現代人が知らない「昔の果物」

昔の果物はショボかった!!

「お菓子やジュースは健康に悪いけど、果物ならヘルシーなので問題ない!」「昔の人も果物を食べていた!」とはよく聞く話です。

でもね、現代人が食べている果物って、そんなに「ヘルシー」「糖尿病患者が食べても全然問題ない」と言い切れるのでしょうか?

↓↓↓ドクターシミズ先生のブログ記事がとても分かりやすかったので皆さんに紹介します。読んでみて下さい。

 

昔の果物や野菜は今とは大違い!
前回の記事の予告の通り、今回は昔の果物や野菜と今の果物や野菜とは全く違うものであることをお見せしたいと思います…

 

清涼飲料水に比べれば、生の果物は確かにいくらか血糖値が上がりにくくマシと言えるかもしれません。清涼飲料水は非常に良くないですからねぇ…今話題の乳酸菌飲料も、原材料を見ればびっくりしますよ。

昔、自然に生えていた果物って今のものと比較すると甘みが少なく、ものすごくショボかったんですよね…しかも1年中手に入るわけでもありませんでした。

ちょっと昔は、複数の品種をかけ合わせてより甘い品種を作り出す…という形での「品種改良」が行われていました。

でも現代では「遺伝子組み換え」によっても品種改良を行っているのだそうですよ。野菜も果物もどんどん美味しく甘くなっています。

 

チャーコ
チャーコ

いま人間が食べている果物って、もともと野生にあったものとは同じではないんですね!

よっしー
よっしー

そうよ、でもそういう意識がなくて「果物だから自然で健康的」と思っている人は多いんじゃないかしら。

果物なら食べても大丈夫ってホント?

7年半前に糖尿病性ケトアシドーシスで入院していたとき、管理栄養士さんから栄養指導を受けました。

「ジュースは良くないけど、生の果物ならこのぐらい食べてもいいのよ」と言われ、子供の頃から果物大好きだった私は「え、こんなにいいの?」と歓喜したものです。

でもその後、病院食の朝食と昼食を食べた後は夕食後に比べて明らかに高血糖になっていることに気づいたんです。主治医の指示通り、同じ量のインスリンを注射していたのに。

でもほどなくその謎は解けました。朝食と昼食には必ず「生の果物」がデザートについていたんです。決して食べ過ぎではなく、バナナ半分とかその程度の量です。

みなさんは「何でも食べ過ぎるのが良くない。たとえばバナナを1度に5本も食べたりするのはダメだ」と思われるでしょう。それはもちろんそうです。

 



 

でも、病院食でバナナ半分しか食べてなくても、血糖値が爆上がりする人はいるわけです。周囲の方たちに話を聞いたところ、どうやら果物で上がりやすい人とそうでもない人がいらっしゃるみたい。

「果糖は血糖値を上げません」と断定しているサイトも多く見かけますが、果糖も糖新生によりブドウ糖に変換されますし、果物には果糖以外の糖も多く含まれています。

果糖はブドウ糖よりもかなり「糖化」を起こしやすく糖化が糖尿病合併症の一因となっていることを考えるとかなり心配でもあります。

「果物には食物繊維が含まれているので大丈夫だ」というのも見たことがありますが、私はリンゴを皮ごと1/6程度食べても血糖値はかなり上がりました。

果物に含まれる食物繊維量をご覧ください。ごくわずかしか含まれないものも多いですが、この程度ですべてチャラになると思いますか?

 

果物とお菓子を比較してみよう

リンゴ1個は138kcalでタンパク質0.51g・脂質0.26g・糖質33.4g、食物繊維3.83gを含みます。

みつ豆1皿は136kcalでタンパク質2.53g・脂質0.39g・糖質28.88g・食物繊維2.4gを含みます。

まんじゅう1個は132kcalでタンパク質2.57g・脂質0.34g・糖質28.17g・食物繊維1.33gを含みます。

「果物はヘルシーだがお菓子はダメだ」とよく言われますが、種類や量によっては決してそうでもない気がしますが…いかがでしょうか?

「いや、みつ豆やまんじゅうには吸収が早い糖が多く含まれているからリンゴとは違う!」と思われる方もいらっしゃるでしょうから、糖の種類も調べてみましょう。

 

果物は血糖値を上げないという嘘

 

時期や品種によって多少異なると思いますが、つがるリンゴの場合、ショ糖:ブドウ糖:果糖はおよそ5:4:11の割合で含まれています

ショ糖は砂糖の主成分です。グラニュー糖の99.95%、上白糖の97.8%、三温糖の96.6%、ざらめ糖の99.7%がショ糖です。

つまり、リンゴに含まれる糖のうち(5+4)/20*100=45%が砂糖やブドウ糖などの「吸収が早い糖」で、残り55%が果糖というわけです。

市販のお菓子や調味料、飲料などで砂糖や「果糖ぶどう糖液糖(でんぷんから作った、ブドウ糖と果糖の混合液)」が多いものが敵視されがちですけど、リンゴと同じぐらいの割合のものも多いのでは?

リンゴを食べてもエネルギーとして使い切ればいいんですけど、ショ糖やブドウ糖ががっつり血糖値を上げ、余った果糖が中性脂肪となり肝臓などに蓄積します。果物「も」適量を考えて食べなければいけないのはお菓子などと同じでしょう。

 

現代の果物と昔の果物を同じに語らないこと

ここまで書いてきたように、現代の果物は品種改良されてお菓子と大差ないぐらい糖質を含んでいます。

昔のご先祖様と比べたら格段に体を動かすことが減った上、昔は季節限定でしか手に入らなかった果物を今では1年じゅう好きなだけ食べられる、しかもめちゃくちゃ甘くなった果物を食べるわけですから、大昔と同じわけがないでしょう?

「お菓子はダメだ!ジュースはダメだ!」とおっしゃるのに、果物や芋などには昔より品種改良されて甘くなっている事実を無視して「自然のものだから健康的♪」と甘くなる方が多いと思って今回の記事を書かせていただきました。

確かに食品添加物という観点で見れば果物には含まれていないでしょうけど、添加物が含まれていなくても血糖値はがっつり上がりますし、余った果糖は脂肪肝の原因であることに変わりはないです。

 

本当はコワイ脂肪肝 | 不調改善ヘルスケア | サワイ健康推進課
日本人の4人に1人が肝臓に脂肪がたまりフォアグラ状態になる脂肪肝といわれています。従来は軽い病気と考えられてきましたが、最近、脂肪肝が肝硬変や肝臓がんへと進行する可能性があり、さまざまな生活習慣病のリスクも高めることがわかってきました。

 

おそらくですが、「リンゴなどの果物には吸収の早い糖はそれほど含まれていない」と思っている方は結構多いのではありませんか?

血糖値を気にしてお菓子やジュースを避けるなら、現代の甘くなった芋や果物も血糖測定をしながら適量にセーブするのは当たり前です。そうでないと片手落ちですよね。

その「適量」は同じ糖尿病患者同士でも個人差があるので、どうかご自分の場合はどうなのかを把握して今後の血糖コントロールに生かしてくださいませね♪

 

チャーコ
チャーコ

果物もお菓子のように、ほどほどにね。

よっしー
よっしー

ヘルシーなイメージを過信しないようにね!

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