人では体を動かさない時間が1日あたり8時間以上になると脳卒中のリスクが上昇したそうです。
そして、マウスの実験ではありますが、たった24時間じっとしているだけで筋肉のインスリン抵抗性が生じて血糖値が下がりにくくなるのだそう。
日本人は仕事の関係もあるのでしょうか、座ったままの時間が長い傾向があるそうで、このことが肥満ではないのに2型糖尿病などの「生活習慣病」を発症する人が多い原因のひとつと考えられているとか💦
仕事中に運動するわけにはいかない日本人は多いでしょうし、ブログ記事を書いたり漫画を描いている私も作業に没頭すると長時間座りっぱなしになってしまうのでなるべく歩いて買い物に行くなどしていますが…
「糖尿病の予防・改善にはとにかく運動なんだよ!」と言われても、現実問題としていつでも好きなだけ運動できるほどヒマではない人が多いから困ってしまいますよね。
日本人は仕事で忙しい人が多そうだな💦
私がしていたスポーツクラブの仕事みたいに、常に立ち歩いたり運動するような仕事ばかりじゃないからね💦
ステイホームがかえってリスクを増すかもしれない
新型コロナウイルス感染症対策でステイホームになりがちですが、良かれと思ってやっていることがかえって肥満や糖尿病を悪化させ、重症化リスクを高めるかもしれません。
自宅でも工夫次第で運動はできます。たとえば私はジムの会費がもったいないので自宅にマイバーベルセットとベンチを置き、自宅トレーニングを行っています。
また自宅ではありませんが、片道1時間以内ならなるべく歩くようにしています。現状そこまで家に閉じこもっていなければいけないような状況だとは思えませんし、買い物もしなければいけませんしね。
新型コロナウイルス感染症に関して情報発信なさっている医師の方々ですら「コロナ禍でかなり太った」と仰っていたりもします。
「糖尿病患者は重症化リスクが高い」とよく言われますけど、ただ怖い怖いと言っているだけでは何にもならないわけで…💦
それなら食生活を改善するとか、日常生活の中で工夫してなるべく体を動かす努力を始めてみてはいかがでしょうか。ジムに通うだけが運動ではないのですから。
「口実」を作って体を動かしましょう!
「以前はジムでがっつり筋トレしていたのにコロナ禍のせいでまったく運動できない」と言うのは極端な「0か100か思考」です。
糖尿病合併症で高強度の運動がもともと出来ない方も含め、「たいしたことができないので何もしない」ではなく「できることをやる」のが大事ではないでしょうか。
私はどうかするとパソコンの前に座りっぱなしになるので「あれを買ってこなきゃ」となるべく「出かける口実」を作って徒歩で遠くへ買い物に行ったりします。
職場でも、何かと小さな口実を作ってちょっと立ち上がって歩くようにするだけでも何もしないよりいくらかマシではないでしょうか?
野生動物も、多くは「常に動いている」わけではなく、食後は休んでいたりします。さりとて、ずっと動かないわけでもありません。
不自然にずっと動かないでいることが良くないのであり、できる範囲でたまに体を動かすように心がけるだけでも違うのではないでしょうか。
高脂肪食も良くない、の意味とは?
先ほど紹介したマウスの実験では「体を動かさないことに加えて高脂肪食にするとインスリン抵抗性はさらに悪化する」とありました。
「じゃあ高糖質食にすればいいじゃん!」と思うかもしれませんが、体を動かさずに糖質を多く摂取すれば当然、余りますし血糖値は上がりますよね💦
またマウスは本来、草食動物で果物や穀物を食べます。高脂肪食は自然の状態ではないわけです。肉食寄りの雑食動物である人間と単純に比較するのもどうかと思います。
また「高脂肪食」と言ってもタンパク質や糖質の割合はどの程度だったのかが気になるところです。
ちなみに人間が正しく糖質制限を行っている場合の「生理的インスリン抵抗性」についてはドクターシミズ先生のブログ記事を読んでみてください。
そこそこ糖質を摂りながら脂質もたくさん摂るともっとも太りやすいと言われますからね…体を動かさない状態ではそりゃ糖質も脂質も余るでしょうね。
コロナ禍だからといって座りっぱなしで運動しないのは非常に良くありません。できる範囲で体を動かすべきです。自宅でもできることはいろいろあるのですから。
そしてどうしても運動量が減るなら、その分食事も変える必要があります。たいして必要ないのにエネルギーとなるものをそれまで同様に食べていれば良いわけがありませんよね💦
少しでも体を動かすことが大事だね!
そして食生活もね!