皆さんはいわゆる「大食い番組」はお好きですか?私は若い頃は「ひゃー、よくこんなに食べられるなぁ」と思うぐらいでしたが、自分が糖尿病になってからは「本当に大丈夫?」と心配になったり。
さて、下の記事を見つけて読んでみました。
以下は記事からの引用です。
スポンサーは一般的に商品を消費してもらうことで収益を得ています。だから、大量消費すれば収益が上がります。食品・飲料メーカーが、視聴者の食欲を刺激し、購買意欲を喚起する番組を歓迎するのは、企業の論理としては理解できます。
そう、先のフジテレビ問題でもよく分かったように、テレビ番組はスポンサーがとても大事です。スポンサーがいなければ何もできなくなるでしょう。
糖質ゼロのビールのコマーシャルもありますけど、多くのテレビコマーシャルは普通のお酒、清涼飲料水、ファーストフード、お菓子…
以前、医師がテレビ番組で「清涼飲料水は体に悪い」という旨の話をしようとしたら事前に番組側から「それは(スポンサー的にまずいので)やめてほしい」と止められたり、別の医師が健康番組に出演する際、その医師の考えとは違うことを言うように指示され「嫌ならもう出さないよ」と言われたという話を聞きました。
大食い番組だろうと健康番組だろうと、基本的に番組のスポンサーが喜ぶ内容しか放送できないわけです。「大食い番組はけしからん、でも健康番組はありがたい」と思っていませんか?どちらも大して変わらないかもしれないですよ。
これ、別にスポンサー企業は何も悪くないんですよ。商売ですから。製薬会社だろうと清涼飲料水メーカーだろうと、自分たちの商品がたくさん売れないと困るのは当たり前です。
ただそこに「買う人の健康を第一に考える」という考えは無いのではないか、ということを忘れてはいけません。
明らかな健康被害(薬害、食中毒など)が起これば大問題になるのでそういう意味では安全性は考慮しているでしょうけど「うちの清涼飲料水を毎日飲んだ結果糖尿病になっても、それは自己責任でしょ」となりますって。それはそうですよね、義務ではないのに自分で買って飲んだわけですから。
たとえ健康に良くないとしても、皆さんが大量に飲み食いすることをスポンサーは望み、テレビ番組はそのように作られています。それは企業が利益を追求する以上仕方のないことです。
↑テレビで「◯◯は血糖値が上がりにくいです」などと言っていても本当に自分の血糖値は上がらないかどうか測定してみてはいかがでしょう?
「好きなものを好きなだけ飲み食いした結果、知らない間に糖尿病が進行していてある朝起きたら目が見えなくなっていた」みたいな悲劇はその人の自業自得と言われれば確かにそうなのかもしれません。
だけど、知ることで少しでも悲劇を防げたらいいなと思うのです。それが大部分のスポンサー企業にとってまったく利益にならないことだとしてもね。
漫画家の私、最も簡単に儲かるのは「多数派が喜んで飛びつくようなものを描く」だと知っていても、自分の信念に反することはどうしてもできないのです。それでも、伝わる人に伝わればいいなと思います。
この記事を書き終えて、さあUPしようかな…と思っていたら「めざましテレビ」で俳優の本田響矢さんが「ご飯で血糖値が急激に上がらないように、食前にハイカカオのチョコを食べています」とおっしゃいました。『めおと日和』を楽しみに観ている私、びっくり!
糖尿病患者には効果が十分ではないかもしれないけど、若い方に大人気の俳優さんがこのように「血糖値に気をつけている」と番組でちょっとおっしゃっただけでもありがたいことだなと思います。それだけ、テレビの影響力はまだまだ大きいのでね。
テレビはスポンサーがいて成り立ってるんだもんね!
だから「健康番組は正しい」とか思い込まないほうがいいかもね。