大日本住友製薬が糖尿病薬メトグルコ回収 発がん性物質が検出された?

メトグルコ回収

ちょっと前に大日本住友製薬の糖尿病治療薬「メトグルコ錠」約302万箱を自主回収すると発表されましたね。

厚生労働省の要請を受けた検査の結果、一部で基準を超える発がん性物質が検出されたためだそうですが…私もメトグルコ250mg錠を1日4回飲んでいるのでびっくりしました💦

でも「えっ発がん性物質?きゃー、こわーい!」とよく調べずに大騒ぎするのはどうかと思うので、ここはひとつ冷静になるべきかと。

今回の発がん性物質の設定量は「1日2250mgを70年間服用し続けた場合に10万人に1人に発がんするリスクが増える量」だそうですよ!

 

 

2250mgといえば、日本で認められているメトグルコの最大服用量ですよね。それも70年間飲み続けて10万人にひとりとは。あなたはこのリスク、高いと思いますか?

メトホルミン(※メトグルコは日本での商品名です)は1950年代から糖尿病の治療に使われており、60年以上の使用実績のある薬でアメリカでは糖尿病治療の第一選択薬となっています。

これまでの研究で、メトホルミンを長期間服用すると、がん罹患率、がん死亡率が低下することが分かっています

メトホルミンを服用する糖尿病患者はそうでない患者に比べ、膵臓がんのリスクが62%低下したとの報告をはじめ、肺がん、大腸がん、乳がんなど、多種類のがんで抗がん効果があったとする臨床研究結果があるそうです。

 



 

数年前に新しく発売された高価な糖尿病薬よりは、60年も前から使われていて長期的な安全性が確立されている安価な薬、それもがんを抑制するらしい薬を使いたいのも当然じゃありませんか?

ただメトホルミンは下痢・吐き気・食欲不振などの胃腸系の副作用がわりと出やすいと聞きますので、そこさえクリアできれば良い薬だと私は思います。

どんな薬もインスリンもサプリメントも「デメリットよりもメリットが上回る」場合に賢く使用すべきものじゃないでしょうか。

今回、医療機関にある製品については念のため回収するものの、すでに患者さんたちの手元
にある製品の回収までは行わないそうです。

 

メトグルコ・スーグラ…糖尿病薬についてのあれこれ
できれば薬を飲まずに血糖値をコントロールできればそれがベストかもしれませんが、しかし…糖尿病患者は薬とどう付き合うべきか。

 

「不安な方は自己判断で服用を中止せず、医師または薬剤師に相談するようにお願いします」とのことです。私の次の受診日は来月ですが、今まで通り飲むよ!

この記事を書いている時点でメトグルコ250mgは1錠あたり10.1円スーグラ50mgは1錠あたり195.2円グラクティブ50mgは1錠あたり129.1円です。

仮にメトグルコを最大量(2250mg)飲んだとしても、他の薬より安いので…これって患者にとってはけっこう地味に重要なことなんですよ💦

というわけで、みなさんも「発がん物質こわーい!」と安易に服用をやめてしまう前によく考えて決めてくださいませ。

 

チャーコ
チャーコ

飲むほうが発がんリスクが低いんじゃないのかニャア?

ルーク
ルーク

不安なら主治医に相談してよく考えて決めるんだぞ!

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