【血糖値】食後高血糖!その時あなたはどう対策する?

フリースタイルリブレを装着する女性の糖尿病患者

食後血糖値を測定してみよう

自己血糖測定器やアボット社のFreeStyleリブレを利用して自分の血糖値を把握するのはとても良いことです。

自分はどんなものをどれぐらい食べた時に血糖値がどう変動するかを知っておくことは重要ですからね。

よっしーは2型糖尿病患者でインスリン注射をしていないのでリブレのセンサーに保険が適用されず、経済的な理由でめったに使えないのが残念です💦

リブレの場合、正確には血糖値ではなく腕の間質液のグルコース(ブドウ糖)の値なんですけど、これがだいたい血糖値と相関すると考えられています。

 

フリースタイルリブレの結果を見て行動する糖尿病患者たちの漫画

 

自宅で血糖値を測定すると、いろいろな理由で実際とは異なる数値が出ることもあります。たとえばビタミンCをグラム単位で飲んでいると、血糖測定器がビタミンCをブドウ糖を間違えるので実際よりも高い値を示します

またリブレの場合、入浴でセンサーが温まると一時的に実際より高い数値を示すようです。このような誤差をあらかじめ知った上で上手に利用すると良いですね。

血糖値、特に食後高血糖があるかどうか自分で知ることはすごく大事なのですが、じゃあ測定結果を今後にどう生かせばよいのか?が今回のテーマです。

 

にゃご
にゃご

食後高血糖があると分かって、じゃあどうすればいいのか?ということだな。

よっしー
よっしー

そうね、結果をどう生かしていくのかが大事よ。

食後高血糖はなぜ良くないのか

まったく糖尿病のケのない健常者の場合、少量のインスリンで食後血糖値がスッと下がります。しかし糖尿病患者の場合、インスリンの効きが悪かったりインスリン分泌が足りなかったりします。

血糖値が高くなりすぎると血管内皮が傷ついてだんだん傷んでいきます。その傷にコレステロールがもぐりこんだりして良くないことが起こります。

ただ血糖値がある程度高くても、インスリンが多く分泌されていなければ血管は傷まないのではないかとも考えられています。

 

 

確かに血糖値が高めでも低インスリン療法を受けていて糖尿病合併症にならない方は多いですが、みなさんはご自身でよく勉強した上で判断なさってくださいね。

2型糖尿病患者の場合はインスリン分泌能力がある程度保たれていることが多いので、血糖値がグンと上がるような食事を食べるとインスリンもしっかり分泌されてしまい、良くありません。

糖尿病は全身の血管や神経が少しずつやられていく病気ですが、食後高血糖やインスリンの過剰分泌を避けることが重要だと思います。

食後高血糖にどう対策する?

食後高血糖があることが分かった場合、その対策法としては大きく分けて「食事のコントロール」「食後の運動」「薬やインスリン注射」がありますね。

同じものを食べても血糖値の上がり方には個人差があり、一般的には体の大きな成人男性よりも小柄な女性や子供のほうが、また2型糖尿病患者よりも1型糖尿病患者のほうが血糖値が上がりやすいです。

食後に血糖値が上がりすぎることよりもインスリンが大量に分泌されることが良くないとも言われますが、2型でインスリン分泌能力が残っている場合、糖質を多く食べればインスリンはその分多く分泌されてしまいます。

だから食事で摂取する糖質を適正な量にコントロールしようと考えるのは当然ですよね。漫画に登場する女性は血糖値を見ながら食事の糖質量を調整しています。

 



 

また食後に運動を行って血糖値の上昇を防ぐのも良い方法で、よっしーも食後に歩いたりジョギングをするという前提で少し糖質のあるもの(SUNAOアイスなど)をいただくこともあります。

ただし食後の運動は、毎日3度の食事ごとに必ず行えるとは限りません。社会人の方はそこまで時間にゆとりのある方は少数派じゃないでしょうか。

ガッツリ筋トレしてヒーヒー言ってても、次の食事で糖質を摂り過ぎればしっかり血糖値が上がるのを確認しました。以後、運動を過信しないようにしております💦

漫画の男性は、食生活は何も変えずに「食後高血糖を解消してくれる糖尿病薬」を主治医にお願いして処方してもらっています。

短期的にはこれがもっともラクな方法かもしれませんが、薬やインスリンは良いことばかりではないので慎重に考えなければいけないと思うのですよ。次で詳しく述べます。

 

食後高血糖に薬が必要か?

