喫煙と糖尿病が寿命を縮める!?
30歳の男性の平均余命が短くなる最大の原因は喫煙と糖尿病であるということが、4万人弱を調査した大規模調査で明らかになったそうです。
フィンランドの研究によると、喫煙は6.6年、糖尿病は6.5年、それぞれ30歳の男性の平均余命を縮めていることが分かったそうです。
タバコが寿命を縮めるのは今更言うまでもないかもしれませんが、「え、糖尿病が進行すると目が見えなくなったり人工透析になることはあるけど寿命も縮むの!?」と思われるかもしれませんね。
糖尿病患者の私もあまり考えたくありませんが、いろいろな理由で糖尿病患者はそうでない方よりもリスクが高くなるようです💦
ただ、糖尿病と診断されてもその後の血糖コントロールによってリスクをできるだけ下げることが大事だと思います。今回はそんな話です。
ひぇぇ!血糖コントロールに励んでもダメなのかい?
糖尿病で突然死リスクが高まる!?
糖尿病で目や腎臓がダメになったからといってそれで即死するわけではありません。もっとも腎臓の場合は、失われた機能を人工透析で肩代わりしなければいけないわけですが💦
では何が怖いかと言うと、「突然死(心臓など)」「がん」あたりじゃないでしょうか。糖尿病患者は健常者と比べて突然死、がんになる確率は高いです。
糖尿病合併症の自律神経障害があると、そうでない方より突然死が増えることが分かっています。ただし、それほど悪化していない段階なら改善し得るそうですよ。
また糖尿病患者ががんになりやすい理由として、インスリン抵抗性とそれに伴う高インスリン血症、高血糖、炎症などが考えられるそうです。
インスリンの効きが悪い2型糖尿病患者の血糖値を、普通の人と同じものを食べて血糖値を正常値まで下げようと思ったら、普通よりも大量のインスリンが必要になるので高インスリン血症になってしまうのですよね💦
さらに糖尿病が原因で心不全(心臓の働きが不十分になっている、だんだん悪化)になる方もかなり多く、日本でもとても深刻な問題となってきています。
もう戻らないものもあるけれど…
残念ながら、糖尿病の治療をめちゃくちゃ頑張ってたとえ血糖値が正常値かそれに近い状態になったとしても、すべてが糖尿病発症前と同じ状態に戻るわけではないんです。
じつは、糖尿病網膜症や糖尿病腎症がまだ起こっていない段階…境界型糖尿病(いわゆる糖尿病予備軍と呼ばれる状態)のころから動脈硬化は少しずつ進行しています💦
長年の高血糖によって心筋の機能が少しずつ弱っていったのが「はいっ血糖コントロールだけで元通り☆」なんてことも残念ながらありません…
今のところは傷んでしまった臓器を丸ごと取り換えるわけにもなかなかいきませんし、これ以上ダメージを与えないような生活を送り、きちんと治療を受けるしかないのでは?
中でも食事や運動は、自分で変えていくことができます。過度の運動は危険な場合があるので、必ず医師に許可された範囲内で行いましょう。
糖尿病でタバコを吸う方は、はっきりいってとても危険なのでいますぐ禁煙なさったほうがいいです…意志のチカラでダメなら、禁煙外来で医師のチカラを借りましょう♪
今からできる事をやるしかないんだよね!
そう、今手元にあるカードで何とかしなければ…