傷が治りにくいのは糖尿病が原因?

傷がなかなか治らないネコ

糖尿病患者の傷は治りにくいってホント!?

よく「糖尿病患者は傷が治りにくいので気を付けましょう」と言われますよね。実感として「傷が治りにくいな」と感じたことは私は無いのですが、そうかなー…とふと気になりました。

結論として、確かに糖尿病患者の場合は傷が治りにくいということは往々にしてあるそうです。そして、その原因はひとつではありません。

「血流障害」「神経障害」「免疫機能低下」の3つが糖尿病患者の傷の治りが悪い原因となっているそうです。

 

糖尿病患者の傷が治りにくい理由

 

高血糖が長い間続くと動脈硬化が起こって血流が悪くなり、傷が治るために必要な酸素や栄養が行き渡らなくなります。
糖尿病合併症の神経障害があると感覚が鈍くなり、ケガなどをして傷ができても痛くないのでかなり悪化するまで気がつきにくくなります。
そして、血糖値がかなり高い状態が続くと免疫機能が低下するとされており、この状態では小さな傷でも感染しやすく、治りにくくなります。

逆に言えば、糖尿病であっても動脈硬化や神経障害がなくて血糖コントロールが良ければ特にそのような心配はあまりないと言えそうですね。

 

にゃご
にゃご

糖尿病だから必ず傷の治りが悪くなるってわけじゃないんだね。

よっしー
よっしー

そうよ、だから過度の心配はいらないと思うわ。

 

傷が治るまでにかかる期間はどのぐらい?

そもそも、傷が出来たときに治るまでの日数ってどれぐらいが標準的なのでしょうか。気になったので調べてみました。

手術の傷の場合、3日ぐらいで傷が閉じるそうです(傷口は閉じますが完全に治ったわけではない)。

 



 

普通の擦り傷で1週間から10日ぐらい、少し深い傷の場合は2週間ぐらいで新しい皮膚が傷を覆います。完全に元の状態に戻るにはもう少し時間がかかることもあるようですが、だいたいの目安として。

やけどの場合、軽いやけどであれば数日で、水ぶくれができているような痛いやけどは1~3週間ほど、もっと重い場合はかなり日数がかかることもあるそうです。

 

 

傷が治りにくい=糖尿病とは限らない!

ただ糖尿病患者の傷が治りにくいからと言って「傷が治りにくい人はみんな糖尿病かもしれない」ということはありません。糖尿病の他にも傷が治りにくくなる原因があります

中学生や高校生のお子さんに「傷が治りにくい?きみ糖尿病じゃない?」と言っている方を見かけたことがありますが、いくらなんでもこの年齢で常時そんなに高血糖なら学校の尿検査で引っかかるでしょうし💦

たとえば亜鉛が不足すると傷の修復力が低下し、傷が治りにくくなります。亜鉛不足だと脱毛、食欲低下、皮膚炎、口内炎などいろいろな症状が出やすくなるのだそうですよ。

 


またタンパク質やエネルギーが不足している食生活ではやはり傷が治りにくく、術後合併症(手術の後に傷が感染したり肺炎など良くないことが起きること)が問題になりやすいそうです。

また血管の病気などが原因で傷が治りにくくなることもあるそうで、必ずしも糖尿病が原因とは限らないのですね。

「今どき日本で亜鉛やタンパク質不足なんてことがあるの!?」と思われるかもしれませんが、重度の欠乏はあまりなくても軽度の欠乏は珍しくないようですよ。私は亜鉛を含むマルチビタミン・ミネラルのサプリメントを愛用しています。


 

にゃご
にゃご

いろいろな原因があるんだね!

よっしー
よっしー

何も思い当たることがないのに変だなと思ったら主治医に相談してみるといいわね。

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