少し前、日本糖尿病学会の理事長が門脇孝先生から国立国際医療研究センター研究所 糖尿病研究センター長の植木浩二郎先生にバトンタッチなさったそうです。
たいへん失礼ながら私は植木浩二郎先生のお名前を存じ上げなかったものですから、ちょっと調べてみたんです。
植木先生は2016年の時点で「極端な糖質制限の効果、安全性には議論がある」としながらも、患者さんで糖質制限を希望する方にはこれを許可なさっていたそうです。
また2013年の第16回日本病態栄養学会年次学術総会では「脳はケトン体も利用できる」「現在の脂質やタンパク質摂取量の推奨量には科学的根拠はない」「カロリー制限食に糖尿病患者の寿命を延長させるというエビデンスはない」と発言なさったそうです。
ケトン体の健康へのプラスの効果に言及なさる一方で「糖尿病患者、特にインスリン分泌の少ない方はケトジェニックダイエットを行う際には糖尿病性ケトアシドーシスに注意が必要。専門家の管理下で行うべき」と注意喚起なさっておいでです。
たとえば1型糖尿病の方やかなりインスリン分泌能力が低下した2型糖尿病患者がインスリンを打たずに糖質制限すると確かにリスクは高まるそうですから。
「禁止」ではなく「専門家の管理下で行うべき」とおっしゃっているところに大いに期待してしまうのは私だけでしょうか?これから「糖質制限を熟知した専門家」を養成なさるのでは…
↑↑↑アメリカでは糖質制限が糖尿病患者の食事療法のひとつとして認められているので、この記事のようにきちんと理解している栄養士さんたちがおり、患者が相談することができます。
いずれ日本もアメリカのようになっていくのでしょうか?とにかく患者にとっては、選択肢が増えることは良いことですからね。新理事長の植木浩二郎先生に大いに期待です!
わぁ、楽しみだニャー!
糖尿病食事療法の選択肢が増えることを願っているわ!