食後高血糖に対処するための糖尿病薬はいろいろあるようです。下の図表は糖尿病ネットワーク様のサイトからお借りしました。

糖尿病薬と言ってもいろいろあり「インスリンの効きを良くする薬」「インスリンを分泌させる薬」「糖質の吸収を緩やかにする薬」「余分な糖を尿に捨ててしまう薬」があるようですね。

よっしーは糖尿病と診断された当初、主治医に言われるままインスリン注射とDPP-4阻害剤を併用していましたが、眼底出血したので使用をやめました。

 

糖尿病薬の色々

 

どんな薬にも必ず副作用があります。たまたま副作用が出ない方は良いでしょうけど、一定の割合で副作用が起きてしまうのは事実です。死亡例もあります💦

「糖質制限って何十年も継続しても大丈夫かどうかわからないんでしょ?」と言いながら糖尿病薬は平気で飲む方は多いですが、薬こそ何十年飲んでも大丈夫かどうかは分からないと思いますよ。

よっしーが飲んでいたグラクティブ錠の添付文書には、以下の副作用が記載されています。以下は添付文書からの引用です。

 

アナフィラキシー反応・皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)・剥脱性皮膚炎・低血糖・肝機能障害・黄疸・急性腎障害・急性膵炎・間質性肺炎・腸閉塞・横紋筋融解症・血小板減少・類天疱瘡・浮動性めまい・感覚鈍麻・糖尿病網膜症の悪化・回転性めまい・心臓障害・鼻咽頭炎・胃腸障害・肝機能異常・発疹・湿疹・冷や汗・多汗症・関節痛・筋肉痛・空腹感・浮腫・倦怠感・心電図T波振幅減・体重増・赤血球数減少・ヘモグロビン減少・ヘマトクリット減少・白血球数増加・ALT(GPT)増加・AST(GOT)増加・γ-GTP増加・血中ビリルビン増加・血中LDH増加・CK(CPK)増加・血中コレステロール増加・血中尿酸増加・血中尿素増加・血中クレアチニン増加・低比重リポ蛋白増加・血中トリグリセリド増加・尿中蛋白陽性

 

もちろん、糖尿病薬を飲んだからと言って必ずこれらの副作用が出るわけではありません。なんでもない方のほうが多いと思います。しかしよっしーやTwitterのフォロワーさんたちのように現に副作用が出る方は必ずいらっしゃいます。

それに短期的には問題がなくても、その薬をこれから先何十年も毎日飲み続けて本当に何も害が無いと言い切れるかどうか

新薬の発売前に人間を使って30年間実験をして「これで絶対に大丈夫だ」と確認してから発売しているわけではないでしょうから💦

薬を使うのであればそのような可能性は頭に入れておくべきです。どうしても必要な場合は仕方がないですが「食後高血糖?薬を飲めばいいじゃないか」と安易に考えるべきではないということです。

血糖値を知った後どうするか、それが問題だ

パン屋でブランパンを探す女性

 

病院の待合室で高齢の糖尿病患者さん2名と看護師さんが大きな声でお話されていたことがありました。

その患者さんのひとりがFreestyleリブレを装着して食後高血糖があると分かったそうですが、看護師さんのアドバイスは「薬を飲んで下げればいいから」でした。

特に年配の方の場合、薬やインスリンで食後血糖値を下げようとすると低血糖で死亡率が上がるからあまり良い数値を目指してはいけないとされていますよね。

薬やインスリンで下げようとするのが良くないのであって、もしこれらを使わずに食事でコントロールするのであればこの限りではないと思いますが、何を選択するかは個人の自由ですからね。

 

にゃご
にゃご

自分の血糖値を知り、それを今後にどう生かしていくかが大事だな。

よっしー
よっしー

そうね、いろいろなことを考えないといけないわね。

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