たくさん食べて大きくなってほしいと思うのは分かるが…
よっしーは出産予定日よりも1か月以上早く生まれ、しばらく保育器に入っていました。そのため家族、とりわけ祖父母は心配して「たくさん食べさせなきゃ」と思ったそうです。
母も祖母も健康に興味のある人だったので、食事はいつも栄養を考えて野菜や果物が多い食事でした。揚げ物などはあまり登場しなかったです。
幼稚園は週の半分はお弁当持参でしたが、忘れもしない年長さんのある日、お弁当を食べようとすると背後で担任の先生と給食のおばさんの話し声がします。
「この子のお弁当、ちょっとボリュームが多すぎません?」「そうねぇ…」当時5、6歳の子供でも何となく「お弁当の量が多すぎるって言ってるのかな?」ということは分かりました💦
不安げな顔で振り向いた私に先生は「あら、なんでもないのよ、とっても美味しそうなお弁当ねぇ♪」と言いました。
当時のお弁当は、幼児用サイズのお弁当箱2個分!特に季節の果物が必ず2種類ほどたっぷりと入っていたのを覚えています。
小学生になると、たまに遠足などでお弁当がいるときはお弁当箱は2個+0.5個(小さいやつ)に増え、多すぎて恥ずかしいので1個ずつ出して食べてました。
高校生になるとさすがにダイエットが気になるようになり、母にお願いしてお弁当箱は1個だけになりました💦
お母様もお祖母様も心配でついたくさん食べさせてしまったんでしょうね。
そうね、お菓子はあまり食べさせてもらわなかったけど、果物とかイモはよく食べた記憶があるわ。
小さく生まれた子供はどうなるでしょうか?
よっしーの場合は単に予定日より早めに生まれただけで、体の発育はその週数の平均と比べて特に遅れていたわけではありませんでした。
しかし正期産で生まれたのに体が小さい赤ちゃんはときどきいますね。このような場合、「しっかり食べて早く他の子に追いついてほしい」と親御さんが思うのも無理はありません。
じつは、低出生体重児として生まれた赤ちゃんは将来、2型糖尿病や高血圧などの生活習慣病になるリスクが高くなるそうなのです。
小さい子だから早くみんなに追いつくようにとたくさん食べさせてしまうと、ただ太るだけで身長はあまり伸びないなんてことも…
特に女の子の場合、子供時代に太りすぎているとホルモンの関係で成長期が早く来てしまい、最終的に他の子よりも身長が低くなってしまうということが起こりがちだそうです。気を付けたいですね。
タンパク質の摂取量が足りない子は身長の伸びも鈍くなるそうですから肉や卵などをきちんと食べさせてあげることは大事ですが、果物やご飯をたくさん食べさせる必要はないんじゃないでしょうか。
喜んで食べるからついつい与えすぎる?
最近、果物に多く含まれる果糖がインスリン抵抗性を生じさせること、体内で果糖がタンパク質を結びついて老化や動脈硬化などを引き起こすことなどが以前より知られるようになってきました。
ただ昔からのイメージのせいか「果物は肌と健康にいいのよ!それにうちの子は果物が大好きで喜んで食べるのよ、どうして果物を悪く言うのよ?」と反発なさる方も多いですよね。
よっしーは今でも果物は大好きです、幼いころから毎日欠かさず与えられてきましたからね。ただ昔のように毎日たっぷり食べることはせず、たまーに少量いただくことに変えたんです。
いまの果物は大昔にご先祖様が季節限定で食べていたものとは違います。果物は遺伝子組み換え技術によって品種改良され、ものすごく甘くなっています。
果物に含まれる果糖は確かに血糖値は上げにくいのですが、ダイレクトに中性脂肪に変わりやすいです。その上果物には果糖だけではなくブドウ糖などもしっかり含まれています。
果糖+ブドウ糖と言えば…清涼飲料水に含まれるあの悪名高い「果糖ブドウ糖液糖」と同じなんですよね、これが…果糖ブドウ糖液糖の50~90%が果糖で残りがブドウ糖です。
「お菓子や清涼飲料水は健康に悪いけど果物ならヘルシーでしょ、血糖値も上がりにくいし」なんておっしゃる親御さん、多いのではありませんか?
自分は健康でもご主人が糖尿病だという奥様は、ご主人と同じ体質を受け継いでいるかもしれないお子さんたちにはこういうものを与えすぎないように気を付けていただきたいです。
痩せていても脂肪肝や糖尿病になる人が少なくないのが日本人ですから。別に果物は一切禁止!ということではなく、量を考えましょうと言っているのです。
お弁当箱にイチゴ2粒ぐらいでいいじゃないですか。昔のよっしーのお弁当はあまりにも果物が多すぎました…毎朝ヨーグルトと一緒に果物を食べ、お昼にも食べ、おやつも果物なんてあんまりです。
お子さんの未来は親が作るのです
テレビ番組のダイエットコーナーでは「私は何故デブになったか」の再現VTRを流しますよね。あれを見るたびにため息をついてしまいます。
子供が小さい頃は「嬉しそうに食べるから」「おいしそうに食べるから」と欲しがるだけ食べさせておいて、子供が大きくなると手のひらを返す母親たち。
あれでは子供が可哀想です。小さいころからたくさん食べさせてきたものを後で取り上げるなんて、とても辛いじゃないですか💦
子供は自分で食べるものを選べません。親が作ったり買ってきてくれたものを食べるしかありません。
子供の時にどんなものを食べさせてもらったかで、大人になってからのその子の食事の選び方もある程度決まってくるんじゃないでしょうか。
子供の健康のためには、親は子供の食事に無頓着ではいけませんし「健康に気を使っているつもり」で方向がずれるとかえって残念なことになってしまうこともあります。
特に両親のどちらかが2型糖尿病の場合、お子さんも将来2型糖尿病になる確率はかなり高いので子供の時から気を付けてあげなければいけません。
ご飯や果物ばかりたくさん食べさせず、これらを控えめにして肉や魚、卵などタンパク質のおかずをしっかり食べさせることがお子さんを丈夫にします。
ネコもそうですが、体は砂糖から出来ているわけじゃないですもんね。タンパク質と良質の脂質はとても大事ですよね。
子供の脳の発達にも必須脂肪酸はとても重要ね。肉や魚をしっかり食べさせないとね!