ちょっと待って!【低血糖予防のための補食】は本当にそんなに必要ですか?

糖尿病患者の補食について話す女性患者

インスリン注射も薬も使用していないのに低血糖が心配?

私は『糖尿病ワンポイントアドバイス』という医学書を持っています。糖尿病専門医や糖尿病内科で働く看護師さんなど、糖尿病患者と接する医療関係者向けの本です。

これは2型糖尿病を発症した父のために祖父が父に贈ったもので、なんと30年も昔に書かれたものです。

父はもう読まないので私がもらっちゃいました。祖父の筆で書かれた「一日も早く全快を祈念して 父より」という文章を見るとなんだか泣けてきます💦

父は「買ってきたままの綺麗な本には価値がない」という考えの人で、どの本にも重要な部分に赤鉛筆でアンダーラインが引かれています

 

糖尿病患者の補食に関する内容の漫画

『糖尿病ワンポイントアドバイス』も例外ではなく、あちこちに赤鉛筆でアンダーラインが引かれています。

その中の一つが以下の文章です(『糖尿病ワンポイントアドバイス』122ページより引用させていただきます)。

 

(いつもより運動量が多くなる場合には)運動を始める前に1~2単位の補食をしておくことが低血糖の予防になります。

 

ふむふむ、なるほど…と思うんですけど、これ「インスリン治療の場合」と書いてあるんです。父は早期発見だったため、インスリン注射も服薬もいっさい無しでコントロールしていました。

だからそこまで低血糖防止に神経質にならなくてもよかったのでは…むしろ「低血糖になったら困るから!」と糖質をしっかり食べることで高血糖になることもあるのでは?

 

チャーコ
チャーコ

もしかしたら「糖質を食べたい」って気持ちもあるのかもしれませんにゃー。

よっしー
よっしー

そうかもしれないわね!

低血糖が起こるのはどういう場合でしょうか?

病院の糖尿病教室でベテランの糖尿病専門医の先生がおっしゃっていた話ですが、基本的に低血糖の原因はインスリン注射、それから経口血糖降下薬だそうです。

飲み薬にもいろいろな種類があり、私が飲んでいるメトグルコは単独では低血糖を起こしにくい薬とされていて、江部康二先生水野雅登先生も糖質制限している患者に処方なさっている薬です。

しかしインスリンを分泌させるような働きをする飲み薬は副作用として低血糖が起こることがあります。2種類以上の薬を併用することで低血糖が起こりやすくなることもあります。

インスリン注射は、食事とは無関係に24時間少しずつ分泌されている「基礎分泌」を補うタイプよりも食事の時に打つタイプのインスリンで低血糖が起こりやすいです。

 



 

食べたものと注射の量やタイミングがいつもカンペキにマッチするとは限らないので、うっかり合わないと低血糖や高血糖が起きてしまうわけです💦

またお酒を飲むと肝臓はアルコールの分解を優先するので、しばらくの間「糖新生」が不十分になってしまい低血糖になりやすくなります。

激しい運動で糖新生が追い付かなくなって低血糖になることはあり得ますけど、相当運動しないとそういうことはあまり起こらないと思います。

私は糖質制限していますが、60分ぐらいジョギングをしても1度も低血糖になったことはありません。ときどきリブレでチェックしているのですぐに分かります。※個人差はあると思うので各自チェックしてくださいね。

 

低血糖予防は大切だけど…

1型糖尿病でインスリン注射をなさっている方は確かに低血糖が起こりやすいのできちんとした対策が必要です。

しかし軽度の2型糖尿病でインスリンも薬も何も使用していない方がそこまで神経質にならなくてもいいかもしれませんね。

私の父はどちらかというと「何かしら口実を作って食べたいタイプ」なので「今日は出張だから」「忘年会だから」と言い訳しては寿司などを食べて母に注意されてましたね💦

 

 

低血糖の時の補食を食べすぎてその後高血糖になることもよくあることみたいですね。まして、低血糖になってもいないのに…ということを避けるために、できればリブレを使用するといいかも。

血糖値はいろいろな要因で乱高下しますし、中には自分ではどうしようもないものもあったりします。

しかし少しでも乱高下する原因を減らすことが、より安定した血糖コントロールへの道ですよね!そのためにはどうしたらいいのか考えてみませんか?

 

チャーコ
チャーコ

なるべく血糖値が上がったり下がったりしないためにはどうしたらいいかを考えるといいですにゃー!

よっしー
よっしー

そういうことね♪

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